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少年役で活躍する声優・三瓶由布子 意外な「かわいい変身ヒロイン」を演じた経緯とは?

マグミクス / 2021年2月28日 7時10分

少年役で活躍する声優・三瓶由布子 意外な「かわいい変身ヒロイン」を演じた経緯とは?

■声優・三瓶由布子 ハスキーボイスで主演の座を次々に射止める「天賦の才」

 2月28日は声優の三瓶由布子(さんぺい・ゆうこ)さんのお誕生日です。おめでとうございます。

 三瓶さんといえば、ハスキーな声質で少年役が多い声優ですが、これまでの経歴を思い出しながら演じてきたキャラたちを振り返ってみましょう。

 三瓶さんは小学5年生の時に劇団に入り、当初は舞台俳優としての道を歩んでいたそうです。その後、事務所の方針でアニメ声優としてオーディションを受けるようになり、『だぁ!だぁ!だぁ!』(2000年)の西遠寺彷徨役でデビューしました。この時、キャラと同じ中学2年生だったといいますから、そのデビューの早さに驚きです。

 この時、共演した名塚佳織さんとは同学年。ふたりはとても仲が良かっただけでなく、後に初めての主演作品となった『交響詩篇エウレカセブン』(2005年)でも、三瓶さんが主人公のレントン・サーストン役、名塚さんがヒロインのエウレカ役でペアだったという不思議な縁があります。

 三瓶さんはこのようにデビュー時から少年役のレギュラーで、多くの人の目に留まるほどの実力の持ち主だったわけですが、それは持っている才能の一端でした。なぜなら同じ少年役と言っても、さまざまな性格の少年キャラを演じているからです。

 この時期でいえば、熱血系の荒っぽいタイプは「ギャラクシーエンジェル」シリーズ(2002年~)のココモ・ペイロー、つかみどころのないふんわり系『家庭教師ヒットマンREBORN!』(2006年~)のフゥ太、いたずらっ子である『ヤッターマン』(2008年)のドクボン、裏表が極端な悪役だった『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』(2009年)のセリム・ブラッドレイことプライドなど、さまざまなタイプの少年役を演じていました。

 同じ少年役でも抜群の演技力で声のトーンも役柄によって変えているなど、その実力を存分に発揮しています。まさしく「天賦の才」ですね。

 しかし、魅力的なハスキーボイスが少年役にピッタリの三瓶さんですが、声優になるまでは自分の声にコンプレックスを抱いていたようです。歌ではかならずアルト担当になり、ソプラノを歌う人がうらやましかったと聞きました。才能というものは時にはいいことばかりではないということですね。

 このように少年役の若手声優として着実にキャリアを積んでいた三瓶さん。そんな時、三瓶さんの新しい魅力を引き出すキャラと出会うことになりました。それが『Yes!プリキュア5』(2007年)の夢原のぞみ/キュアドリームです。

■これまでになかった役柄に「けって~い!」した経緯

『Yes!プリキュア5』 (C)ABC・東映アニメーション

 三瓶さんは『Yes!プリキュア5』のオーディションを受けた時、最初はボーイッシュなキャラである夏木りん/キュアルージュ役として参加したそうです。

 この時、同じくりん役のオーディションを受けていた(実際にりんを担当することになる)竹内順子さんの順番の際、掛け合い相手の夢原のぞみ/キュアドリームパートを担当することになりました。そして、三瓶さんは迷惑が掛からないよう、自分の限界近くの高い声でのぞみを演じたといいます。

 その声を聴いたスタッフは急きょ、一人用ののぞみのセリフも三瓶さんに演じてもらいます。そして、最終的に『Yes!プリキュア5』の主役であるのぞみ役として三瓶さんが選ばれました。

 実は三瓶さんは、最初にのぞみの声を出した時、自分がこれまでやったことのないかわいい少女タイプののぞみに選ばれる可能性をまったく考えていなかったそうです。最初は少年役ばかりだった自分にできるか不安だったようですが、悩んだ末にのぞみ役を引き受けることを決めました。 子供の頃『美少女戦士セーラームーン』が好きだったことから、変身ヒロインはあこがれの存在で「夢がかなった」と喜んでいたそうです。

 筆者は最初にのぞみの声を聞いた際「三瓶さんの声と違う?」と、何度も聞き直したほど別人のような女の子の声でした。今でも頭の中で三瓶さんの少年役とのぞみの声はイコールで結べません。それほどの別人ぶり。まさしく声優として演技の極みだと思います。

 作品はシリーズとして2年目に突入するほどの大人気でしたが、それも三瓶さんののぞみの魅力あってのことでしょう。

 その後の三瓶さんの活躍を全部書けるだけの文字数はありませんので一部のみで失礼します。

 例えば『キャプテン翼』(2018年)の大空翼、『デジモンアドベンチャー:』(2020年)の八神太一といったリメイク作品では、先代の声優さんに寄せる演技力を見せていました。

 主演作品の『おしりたんてい』(2018年~)のおしりたんてい、『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』(2017年~)のうずまきボルトなど、幅広い年齢層に長年愛されるキャラを演じています。 特にボルトは『Yes!プリキュア5』で親友役だった竹内さんが前作主人公のナルトだったことから、今度は親子という関係になって笑ったそうです。ちなみにナルト一家は家族全員がプリキュア声優という他にはない家庭ですね。

 以前、日曜日の出演番組が多いことから自身を「日曜声優」とラジオで言っていましたが、今でもそれは続いていて、筆者も日曜に何度も三瓶さんの声をお聞きする日々が続いています。 三瓶さん、今後も一層のご活躍をお祈りいたします。

(加々美利治)

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