『マリオカート』上級者に学ぶ、5つの人生訓。理不尽に満ちた世界で生き残るには?
マグミクス / 2021年2月8日 16時20分
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■1位じゃなくていいんです
さまざまな名シーンや名セリフが詰まったマンガやゲーム……それが自分の生き方の指針になったという人も多いと思います。大人気レースゲーム『マリオカート』においても、上級者たちが大事にしている立ち回りから、人生に役立つ道しるべを見つけることができます。今回は、同作の上級者たちから学ぶ人生訓をご紹介します。
●『マリオカート』は2位が最強?
まずは『マリオカート』において「最強の順位は2位」ということです。レースゲームなのに2位でいいというのは変な話ですが、これには『マリオカート』ならではの理由があります。
『マリオカート』は、レース中に攻撃アイテムや加速アイテムを効果的に使って順位を上げていくことが重要なのですが、このアイテムのなかに「トゲゾーこうら」というものがあります。これは1位を走っているプレイヤーを追尾攻撃し、大きなタイムロスを発生させるものです。これを受けると一気に下位まで下がるほど強力なものです。
そして、この「トゲゾーこうら」は1レース中1回は必ずと言っていいほど出現します。そのため上級者たちはレースの終盤までは「トゲゾーこうら」を警戒して、あえて1位を走らずに2位をキープするのです。そして「トゲゾーこうら」によって1位がクラッシュして下位に落ちていくのをしり目に、涼しい顔で首位をかっさらいます。「出る杭は打たれる」ということわざがありますが、『マリオカート』では“出るタイミング”が大事というわけなのです。
●平均順位を上げるべし
続いて『マリオカート』上級者たちが共通して意識していることのひとつに「平均順位を上げることが大事」というのがあります。
先ほどの「2位最強説」と似ていますが、『マリオカート』では1位を無理に目指すと自分に攻撃が集中して順位が一気に下位まで落ちるリスクが大きくなるため「安定してほどよい順位をキープする」方が重要なのです。
例えば、ニンテンドーSwitch向けの『マリオカート8 DX』では、1レース最大12名で走り、1位には15P、2位は12P、3位は10P、4位からは9P、8P、7P……最下位は1Pと、レース後の獲得ポイントに差がつくのですが、仮に1位を1回取っても次のレースで最下位を取れば合計16Pです。それならば4位で9Pを2回取って18Pを取った方が結果的には良いのです。「浮き沈みの激しさよりも堅実さ」が大事なのです。
■「アイテムはすぐに使ってはいけない」その理由とは…
勝ちたい人は必読?『マリオカート8 デラックス パーフェクトガイド超∞』(KADOKAWA)
●時には自分から最下位まで下がる
続いての立ち回りは「時には自分から最下位まで下がる」です。理由は『マリオカート』では、順位が下の位置ほど強力なアイテムを獲得できるためです。そのため上級者たちは、レース序盤など、巻き返しが可能な位置ならば、あえて自分から最下位まで下がり、強力なアイテムを保持してから戦略を組み立て直します。「マリオカート」界隈ではこの戦い方を「打開」と呼んでいます。
●アイテムを使うのは一番活きるタイミングで
続いての「マリオカート」上級者たちが使っている立ち回りは「アイテムはすぐには使わない」です。自分が無敵状態になれる「スター」や、弾丸となって大加速できる「キラー」など、強力なアイテムはすぐに使って順位を上げたくなるのが普通ですが、上級者たちはそれをしません。あえて保持します。
それは、アイテムを一番活かせるタイミングで使うためです。例えば、「サンダー」という、使用者以外に雷を落として弱体化させる最強のアイテムがあるのですが、これを使われたときでも自分が「スター」を使って無敵状態でいれば回避することができます。
つまり、ほかのプレイヤーが「サンダー」を使うタイミングを読んで使うことで、より効果的にアイテムを活かせるのです。このため上級者たちは、コースの特徴を覚えて「サンダー」が降りやすい場所を頭に入れながら戦います。
●トップスピードよりもリカバリー力を
最後に、『マリオカート』上級者たちが最もよく使うキャラクターをご紹介します。『マリオカート』ではキャラクターの重さでトップスピードが変わります。重量級ほど「トップスピードは速く、加速が遅く、ハンドリングが難しい」。軽量級ほど「トップスピードは遅く、加速は早く、ハンドリングが簡単」という傾向になっています。
現在、Switch向けの『マリオカート8 DX』で一番強いと言われているのはワルイージという中量級のキャラです。もともと上級者たちはテクニックに優れる分、最重量級を使うことが多かったのですが、プレイヤー全体のレベルが高くなってくると“速さ”もありつつ、“攻撃されてクラッシュしても、早くリカバリーできる”などの理由でワルイージの人気が高まりました。
「マリオカート」は、他プレイヤーのアイテムやそれを使われるタイミングによって理不尽な目に遭わされることが少なくありません。その理不尽をかいくぐって上位に立ち続けるプレイヤーの考え方と立ち回りは、実生活でもさまざまな形で活かせるのではないでしょうか?
(吉原あさお)
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