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1月28日は神谷浩史の誕生日 ガンダムに乗りたかった声優、”ガンダムそのもの”になる

マグミクス / 2021年1月28日 7時10分

1月28日は神谷浩史の誕生日 ガンダムに乗りたかった声優、”ガンダムそのもの”になる

■神谷浩史の代表キャラは挙げるとキリがない!

 1月28日は声優の神谷浩史(かみや・ひろし)さんのお誕生日です。そのお祝いに神谷さんのキャラをいくつかご紹介したいのですが、人気声優だけあって代表作にしぼってもご紹介しきれません。あくまでも筆者の好みでチョイスすることをお詫びします。

 神谷さんのデビュー作は、『ツヨシしっかりしなさい』(1994年)のアベックの男というゲストキャラでした。名前のあるキャラだと、『蒼き伝説シュート!』(1994年)の藤田東高校ディフェンダーの新矢巧でしょうか。デビューしてしばらくは主役級のキャラは演じていませんでした。

 筆者が初めて神谷さんの名前を認識したのは、それから少し時間が経ってから演じた『ジバクくん』(1999年)のカイです。その後に『デジモンフロンティア』(2002年)の源輝二の演技を見て、ヒーロー系の声が似合う声優さんだと感じました。

 その認識を改めたのは『SDガンダムフォース』(2004年)のキャプテンガンダムの声を聞いた時です。感情をあまり表に出さず淡々とした話し方は、それまで聞いてきた声と違う感じでした。

 後に聞いた話では、幼い頃の神谷さんはガンダムに乗ることが夢だったそうです。この役ではガンダムそのものでしたが、後に『機動戦士ガンダム00』(2007年)のティエリア・アーデ、『機動戦士ガンダムAGE』(2011年)のゼハート・ガレットなどで、ガンダムのパイロット役を演じていました。

 この頃に、多くのアニメファンに認識される声優としての地位を確立します。

 神谷さんの出世作、代表作として忘れられないのが『さよなら絶望先生』(2007年~)の糸色望でしょう。作品の演出も独特で、神谷さんの魅力を強引に引き出した感がある娯楽作でした。 実は神谷さんは原作マンガを読んでいて、「アニメ化やドラマCDになったら大変そうだ」と他人事のように思っていたところを指名されたそうです。

 この作品の監督である新房昭之さんとは深い縁があり、『月詠 -MOON PHASE-』(2004年)の森丘耕平がきっかけだったようですが、『〈物語〉シリーズ』(2009年~)の阿良々木暦、『荒川アンダー ザ ブリッジ』(2010年)の市ノ宮行ことリク(リクルート)など、新房監督の作品で4度も主役を担当していました。

 なかでも『〈物語〉シリーズ』の暦は、現在も不定期ですが続編が製作されている役で、長期にわたって演じているキャラとなっています。

■夏目、リヴァイ、ローと、長期にわたってキャラを演じていく

 長い間、演じているキャラといえば、『夏目友人帳』(2008年~)の夏目貴志も忘れてはいけません。テレビはもちろん、劇場版やOVA(オリジナルビデオアニメ)での展開もありました。

 実は神谷さんの飼い猫の名前が「ニャンコ先生」と言うそうで、この名前は夏目役に決まる前からつけていたというのですから、演じることになったのは運命でしょうか。ちなみにニャンコ先生役の井上和彦さんがアドリブで「にゃんぱらり」と言うのは、神谷さんが教えたからだそうです。これは『いなかっぺ大将』(1970年~)のニャンコ先生の口癖でしたね。

 アニメファンだけでなく、一般の人にも知られているキャラといえば、やはり『進撃の巨人』(2013年~)のリヴァイではないでしょうか。作品の知名度もですが、関連CMなどで露出することが多いので、一般の人がもっとも聞いたことのあるキャラかもしれません。

 同じくらいかそれ以上、作品の知名度が高い『ONE PIECE』(1999年~)では、トラファルガー・ローを演じていました。 実は神谷さんは、『ONE PIECE』第1話で海賊Aの声も演じており、海賊Aから王下七武海に成り上がったと喜んでいたそうです。

 リヴァイとロー、ともに作品がまだ続いていますので活躍の機会はまだまだありそうですね。

 ローといえば、神谷さんは「週刊少年ジャンプ」連載作品のアニメにもよく登場しています。

『斉木楠雄のΨ難』(2016年~)の斉木楠雄は、神谷さんでなければ表現できない特異なキャラでした。モノローグ調のセリフ回しが秀逸です。『黒子のバスケ』(2012年~)の赤司征十郎は、温和な面と帝王の性格の切り替えが匠でした。何気にラスボス役は珍しいかもと思います。『ハイキュー!!』(2014年~)の武田一鉄は、神谷さんにしては珍しいサポート系キャラですね。いつも試合前にみんなを鼓舞するセリフが素敵です。

 アニメを中心に紹介してきましたが、ラジオで特撮ファンであることを明かしている神谷さんは、特撮ヒーローの声も演じていました。『宇宙戦隊キュウレンジャー』(2017年)ではお調子者の司令官のショウ・ロンポー/リュウコマンダーを、『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』(2010年)では鋼鉄の武人・ジャンボットの声を演じています。

 文章の都合で紹介できるキャラが限られてしまいました。これからもさまざまな作品で活躍する神谷さんの演技を堪能したいと思います。

 そういえば『おそ松さん』(2015年~)のチョロ松を忘れていました(笑)。……「万死に値する」でしょうか?

(加々美利治)

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