「いい最終回だった」アニメ3選 限られた時間、最後まで見て損なし!
マグミクス / 2021年1月31日 7時10分
■最終回まで面白さたっぷりの大満足アニメ
好きなアニメだったのに、最終回の終わり方に納得がいかずがっかりしたことはありませんか? 「終わり良ければすべて良し」ということわざのように、アニメにとっても最終回の出来はとても重要です。そこでこの記事では、満足感とともに見終われる「いい最終回だったアニメ」を3作品ご紹介します。SNSでも「激アツすぎて泣いた」「オタクに生まれてよかった!」と評判です。
●『天元突破グレンラガン』(2007年4月~放送)
『天元突破グレンラガン』画像はBlu-ray BOX(アニプレックス)
『天元突破グレンラガン』は、アニメ制作会社「GAINAX」が手掛けたオリジナルアニメで、2007年の文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞など、数々の受賞歴がある人気作品です。1クール全27話が第1部~第4部に分かれており、それぞれの部で主人公たちの成長を熱く描いています。
舞台は遠い未来。人々は地中に穴を掘って、何百年も地下で暮らしていました。「地上なんてものはない」。そう教えられて育ったジーハ村のシモン(CV:柿原徹也)は、毎日仕事で穴を掘っては、村を広げていました。しかし、兄貴分のカミナ(CV:小西克幸)は「地上には光り輝く空があるんだ」と信じ、村の天井を突き破ろうとたびたび挑戦します。そんなある日、いつものように地震が起きます。落盤を恐れておびえる人々をよそに、地上について村民に呼びかけるカミナ。村長に怒られるカミナでしたが、次の衝撃で天井が破れ、巨大ロボットとライフルを構えた美少女・ヨーコ(CV:井上麻里奈)が落ちてきて――?
仲間との信頼や絆、主人公たちの成長を描いた本作は、その「熱さ」に高い評価が集まっています。仲間を信じて背中を預けるシモンたちの熱さに、「お前が信じる、お前を信じろ!」「行くぜ、ダチ公!」といった名言の数々が拍車をかけています。その一方で、敵は仲間を盾に使ったり、娘をあっけなく捨てたりと、シモンたちとは対照的な残酷さを見せます。本作は全27話ですが、第26話から「もう最終回なのでは?」と思うほどの盛り上がりを見せ、その勢いをしっかり保ったまま最終回まで突っ走ります。ここぞというタイミングで流れる主題歌『空色デイズ』や挿入歌『happily ever after』も、歌詞と内容がリンクしている名曲です。熱いアニメが好きな方はぜひ。この作品は、「dアニメストア」「バンダイチャンネル」「U-NEXT」などで見ることができます。
●『無能なナナ』(2020年10月~放送)
『無能なナナ』 (C)るーすぼーい・古屋庵/SQUARE ENIX・「無能なナナ」製作委員会
『無能なナナ』は、同名マンガ(原作:るーすぼーい、作画:古屋庵/スクウェア・エニックス)を原作としたアニメです。原作は現在も月刊マンガ雑誌「月刊少年ガンガン」で連載されており、アニメは既刊7巻のうち4巻までの内容にもとづいて制作されました。第1話から驚きの展開が繰り広げられ、SNSでも「引き込み方がすごい」「ギャップがありすぎて一気見した」と話題になった作品です。
50年ほど前に出現した謎の怪物・「人類の敵」と戦うため、「炎や氷を操る」「自由自在に宙を飛べる」といった特殊能力者の少年少女たちは、孤島の学園で特殊な訓練を受けていました。生徒のひとりである中島ナナオ(CV:下野紘)は「僕には大した能力はない」と思っており、周りからも「無能クン」「人類の敵」と呼ばれてしまう始末。そんなある日、人の心が読める能力者・柊ナナ(CV:大久保瑠美)が転校してきます。隣の席になったナナオとナナは次第に仲良くなり、内向的なナナオも心を開いていきます。一緒にご飯を食べ、海を見に行ったナナオとナナでしたが、ナナは何者かに崖から海へと突き飛ばされて――?
異能力系の学園物語かと思いきや、第1話のラストにその雰囲気は一変。第2話から本当の『無能のナナ』が始まります。コメディ要素もありつつ、孤島の学園内で繰り広げられる事件はサスペンス要素満載で、最終回まで視聴者の予想を裏切り続けます。「人類の敵」とは何なのか、なぜ次々と怪事件が起こるのか……。一度見始めたら、気になってつい最終話まで見てしまう作品です。作画の細かい部分に伏線や手がかりが隠されていることもあるため、2周目の視聴も楽しめるでしょう。この作品は、「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「U-NEXT」などで見ることができます。
●『ゾンビランドサガ』(2018年10月~放送)
『ゾンビランドサガ』 (C)ゾンビランドサガ製作委員会
『ゾンビランドサガ』は、アニメ制作会社MAPPA・エイベックス・ピクチャーズ・Cygamesの共同企画による、オリジナルアニメです。ストーリーの意外性が評価された本作は、「ニコニコ動画」のアンケート「ネットユーザーが本気で選ぶ!アニメ総選挙2018年間大賞」で得票数1位を記録。舞台である佐賀県のイベントや、各種食品とのコラボも盛んに行われました。
2008年、佐賀県の高校2年生・源さくら(CV:本渡楓)は、アイドルに憧れてオーディションを受けようとしていました。応募書類を抱えて颯爽と家を出たところ、さくらは突如横から来たトラックにはねられてしまいます。しばらくしてさくらは目を覚ましますが、そこは10年後の2018年で、見知らぬ洋館でした。さくらは10年前に死亡しており、ゾンビとして復活したのです。洋館で同じくゾンビの少女たちと出会ったさくらは、突然現れた謎のプロデューサー・巽幸太郎(たつみ・こうたろう/CV:宮野真守)から、皆でアイドルグループ「フランシュシュ」として活動することを聞かされて――?
開始後1分半の展開があまりに鮮やかで、当時SNSでも話題になった本作。「ゾンビ少女たちがご当地アイドルとして佐賀を救う」という情報量過多ぎみのテーマでありながら、他にもパンチの効いた要素が詰まっています。キレッキレのトークで「もはや宮野さん本人では」とコメントが殺到した幸太郎、特攻隊長にアイドル、花魁など、立場も時代も超えて集ったゾンビ少女たち、なぜか戦隊ものをほうふつとさせるオープニングテーマ――。最終回の放映後は、「ゾンビランドサガ」がTwitterのトレンドワードランキング第1位を獲得。「スタッフ・キャスト陣で最終回を見た宮野さんが鼻をすすっていた」という逸話もある最終回、ぜひそれまでのロックな展開と合わせてご覧ください。この作品は、「dアニメストア」「Netflix」「Amazonプライム・ビデオ」などで見ることができます。
* * *
最終回がよく作られているアニメは、見終わったあとも「名作」として心に深く刻まれるのではないでしょうか。そんな名作と出会いたい方は、ぜひ今回ご紹介した3作品をご覧ください。最終回の視聴後、きっと「見てよかった」と思えるはずです。
※配信状況は記事掲載時点のものです。
(新美友那)
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