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『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』神回3選 大人が本気で“涙腺崩壊”するアニメ

マグミクス / 2021年3月4日 7時10分

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』神回3選 大人が本気で“涙腺崩壊”するアニメ

■『ヴァイオレット』“神回”に涙腺が誤動作!「愛してる」の意味を探し求める物語

 爆笑問題・太田光さんや、女優の足立梨花さんなどがイチオシするなど芸能界にもファンが多いアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。2020年9月18日に公開された映画『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』も大ヒット、2021年3月現在も上映中です。

 そんな同作の舞台は、大戦が終結したばかりのとある港町。軍人として戦場で活躍した美少女、ヴァイオレット・エヴァーガーデンが物語の主人公です。孤児で言葉も知らなかったヴァイオレットは幼い頃から戦場に身を置いていたため感情の起伏が乏しく、戦場のヴァイオレットを知る者から「人の形を模しているだけの心を持たない、ただの道具」と密かに言われる始末でした。

 孤児であったヴァイオレットを保護した親代わりで、大切な上官、ギルベルト少佐から戦場で「心から愛してる」という言葉を別れ際に告げられますが、ヴァイオレットはその言葉の意味を理解できませんでした。

 戦争が終わり軍を離れたヴァイオレットは、ギルベルト少佐の友人であるホッジンズが興した郵便社で、手紙を代筆する仕事「自動手記人形サービス」に出会います。それは依頼人の想いをくみ取って言葉にする仕事。「愛してる」の意味を知るべく“自動手記人形”として働く日々が描かれています。

 この記事では、アニメ全13話全てが感動する同作のなかでも、特に涙腺崩壊する“神回”を3つ選んで紹介します。

●第7話『     』

 舞台作家であるオスカーが手がける戯曲の代筆をするエピソードです。ヴァイオレットが湖畔で暮らすオスカーを訪れると、オスカーは「そこには少女がいた。もう一度会いたかった、名前すら悲しくてささやけない、あの子と同じ髪の色の少女が」と心の中で呟きます。

 オスカーは酒を飲んでばかりで全く戯曲制作を始めようとしません。というのも、その戯曲は病死した愛娘・オリビアに生前聞かせてやっていた物語を子供向けの戯曲として完成させようとしていたのです。

 戯曲の主人公が「傘をさして海を渡って父親に再会する」という情景が浮かばず、次第に行き詰まってしまうオスカーは、ヴァイオレットに「湖に浮かぶ木の葉の上を歩いてくれ」と冗談半分にお願いすると、なんとオリビアの日傘を持って湖に向かって跳躍してみせます。

 その姿に「いつかきっと私も湖を渡ってみたい」と言っていたオリビアを重ねたオスカーが「死なないで、ほしかったなぁ。生きて……大きく育って……ほしかったな」と涙するシーンは胸を打ちます。

 また、タイトルが空白だという点も特徴的。物語の印象的なキーワードやせりふがタイトルになることが多い同作の中で唯一無題なのです。物語終盤でギルベルト少佐が亡くなったと初めて聞かされたヴァイオレットの“なんとも言えない心情”が表れているのかもしれません。

■両腕を失くした理由、大切な人の死、過去を乗り越える姿に涙腺崩壊!

●第9話『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』

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 続いては、義手のヴァイオレットが両腕を失くした理由、ギルベルト少佐から“愛”を告げられたシーン、ギルベルトの死を乗り越える大きな変化など、非常に内容の濃い“神回”です。

 戦争中、敵の攻撃を受けて致命傷を負ったギルベルトを抱えて逃げるヴァイオレットは、逃げる途中に爆弾や銃撃を受けて両腕を失ってしまうのです。命からがら逃げ延びますが、瀕死のギルベルトから「生きるんだヴァイオレット。君は生きて自由になりなさい。心から愛してる」と告げられます。ですがヴァイオレットは、ギルベルトの言葉の意味を理解できません。そこでさらなる銃撃を受けて場面は終わります。

 時が流れ、ギルベルトに愛を告げられた地を訪れて呆然とするヴァイオレット。自らの力で過去を乗り越えて欲しいという想いから、ホッジンズは未帰還兵となっているギルベルトについて詳しく話し、郵便社に連れ帰ります。しかしそのショックから部屋にこもり続け、首を絞めて自殺を図るなど、多くの人の命を奪ってきた自分がこのまま生きていていいのか、自責の念に駆られます。

 そんなとき、ボロボロのヴァイオレットのもとに生まれて初めての手紙が届きます。それはヴァイオレットを心配した同僚のエリカとアイリスからでした。その手紙で元気を取り戻して街を歩いていると、第5話で代筆をしたシャルロッテ王女の幸せそうな姿が新聞で報じられていたり、第7話で代筆したオスカーの戯曲のポスターが壁一面に貼られていたり、自分の手は人を殺めるだけでなく、人を幸せにもしてきたことに気付きます。

 そして花屋の前で立ち止まると、美しく咲いていたヴァイオレットの花を見たギルベルトが「その名が似合う人になるんだ」と願いを込めて名付てくれたことを思い出し、ホッジンズのもとへ駆け出すヴァイオレット。「私は自動手記人形でいていいのでしょうか? 生きていていいのでしょうか?」と問いかけます。この言葉の裏に「生きたい」という覚悟と決心、強い想いを感じます。

「してきたことは消せない。でも、君が自動手記人形としてやってきたことも消えないんだよ、ヴァイオレット・エヴァーガーデン」と涙をこらえながらホッジンズが優しく伝えると、画面が『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のタイトルに変わって終幕。ヴァイオレットが名前に相応しい人間になろうと前を向いて歩み出した姿に、涙がこらえられないエピソードです。

●第10話『愛する人はずっと見守っている』

 最後は、ファンの間でも“神回”と評価が高い第10話。1度見た方は、このタイトルだけでも涙腺が崩壊してしまうのではないでしょうか。ヴァイオレットが、重い病を患う戦争未亡人からの依頼で、郊外の屋敷を訪れるシーンから始まります。

 お母さんが大好きな一人娘の幼いアンは、ヴァイオレットが来たことが嫌で嫌でしょうがありません。それは、大好きなお母さんが手紙の代筆のためヴァイオレットとばかり時間を共にして、自分に構ってくれなくなるからです。「誰に手紙を書くの?」と聞いても教えてくれません。

 お母さんはヴァイオレットとふたりきりで手紙を毎日書き始めますが、日に日に体調が悪くなっていく姿を見てアンはどんどん不安が募っていきます。ある日、倒れそうになったお母さんを見たアンは問い詰めます。

「わたしより大事な手紙なの?」
「わたし知ってる!お母さんがいなくなったら私ひとりよ。私はいつまでお母さんと一緒にいられるの?」
「これからずっとひとりになるなら手紙なんて書かないで、いま私と一緒にいて」

 ……と泣きながら必死にお願いする姿に、涙腺崩壊確実です。

 実はこの依頼内容は、アンへ向けた誕生日を祝う手紙なのです。手紙を書き終えたヴァイオレットが屋敷を去ったあと、お母さんにたくさん遊んでもらう幸せそうなアンの生活が描かれます。しかし時は流れ、お母さんが亡くなりますが、誕生日のアンのもとに亡きお母さんからの手紙が届くのです。

 これこそがアンに内緒でヴァイオレットが書き続けた手紙。しかも50年間にわたって毎年アンの誕生日に届くのです。8歳、10歳、18歳、20歳と手紙が届きながら成長する姿が描かれており、結婚して子供ができて母になっていく姿にまた感動……。

 郵便社に戻ったヴァイオレットも、屋敷ではずっと涙を我慢していたと「(手紙が)届く頃にはお母様は……。まだあんなに小さい……。寂しがり屋でお母様が大好きなお嬢様を残して……」と号泣。親娘の“愛”の形を知り感情があらわになったヴァイオレットにまたまた感動するという、“涙腺崩壊”ポイントが多すぎる“神回”でした。

* * *

 みなさんは、どのエピソードがお好きですか? 劇場版を未視聴の方は、ギルベルト少佐の死の真相が気になるのではないでしょうか。公開中の映画を見に行く前に、これらの神回を見返してみてはいかがでしょうか。

(中島憲太郎)

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