「ゲームボーイアドバンスSP」限定モデルはプレミアに! 根強く愛される名ハード
マグミクス / 2021年2月14日 7時10分
■コロナ禍でも好調な任天堂 名機「ゲームボーイアドバンスSP」を振り返る
2021年の年明けからちょうど1か月たった2月1日、任天堂の公式ホームページにて株主・投資家向け決算短信が公開されました。その内訳には全世界で7987万台を売り上げた「Nintendo Switch」、及び同ハード専用ソフトの売上本数が並んでおり、コロナ禍においても好調な販売実績を誇る任天堂の様子が伺えます。
しかし本稿で取り上げたいのは、世界を席巻する最新ゲーム機ではありません。では本命は何なのか? ずばり携帯ゲーム機「ゲームボーイアドバンス」(以下、GBA)をよりグレードアップさせた「ゲームボーイアドバンスSP」(以下、SP)です。今回は2021年2月14日で18歳を迎えたSPを祝うべく、本体スペックやGBAよりパワーアップした点を振り返ります。
■とにかく「明るかった」ゲームボーイアドバンスSP
SPがリリースされたのは、GBAの登場から約2年後の2003年2月14日。世間がバレンタインデーで賑わっている真っ只中に売り出されました。同時期のGBAソフトで例えるなら、『ファイナルファンタジータクティクスアドバンス』(スクウェア)や『メトロイドフュージョン』(任天堂)などが発売された頃。本体価格はGBAより少し割高になったものの、”GBAの基本性能を踏襲した上位機種”として、さまざまな部分で改良が施されていたのです。
その最たる部分がとにかく明るい「液晶」。TFTカラー液晶を前面から照らすフロントライトが搭載されたことで、GBAと比べて格段に液晶画面が見やすくなりました。
例えば深夜のゲームプレイ時、「部屋の電気を消してこっそり遊びたい」と思っても、GBAには液晶の発光機能が搭載されていないので、暗い場所でのプレイは実質不可能です。一方のSPはフロントライトのおかげで周りが暗くてもある程度ゲームプレイ可能。「フロントライトよりバックライトの方が明るいのでは?」といった問題もありますが、そもそもの液晶がやや暗めのGBAと比べれば、やはりその違いは一目瞭然と言えるでしょう。
液晶画面の改良に加えて目を引くのが、大きく刷新された「本体デザイン」。横長の長方形に近い形状だったGBAに対し、SPの外観はほぼ正方形。そして液晶画面(上)と操作パネル及びカートリッジ差込口(下)が上下で分けられたことにより、二つ折り携帯電話と同じく本体をパタッと折り畳めるようになりました。
2003年度のグッドデザイン賞を受賞したSPのサイズ感は、外出等で持ち運ぶ際に大変役立ちます。友達とゲームを持ち寄って遊ぶ時でも、本体を折り畳んでポケットにスッと入れておけばOK。コンパクトに持ち運べて、なおかつ充電しておけば問題なく10時間ほどプレイできる点も当時は魅力的に映りました(2005年にはよりコンパクト路線を推し進めた手のひらサイズのゲームボーイミクロが誕生)。
■限定カラーが5万円前後で取引される場合も
大手メーカー製ゲームハードがそうであるように、SPも正式リリース後に数多くのカラーバリエーションが登場。まずは本体発売と同時ラインナップの「プラチナシルバー」、「アズライトブルー」、「オニキスブラック」で3色。続いて約7か月後に仲間入りした「パールブルー」と「パールピンク」です。
この辺りがSPのオーソドックスなカラバリ展開となりますが、ほかにも特定の店舗バージョン(トイザらス・ポケモンセンターなど)や特定のソフト同梱バージョン(ボクらの太陽・SDガンダムGジェネレーションアドバンスなど)。さらには国内で生産されなかった国外限定バージョン(ライムオレンジ・サーフブルーなど)などなど、SPは実に多種多様な本体モデルが存在しているのです。
筆者が覚えている限りで特に「レア物」と感じたのは、ファミコン生誕20周年を記念して作られたSP。2003年夏季に実施の「ファミコン生誕20周年プレゼントキャンペーン」のA賞(1000名)当選者に配られたもので、ファミコンを意識したゴールド&レッド(本体カラー)で仕上げられていました。入手ルートが限られていることから、中古市場の流通価格は当然のごとく上昇。2021年現在でも、オークションサイトやフリマサイトにて5万円前後で取引される光景をよく見受けられると共に、その道のコレクターの間で一定の注目を浴び続けています。
(龍田優貴)
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