アムロが操縦した、意外なMSたち。Zガンダムやサイコガンダムも?
マグミクス / 2021年2月23日 16時30分
![アムロが操縦した、意外なMSたち。Zガンダムやサイコガンダムも?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/magmix/magmix_47629_0-small.jpg)
■アムロの搭乗した、「Z系」のMSたち
ガンダムシリーズのエースパイロットといえば、やはり筆者としては初代主人公のアムロ・レイを一番に挙げたいです。ライバルのシャア・アズナブルとともに、エースの双璧といっても過言ではないでしょう。
しかし、赤い専用機をいくつも持つシャアに比べて、アムロといえばガンダムとν(ニュー)ガンダム以外のMS(モビルスーツ)のイメージがあまりありません。主人公ですからガンダム系がメインで乗り換えが頻繁でないのは当然です。
とはいえ、作品の主人公でなかった時期、『機動戦士Zガンダム』(以下Z)以降から『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』までの、公式で活動が語られていない時期には多くのMSに搭乗するアムロがさまざまな媒体で描かれていました。今回は、アニメに登場しなかったアムロ搭乗MSたちをいくつか振り返ってみたいと思います。
『機動戦士ガンダムZZ』(以下ZZ)の小説版に登場する「シュツルム・ディアス」が、最初のアニメ未登場のアムロ機でした。もともとシュツルム・ディアスはシャア専用機として永野護さんがデザインした、最初のZMSV(ゼータ・モビルスーツ・バリエーション)です。それが『ZZ』中盤、既存の金型を流用して新型MSを作るという企画の際に候補に挙がり、アニメではサイド3の「隠れジオン派」によって奪取されたという設定で敵側MSとして登場しました。
リック・ディアスで戦線に復帰したアムロには馴染みのあるMSだったのかもしれません。小説ではプルツーのサイコガンダムMk-IIを撃破するという活躍を見せています。
ほぼ同じ時期に搭乗していたのが、雑誌発信からガンプラ化するという展開だった「ΖプラスA1型試作機」でした。Zガンダムを地上用量産型として再設計したMSで、宇宙用のC1型が後に現れるなど、量産型らしくバリエーションが多い機体です。
さらにアムロとは明言されていませんが、『ガンダム新体験-0087-グリーンダイバーズ』に登場した「Ζガンダム3号機」というMSもありました。クレジットではカラバ兵士となっていますが、担当声優の古谷徹さんが「アムロとして演じた」と明言したという逸話があります。
同様に『EVOLVE../9 MSZ-006 Z-GUNDAM』に登場した「ホワイト・ゼータ(Ζガンダム3号機A型)」も、パイロットであるコードネーム「ホワイト・ユニコーン」の声が古谷さんであることから、アムロであると言われていました。
後にリ・ガズィに乗るからか、アムロにZガンダムに乗ってほしいという気持ちからなのか、「Z系MSにアムロ」という構図は多いですね。
■まだあるアムロ搭乗MSたち…中には意外なMSも?
アムロが乗ったMSとして、RX-78-2ガンダムとともに広く知られている「νガンダム」。画像は「ROBOT魂 [SIDE MS] ニューガンダム」(BANDAI SPIRITS)
現在も「ガンダムエース」で連載されている『機動戦士ムーンガンダム』に登場したのが「リック・ディジェ」です。リックの名前が示すように、地上用だったディジェが宇宙用に改装されたMSで、後に「リック・ディジェ改」という機体も登場しました。よりガンダムに近づけた装備が特徴的です。
富野由悠季監督自らが書いた小説『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー』で搭乗していた量産型MSが「ジェダ」でした。ジェガン以前に量産が検討されていたMSですが、設定やデザインが小説発表当時とは変更され、現在はジェダを簡略化して量産型としたのがジェガンということになっています。やはりアムロが乗るMSはただの量産型ということにはなりませんね。
公式設定から外れますが、長谷川裕一先生が描いたマンガ『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』では、『ZZ』の主役ジュドー・アーシタと一緒に「メガゼータ」というMSに搭乗していました。プロトタイプΖΖガンダムの改修機で、最大の特徴は無線で遠隔操作できる「サイコミュ・ハンド」。ジオングと違ってビーム砲が装備されていないので、パンチなどの打撃系の攻撃に使用していました。
完全に公式設定ではありませんが、トレーディングカードアーケードゲーム『ガンダムトライエイジ』に登場した「フルバースト・サイコ・ガンダム」というMSもあります。フォウが搭乗したサイコガンダムをカラバが鹵獲してアムロ用に改修したというMSで、肩には「MS-X」のバストライナーが装備されていました。
…というように設定的には無理がないのですが、パーフェクトガンダムを思わせる立ち姿、Gファイターそっくりの形状に変形するなど、遊び心あふれるデザインになっています。
ゲームといえば『ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦』に登場する「ガンダムキラー」というMSもありますが、あくまでもゲームオリジナルのSDキャラですから参考までに……。
以上が、グリプス戦役以降からシャアの反乱以前にアムロが乗っていたというMSです。今後も増える可能性は大ですが、やはりZ時代に活躍しなかったことに対しての不満からか、より強いMSに乗ったアムロが見たいということなのでしょう。
「アムロは一年戦争の英雄…英雄には英雄に相応しいマシンがあるはず」
『Z』でベルトーチカ・イルマがこのように言っていましたが、みなさんもそう思いますか?
(加々美利治)
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