そんなのあり？『ワンピース』に登場した、反則的な「悪魔の実」5選。世界の大混乱も…

■食べたもん勝ち！ まさかの能力が続々

　この2021年には全世界を対象にする人気投票も開催されるなど、海外でも勢いが止まらない超人気マンガ『ONE PIECE』で、多くの読者の心をつかむ魔法のような果実が「悪魔の実」です。食べると能力を得るかわりに、海に嫌われて泳げなくなってしまうなど、作中で明かされない謎も多く、これからその謎が明らかになっていくことが予想されます。

　今回はそんな「悪魔の実」のなかでも、驚くべき効果をもった、反則級の実を5つ紹介し、多くの読者に衝撃を与えた能力を振り返っていきます。

●ホロホロの実（ペローナ）

　スリラーバーク海賊団の四怪人のひとり、ペローナが食べた悪魔の実は、食べると霊体のように自由自在に空を飛びまわったり、巨大化したりできるほか、物品や人体をすり抜けることも可能に。そして、幽霊「ネガティブホロウ」を自由自在に生み出すことができる能力も、ルフィたちを苦しめました。もしも触ってしまったらどんな強者でもネガティブ志向になり、その場で戦意喪失してしまうという凶悪すぎる効果を発揮しています。元からネガティブでなければ対処しようがないというところに、反則感があります。

●バリバリの実（バルトロメオ）

　ルフィに憧れる、海賊団「バルトクラブ」船長バルトロメオのもつ悪魔の実の能力は、いたってシンプルです。印を結ぶことによって自分の意志で自由自在にバリアを生み出すことができるのですが、「バリアは何者も寄せつけぬという理屈」のもと、作中最強クラスの攻撃を喰らっても全くびくともせず、耐久戦においてはほぼ無敵状態となっています。バルトロメオの「印を結べばバリアは張れる ガキでも知ってる常識だべ」という言葉の通り、子供の頃の憧れを叶えてくれる悪魔の実です。

●ノロノロの実（フォクシー）

　フォクシー海賊団船長で、敵の海賊団のボスとしてはかなりユニークな見た目と性格をしているフォクシーですが、その悪魔の実である「ノロノロの実」の能力は厄介です。体から“ノロマ光子”と呼ばれる特殊な光を出すことができ、この光を浴びると30秒間の動作が極端に遅くなるというもの。光を浴びたら最後、分かっていても攻撃が避けられないという最悪な状態に陥ってしまうため、その間は何でもやりたい放題。使い方によってはラスボスレベルにもなれる時間操作が、ほぼ無限に実施できる、非常に凶悪な能力です。

●ニキュニキュの実（バーソロミュー・クマ）

　世界政府に選ばれた圧倒的な強さをもつ海賊たち、王下七武海”バーソロミュー・くま”の食べた「ニキュニキュの実」は、食べると手に肉球を持つ「肉球人間」になるという、一見癒し系のような可愛げのある能力ですが、実は意外な効果が。この肉球は非常に弾力性に優れ、触れただけで打撃や斬撃、そして大気や痛みまでも弾くことが可能です。人に触れた場合、三日三晩飛ばされることもあるという、肉球の概念を大きく変えるような能力です。

●ホビホビの実（シュガー）

　王下七武海ドフラミンゴの海賊団ドンキホーテファミリーの特別幹部で、常に最高幹部に見張られているという超重要人物であるシュガーが食べた悪魔の実が「ホビホビの実」です。

　その効果は、触れた人間を皆おもちゃにしてしまうというもの。さらに、おもちゃになってしまうと周りの人間たちからは「元からいなかった存在」として記憶から消され、実の主の命令にも逆らえなくなってしまうという、残酷すぎる能力です。これによって多くの人間の人生が狂わされることになりますが、ひとつの国をめちゃくちゃにしてしまうほどの能力によって世界はどう変わってしまうのか……気になる方はぜひ本編で見届けていただけたらと思います。

※本文の一部を修正しました。

（ハヤサカコウキ）