『エヴァ』のトラウマになりそうなシーン5選。シンジたちが傷つく姿には意味がある…?
マグミクス / 2021年2月2日 17時10分
■腕は折られ、血しぶきが飛ぶ…
『エヴァンゲリオン』の戦闘シーンと言えば、思わず目を背けたくなるぐらい、主人公たちが傷つきながら戦う姿。まず、トラウマになりそうな『エヴァンゲリオン』の名シーンを、これまでに公開された「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズからご紹介します。
●シンジ、初陣でいきなり腕を折られる
まずは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』での「第4使徒」との戦いです。主人公・碇シンジにとってはこれが初陣で、エヴァの操縦もままならない状態で戦地に送り出されました。そのため最初はやられ放題、使徒にいきなり左腕を折られ、その後は頭部への集中攻撃。そのまま装甲は撃ち抜かれて、初号機の頭部からは激しい血しぶきが。そのあまりに生々しい描写は、見る人にとってまさに“ファーストインパクト”なトラウマシーンです。
●アスカが乗った3号機をボコボコに
続いて、「アスカが乗ったエヴァ3号機との戦闘シーン」です。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』で、アスカがテストパイロットとして乗った3号機が使徒に浸食されてしまい、それと戦うことになったシンジ。しかし、アスカが乗っていることを知ると「傷つけたくないから」と戦闘を拒否。すると初号機は強制的に自動操縦に切り替えられ、アスカの乗った3号機をボコボコに攻撃します。
戦いの最後は、「止まれ!止まれ!」というシンジの叫び声が虚しく響くなか、初号機がアスカのいるエントリープラグごと噛み砕くという残酷な結末となりました。
●マリ搭乗の2号機が痛めつけられる
引き続き『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』から「マリが2号機で戦うシーン」です。今作がシリーズ初登場となったマリが2号機に乗って戦うのですが、相手は最強の「第10使徒」。マリは「ビーストモード」という超攻撃型の姿に変形して戦いますが、全く歯が立ちません。
布状に伸縮する使徒の攻撃によって、2号機の腕は瞬時に切断。さらに腹部と頭部まで深く損傷させられるなど、見ている方が「もうやめて」と言いたくなるぐらい痛々しい姿でやられてしまいました。
■なぜ毎回傷つくのか? 監督の言葉にもヒントが…
『シン・エヴァンゲリオン新劇場版』公式サイトより
●綾波レイもろとも零号機が使徒に捕食される
続いては『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』から「綾波レイが使徒に捕食されるシーン」です。相手は、先ほど記した最強の「第10使徒」。マリの乗った2号機が倒れ、皆が諦めかけたとき、零号機に乗った綾波レイが爆弾を持って、自爆覚悟で突入します。しかし、レイの決死の攻撃もむなしく「第10使徒」は全くの無傷。
爆発で辺り一面が荒野となったなか、レイと零号機は使徒にバクッと捕食されてしまいます。この光景を目の当たりにしたシンジは怒り爆発。レイを助けるために覚醒するのですが、そこまで行くのに残酷なシーンが続きました。
●シンジも観客もトラウマ? 渚カヲルの死
最後は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』から「渚カヲルの死」です。同作で初めて渚カヲルと出会ったシンジは、ピアノでの交流などを通してだんだんと打ち解けていきます。
そんななか、カヲルはシンジの首に取り付けられていた爆破装置を取り外し、自分の首に取り付けます。2人はそのままエヴァンゲリオン第13号機に乗ってミッションに挑むのですが……最後に爆破装置が起動。カヲルの無惨な死を目の当たりにしたシンジは、全ての気力を失ってしまいました。
戦いの中ではほぼ必ずといっていいほど大きなケガを負う『エヴァンゲリオン』のメインキャラクターたち。なぜこのようなシーンをあえて描くのでしょうか。これについて、庵野秀明監督は新聞のインタビューにこのように答えています。「完全なものって好きになれないんです」「僕の作品に出てくるロボットなども、戦いの中で傷つき、どこかが壊れた姿になることが多い」「僕にとっては何かが壊れ、欠けてる方が普通なんです。それは体の場合もあるし、精神の場合もあるんですが……」(朝日新聞1999年8月30日付)
「何かが欠けている方が普通」。私たちが『エヴァンゲリオン』に心を動かされるのは、エヴァンゲリオンやそれに乗る碇シンジたちが決して完全無欠のヒーローではなく、弱さや傷を背負いながらも前に進んで行く姿にあるのかもしれません。
(吉原あさお)
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