声優・本多知恵子さんが演じたキャラ3選 亡くなる直前まで、キャラに命を吹き込んだ
マグミクス / 2021年2月18日 7時10分
![声優・本多知恵子さんが演じたキャラ3選 亡くなる直前まで、キャラに命を吹き込んだ](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/magmix/magmix_47267_0-small.jpg)
■プル、ファンネリア・アム 戦う少女たちを数多く演じた本多知恵子さん
2月18日は2013年に他界した声優の本多知恵子(ほんだ・ちえこ)さんの命日です。1983年に『プラレス三四郎』の素形真知子役でデビューを果たし、小さな体を限界まで駆使して亡くなる直前まで多くのキャラクターに命を吹き込み続けた、本多さんの代表的な役を3人紹介します。
●『機動戦士ガンダムZZ』 エルピー・プル/プルツー
本多さんの代表役と言えば、やはり『機動戦士ガンダムZZ』のエルピー・プル(以下、プル)とプルツーを外すことはできないでしょう。ニュータイプの素養を持つ人間の遺伝子を使用して生み出されたデザイナーズベイビー「プルシリーズ」の長女として姿を表したプルは、天真爛漫な性格と強化を受けた人間特有の不安定さを併せ持つ、かわいらしさと危うさを両立したキャラクターとして大きな人気を集めました。
キュベレイMK-IIを駆りジュドー・アーシタ(CV:矢尾一樹)たちガンダムチームと交戦し、捕虜となってからはチームの一員として受け入れられて行動を共にするようになります。しかし妹にあたるプルツーとの戦いの中でジュドーをかばい「私よ! 死ね!」と叫びながらその命を落としてしまうのです。プルツーも同じく本多さんが演じていたのですが、ほぼ外見は同じでありながら、より冷静沈着で大人びたキャラクターを巧みに演じ分けていました。
プルツーもまたジュドーたちと数多くの交戦を重ね、少しずつ心を通わせて行くのですが、最後は搭乗機であるクィン・マンサの爆発に巻き込まれて重傷を負ってしまいます。ネェル・アーガマに収容されたプルツーは、危険な状態にあったジュドーに最後の力を振り絞って脱出路を示してこと切れます。姉妹共に、敵でありながら兄のように慕ったジュドーを救うために命を投げ出すために短い生を終えるという悲劇的な最期を迎えました。
なお、プルシリーズは最低でも12人が誕生していますが大半はキャラ・スーンの狩るゲーマルクとの交戦で戦死。プル・トゥエルブのみが生存し、『機動戦士ガンダムUC』にマリーダ・クルス(CV:甲斐田裕子)として登場しています。
●『重戦機エルガイム』 ファンネリア・アム
『重戦機エルガイム』DVD Vol.1 (C)創通・サンライズ
『重戦機エルガイム』のファンネリア・アムは本多さんの初期の代表キャラです。盗賊リーリン一家の一員として働いていた彼女は、偶然主人公のダバ・マイロード(CV:平松広和)を襲撃した際に一目ぼれし、その後は行動を共にするようになります。HM(ヘビーメタル)スペース・アローン「ゴロンゴ」やディザードを駆って戦うなど戦闘センスもそれなりに高く、エルガイムMK-II登場後はダバからエルガイムを受け継いで最終決戦まで使用しています。
武器商人のアマンダラ・カマンダラから一行の拠点となる輸送艦「ターナ」を調達するなど裏方としての働きも優れていた彼女ですが、一番の見どころは恋のライバルであるガウ・ハ・レッシィ(CV:川村万梨阿)との掛け合いでしょう。料理に洗濯、もちろん戦闘でもことあるごとに張り合っているふたりのやり取りは、ストーリーが進むごとに切迫感が増していく『重戦記エルガイム』の世界の中で、一服の清涼剤のような役割を果たしていたように思えます。
そして何より、戦いを終えたダバが新たな長く苦しい戦いに向かおうとしたとき、その背中を寂しく見送った物哀し気なたたずまいが強く印象に残っています。
■エニル・エル 大人の世界を生きるMSパイロット
●『機動新世紀ガンダムX』 エニル・エル
『機動新世紀ガンダムX』 DVD05(バンダイビジュアル)
それまでロボットアニメでは快活な少女を演じることが多かった本多さんが、一転して大人の女性を演じたのが『機動新世紀ガンダムX』 エニル・エルです。素晴らしいスタイルの持つ美女にして凄腕のMSパイロットで、主人公のガロード・ラン(CV:高木渉)が売りに出したガンダムXを購入し、さらにガロードを誘惑しようとするのですが拒絶されてプライドを傷つけられ、以来ガロードを付け狙うようになります。
MSを用いる盗賊であるバルチャーや父親の旧友と手を組みガロードやフリーデンと戦いますがことごとく歯が立たず、いったんは表舞台から退場することになります。再登場した際には良い男性との出会いに恵まれ、盗賊まがいの稼業から足を洗おうとしていましたが、偶然フリーデンのクルー・トニヤ(CV:三石琴乃)と仲良くなってしまい、怒りが再燃。フリーデンを襲撃してしまい、再び血なまぐさい生活へと戻ることになりました。
その後はフロスト兄弟との交戦、撃墜された際にフリーデンに収容され、徐々にクルーたちと心を通わせると、紆余曲折ありながらも最終的にはフリーデンの一員となり、最終決戦にまで同行します。その後はなぜかガンダムレオパルドデストロイのパイロットであるロアビィ・ロイ(CV:山崎たくみ)とくっついたようで、共にガンダムエアマスターバーストのパイロット、ウィッツ・スー(CV:中井和哉)の故郷に転がり込んでいます。作中では付き合う男性をコロコロ変えていましたがなぜか嫌な感じはまったくしない、大人の雰囲気を濃厚に感じさせるキャラクターでした。
(早川清一朗)
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