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「面白い」のは当然! 知識の大洪水が押し寄せる、“学べる”アニメ3選

マグミクス / 2021年2月19日 15時40分

「面白い」のは当然! 知識の大洪水が押し寄せる、“学べる”アニメ3選

■難しい理科用語も、これで一気に学べる! 科学知識と人体知識が深まる作品

 今や、アニメは面白いだけでなく、知識を学ぶことができる時代です。教科書を読んでも頭に入らなかったという人も、アニメを見ているだけで知識が身につきます。この記事では、作中にたっぷりと知識が散りばめられた、面白く学べるアニメ3選を紹介します。

●『Dr. STONE』

 まずは、科学知識が学べるアニメ『Dr. STONE』(原作:稲垣理一郎、マンガ:Boichi/集英社)です。頭脳明晰の科学少年・石神千空(CV:小林裕介)と体力自慢でまっすぐな性格の親友・大木大樹(CV:古川慎)は、普通の高校生活を送っていました。しかし、ある日、空がまばゆい光で覆われ、世界中の人類が一瞬にして全て“石化”してしまう謎の現象が起きます。それから約3700年後に、文明が全て消えた“石の世界”(ストーンワールド)で、石化から解放された千空と大樹は再会を果たし、ゼロから文明を作り出すところから、ストーリーが動き出します。

 科学知識を駆使して電気や石けん、火薬などの必需品を作り、どんどん文明を再建していく姿に、わくわくする気持ちが止まりません。創り上げる工程をしっかりノンフィクションで描かれているので、「どんな材料が必要なんだろう?」と、自分の科学知識を駆使して予想しつつ、ストーリー展開を見て答え合わせをすれば、さらに知識が深まっていきます。そして、科学がなぜ必要なのか、科学の正しい使い道は何なのか、科学との向き合い方を考えさせられるシーンもあります。科学に興味を持てなかった人も、ついつい科学のとりこになってしまいます。

●『はたらく細胞』

『はたらく細胞』 (C)清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction

 続いては、人体の知識が学べる『はたらく細胞』(原作:清水茜/講談社)です。人間の体の中で暮らす細胞たちを擬人化しており、細胞の働き一つ一つがとても分かりやすく描かれています。

 赤血球、白血球、血小板、キラーT細胞など、体内の細胞名がそのままキャラクター名となり、すり傷、インフルエンザ、食中毒、スギ花粉アレルギーなどと戦います。体内にウイルスが侵入してきたときの戦いは、毎回ハラハラさせられてしまいます。また、キャラクターが細胞のキャラクターが魅力的に描かれており、一生懸命に酸素を運ぶ赤血球、クールで敵を素早く排除する白血球、かわいらしい小さな女の子たちが協力し合って傷を塞ぐ血小板など、働いている姿が愛おしくも頼もしく描かれているので、普段はあまり意識していない細胞のことがどんどん好きになっていきます。

 自分の体の中にも、同じようにたくさんの細胞たちが働いていると考えるだけで、病気やケガにも気を付けようという意識にもなるので、知識が深まるだけでなく、健康についても改めて考えさせられる作品です。

■敷居が高い伝統芸能の壁を壊し、芸の魅力や生き様を丁寧に描いた作品

『昭和元禄落語心中 -助六再び篇-』Blu-ray BOX (C)雲田はるこ・講談社/落語心中協会

●『昭和元禄落語心中』

 最後は、落語の知識が学べる『昭和元禄落語心中』(原作:雲田はるこ/講談社)です。元チンピラの主人公・与太郎(CV:関智一)は、刑務所の慰問で聞いた落語家の八雲(CV:石田彰)の「死神」に感動し、刑務所を出所して寄席に向かい、八雲の弟子になるところからストーリーは動き出します。

 落語というのは、言葉は知っていても、敷居が高いイメージがあったり、学校で学ぶ機会がなかったりと、その魅力を知る機会はなかなかありません。しかし、この作品では、作中に名作落語が登場するのはもちろん、落語シーンでは演目の情景や登場人物をアニメで表現しています。そのため、落語が「難しい」と感じる人も、面白さが伝わるように描かれています。また、師匠と弟子との関係性、芸の腕前を磨き方など、芸を極めることの奥深さも描かれていて、落語家としての生き方にも興味が湧いてくる作品です。

* * *

 今回紹介したアニメ作品は、学べることはもちろん、ストーリーも充分に面白いので、ぜひ軽い気持ちで見てください。ただ純粋にアニメを楽しんでいるだけなのに、あっという間に知識が身についているでしょう。

(稲福竜生)

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