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【漫画】“眼鏡を外したら美人”の展開が大嫌い! 熱く語る先輩の気持ちに多くの共感

マグミクス / 2021年2月19日 19時10分

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■奥が深い“ギャップ効果”への鋭い切り口

 眼鏡を外したり髪型を変えたりするとすごく美人、というのは古典的な“王道”の展開。しかし、マンガ研究部の村井先輩は、その系統の作品が大嫌いなようです。理由を熱く語る村井先輩に対し、後輩の水本さんは自らの眼鏡を外して三つ編みをほどき……。

 漫画家の綾野綾乃さん(@ayano_ayano245)が、Twitterで『垢抜けた女子がチヤホヤされる漫画が許せない先輩』を公開しました。読者からは「なんて平和な世界」「この先輩と後輩最っ高すぎる」「明るい話だなあ」などの感想が寄せられています。

 作者の綾野綾乃さんに、お話を聞きました。

ーー綾野綾乃さんの漫画家としてのデビューのきっかけを教えて下さい。

 漫画家は子供の頃からなりたい職業だったので、マンガの賞に投稿したり、編集部に作品を持ち込んだりしていました。いくつかの編集部とやりとりをした後、現在連載中の「ゼノン編集部」で今の担当編集さんに声をかけていただいて今日に至ります。

ーー本作のお話は、どのように生まれましたか?

 普段の生活で私は「当たり前のように“これがいい”とされてるけどなんで?」と思うことがよくあります。「私はそうは思わないけどな」「なんで決めつけるんだよ」と。『垢抜けた女子がチヤホヤされる漫画が許せない先輩』はそれをストレートに表現した部分が大きいですが、ほかに描いている百合マンガや、現在連載中の『私と夫と夫の彼氏』でも、「その当たり前は本当に当たり前?」という気持ちが原動力になって制作することが多いです。 

一見すると冷めたスタンスにも思えるが…?(綾野綾乃さん提供)

ーー綾野綾乃さんご自身が描く本作以外のマンガでも、意図的に“ギャップ”の要素を取り入れたりすることはあるのでしょうか? もしあるとしたら、そこではどのような効果を狙っていますか?

 質問の本筋からはもしかしたら外れてしまうかもしれないのですが、「ギャップのない人って逆になかなかいないのではないか?」と思っています。誰しもTPOや接する相手、状況、環境によって見せる姿は変わってくるでしょうし、狙って見せたい自分を演出することもあると思います。そして、そのどれもがその人を構成するひとつの要素であり、「どちらが本当の自分?」ということでもないと思うんです。

 それを踏まえたうえで、普段は完璧で全く隙のない美少女が、実は大好きな人にだけ見せる側面がある、というギャップをマンガ的な特殊設定を使って描こうとして、商業連載デビュー作の『嘘酔い少女』を描きました。この作品は「完璧美少女が目の前で嘘をつかれると酔っ払ってあられもない姿になる」というギャップを描いていますが、「本音も建前もその人を構成する大事な部分だよ」というところを、どんな彼女も受け止める幼なじみの女の子を通して表現できたらいいなと思って描いていました。

 受け止めるものがとんでもないものだったりするので、どこまで読者の方たちに伝わっているかは分かりませんが(笑)。単純に“ギャップ萌え”として楽しんでいただけるのもうれしいですし、描き手の狙いと読者の方たちに楽しんでいただけるところは、一致していなくてもいいとも思っています。読んで何かを感じていただけることが一番うれしいので。

ーー『垢抜けた女子がチヤホヤされる漫画が許せない先輩』に対する読者からの反応で、特に印象に残った声があれば教えて下さい。

「尊い」「かわいい」「好き」など、どの反応も本当にうれしく、ありがたかったです。「分かる」と共感して下さる方も多くてうれしかったですね。

ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?

 私は商業漫画家なので、商業で描く作品は担当の編集さんをはじめ多くの方と協力し、商品として胸を張って出せるクオリティを目指して制作しています。それはとてもやりがいがあり大好きな仕事ですが、時折自分の衝動だけでマンガを描きたくなる時があり、そんな時に描いた作品をTwitterで発表してきました。これからもそのスタンスは変わらないと思います。

(マグミクス編集部)

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