人気再燃、『ウルトラマンティガ』のラスボス「ガタノゾーア」…設定が絶妙すぎる?
マグミクス / 2021年3月12日 18時10分
■「ガタノゾーア」が視聴者を惹きつける理由
1996年に放送された『ウルトラマンティガ』は、今年2021年で25周年を迎えますが、先日、Twitterで「ガタノゾーア」という言葉がトレンド入りしました。「ガタノゾーア」とは、『ウルトラマンティガ』のラスボス怪獣のことです。現在放送中の『ウルトラマン クロニクルZ ヒーローオデッセイ』第4話「君の待つ明日へ」(1月30日放送)で、このガタノゾーアが登場し、再び注目が集まりました。この日は、朝から「ガタノゾーア待機」する人が多く、大きな盛り上がを見せた1日でした。
『ウルトラマンティガ』自体の人気もさることながら、ガタノゾーアはウルトラ怪獣界でも屈指の人気を誇っています。とあるアンケートでは、ゴモラやバルタン星人など、名だたる昭和怪獣に混じって「好きな怪獣ランキング」の7位にランクイン。怪獣を“美少女キャラ化”したアニメでも、唯一の平成怪獣としてラインナップに加わるなど、根強い支持を集めています。
ウルトラシリーズには魅力的な怪獣がたくさん登場していますが、ガタノゾーアの根強い人気の理由を考えてみると、 「ちょうど良さ」という特徴が浮かび上がってきます。
まず挙げられるのが、見た目(デザイン)です。SNSでも、巨大なアンモナイトのような体と、目が口の下に位置しているという不気味なデザインに魅了される人が多いようです。
ウルトラシリーズのラスボスは、ゼットンやパンドンに始まり、平成以降もカオスダークネスやエンペラ星人、ダークルギエルなど人型に近く、スタイリッシュなデザインの敵が最終回に待ち構えている……という傾向があります。なかにはグランスフィアやゾグ(第二形態)など、巨大すぎる怪獣もいましたが、ガタノゾーアはちょうど良いボリューム感です。
というのも、『ウルトラマンティガ』の最終回は海上決戦のため、ガタノゾーアの全体像は見えず、視聴者には想像する楽しみが与えられています。劇中ではティガと対峙すると1.5倍ほどの大きさとなっていました。しかし、このどっしりと構える要塞のような大きさが、リアルな絶望感とさらなる不気味さを演出しているのではないでしょうか。
そして、怪獣界屈指の能力者であることも人気の理由といえるでしょう。ガタノゾーアは体格だけでなく、その能力もチート級。ティガの攻撃は一切通じず、口から放つ闇「シャドウミスト」は回避不可、ついにはティガを石化させる光線を放ち、ヒーローが為す術もなくやられてしまう最終回は、ゼットンにも通じる強烈な印象を与えました。
その後、ティガは世界中の子供たちの「光」によって復活して勝利するわけですが、この勧善懲悪のストーリーも、悪役を輝かせるポイントです。ガタノゾーアはラスト2話だけの登場ですが、序盤では最大限暴れまくり、ヒーローが最高潮の時にはちゃんと倒される……悪役の鑑(かがみ)とも言える存在です。
また、短期間の登場のおかげで、彼の経歴は多くは語られず謎のまま退場します。ここにも、視聴者があれこれ想像するワクワクが残され、記憶に残る存在となっています。
そして現実的な話になりますが、リアルタイムで見ていた世代が大人になり、ネットの主力世代になっていることから、ガタノゾーア人気がさらに表立ってきた側面もあるでしょう。ともあれ、ガタノゾーアは今回の再登場で当時からのファンと、子供と一緒に視聴する新たな層を味方に再ブレイクを果たしました。今後、ガタノゾーアと同じような現象を巻き起こす怪獣が登場するか、注目したいところです。
(椎名治仁)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
二次元コードを読み込んで、ウルトラ怪獣の咆哮や音声がリアルに聴ける! ヒーローの掛け声や光線音も! 大迫力の音声再現機能付きウルトラマン絵本が発売!
PR TIMES / 2024年11月18日 11時15分
-
長野博、「ウルトラマンティガ」ガタノゾーア戦を思い出す 新作カードゲームに最終話を彷彿させるルール
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年11月10日 13時50分
-
長野博、ウルトラマンから学んだこと ティガ、ダイナ、ガイアやゼロ、ゼット、ブレーザーらのセンターに立ち「すごい位置に」
ORICON NEWS / 2024年11月10日 13時17分
-
長野博、ウルトラマンティガと歴史的再会で握手「やっぱりカッコいい!」 『ウルトラマン カードゲーム』と『ティガ』ガタノゾーア戦を重ねる
ORICON NEWS / 2024年11月10日 13時5分
-
『ウルトラマンティガ』マドカ・ダイゴ役の長野博、久々にウルトラマンイベントに登場 サプライズに会場どよめき
ORICON NEWS / 2024年11月10日 12時41分
ランキング
-
1私立恵比寿中学・星名美怜、突然の「契約終了」 残るメンバーは謝罪...ファン衝撃「本当にちょっと待って」
J-CASTニュース / 2024年11月26日 12時55分
-
2辻希美&杉浦太陽の長女、芸能事務所入り たった2時間でフォロワー8・5万人!両親も宣伝「おめでとう」
スポニチアネックス / 2024年11月26日 15時11分
-
3テレ朝 松本人志の裁判終結で吉本興業幹部から“報告とお詫び”も…「今後のことはまだ決まってないと」
スポニチアネックス / 2024年11月26日 14時28分
-
4「また干されるよ」ヒロミが「もう辞めるか?」のボヤキ、視聴者が忘れないヤンチャ時代
週刊女性PRIME / 2024年11月26日 11時0分
-
5美しいと思う「50代の女性芸能人」ランキング! 「天海祐希」を抑えた1位は?【全国約1万人調査】
オールアバウト / 2024年11月26日 8時35分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください