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マンガ『無能の鷹』に社会人は救われる…欠点をもつ者同士が組めば「なんとかなる」?

マグミクス / 2021年1月23日 18時10分

マンガ『無能の鷹』に社会人は救われる…欠点をもつ者同士が組めば「なんとかなる」?

■有能に「見える」無能と、コミュ障の有能がコンビを結成

 各界のマンガ好きが選ぶランキング『このマンガが凄い!2021』<オンナ編>の11位に選ばれた『無能の鷹』(作・はんざき朝未)は、いわゆるお仕事マンガです。主人公は就職が決まったコミュ障の男性鶸田(ひわだ)。彼が勤める会社の面接で出会ったのが、鷹野(たかの)という女性でした。

 彼女は誰が見ても感じられるような「デキるオーラ」を身にまとい、鶸田からは上司あるいは会社の役職があるような、仕事ができる女性に見えたのです。

 ところが、いざ鶸田が入社して鷹野と一緒に仕事をするようになると、鷹野が実は全く仕事ができない、いわゆる無能な人間であり、会社では「社内ニート」と呼ばれていることを知ります。どのくらい無能なのかというと、PCが使えるかどうか以前に、算数ができない、漢字が読めなくて資料が読めない、印刷すらまともにできない……というレベル。

 鷹野本人は、同僚などからそのように呼ばれたり、上司たちが鷹野のクビについて話したりしていることを知っていながら、会社を辞めようとしません。「私が会社を必要としているから」と言うだけ。

 そんな鷹野にうんざりしていた鶸田ですが、営業職の彼はまったく契約を取ることができません。コミュ障であり、緊張すると腹痛を起こすことが災いし、相手にわかりやすく説明することができなかったのです。

 そんなふたりが、会社で一緒に行動することになります。ある日、流れで鷹野と一緒に商談に向かうことになり、いつものごとく腹痛を起こした鶸田は資料を鷹野に渡し、先に訪問先へと向かわせます。

 その直後、鶸田のスマホには鷹野から「漢字が読めない」などのメッセージが入り、鶸田は肝を冷やしますが、いざふたりで商談を始めると、鶸田はいつもと違ってスムーズに会話をすることができ、あっという間に契約が取れてしまったのです。

■欠点を持つ者同士が組むと、うまくいくことも…?

『無能の鷹』第2巻(講談社)。鶸田と鷹野がWeb会議による商談に臨み、衝撃の展開が待ち受ける……

 鶸田は、コミュ障でうまく話せず、緊張すると腹痛を起こすといった弱点があり、鷹野も見た目にはデキる女性に見えますが、とんでもなく無能という弱点があります。

 しかし、鷹野は無能だけれど怖いもの知らず。商談の場でじっくりと構え、デキるオーラを存分に発揮し、相手に「鶸田より鷹野の方が上」という風に見せることができます。その状態のなかでは、鶸田は濁さずしっかり会話や返事ができ、なぜか商談がスムーズに進んでいくのです。

 致命的な弱点を抱えたふたりが、時には相手も巻き込みながら商談をまとめ上げていくさまは、スリリングで痛快です。社会人にとって、「商談」はあらゆる経験やスキル、センスが試される場。同作で描かれる商談の駆け引きや会話に、共感する読者も多いことでしょう。

 苦手なことがあってもひとりで抱え込まず、自分とは得意分野が異なる人、つまり自分が苦手なことが得意な人と組むことで、いい方向に進むかも知れない。ひとりぼっちで立ち向かうよりは、「なんとかなる」という気持ちになれるかも知れない。

 講談社「Kiss」で連載中の『無能の鷹』は、自分の短所や欠点にうんざりして落ち込んでいる時に、気持ちを前向きにさせてくれそうなマンガです。さまざまな商談に挑んでいく鶸田と鷹野の活躍から、目が離せません。

(櫻野優里亜)

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