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『鬼滅の刃』の“憎めない鬼”5人 宿敵でも悲しい過去に同情してしまう

マグミクス / 2021年3月17日 7時10分

『鬼滅の刃』の“憎めない鬼”5人 宿敵でも悲しい過去に同情してしまう

■炭治郎も同情…悲しい過去を持つ鬼や、鬼であることに苦しむ鬼たち

 現在、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が公開中ですが、TVアニメ2期『遊郭編』の2021年放送が決定するなど、まだまだブームが続きそうな『鬼滅の刃』。

 同作といえば鬼との戦いが見どころのひとつ。そんな鬼も、鬼舞辻無惨に血を分けられる前は人間です。そのため、宿敵ながら同情してしまうほどつらく悲しい過去を持つ鬼や、鬼であることに苦しむ鬼も多く登場。いつくしみの言葉などを投げかける炭治郎が印象的です。

 この記事では、そんな“憎めない鬼”たちを5人ピックアップして紹介します。

※まだアニメ化されていないシーンの記載があります。原作マンガを未読の方はご注意ください。

●「響凱」認められたかっただけ…

 響凱(きょうがい)はアニメ第11話で登場する、かつては鬼舞辻直属の配下である十二鬼月だった鬼で、身体に鼓を生やしている“鼓屋敷”の主。「どいつもこいつも余所様の家にづかづかと入り込み腹立たしい」などと、鬼なのに神経質で礼儀にウルサイ。

 そんな響凱が人間だった頃は、鼓を叩くことが趣味の文筆家。『里見八犬伝』を好み、自身も伝奇小説を書いていた模様。周囲から評価されず、最期まで日の目を浴びることはありませんでした。「つまらないんだよ、君の書き物は」と酷評し、執筆した原稿用紙を踏みつけた人物を惨殺。響凱は認められたかっただけなのです。

 響凱との戦いにおいて、炭治郎は鼓屋敷に散らばった原稿用紙を踏みつけず勝利。響凱は死の間際に「あの小僧(炭治郎)にとっては踏みつけにするようなものではなかったのだ」「認められた」と、泣きながら消えていきました。

●「累」家族の絆が恋しくてたまらない…

 那田蜘蛛山の戦いで登場した、十二鬼月のひとりである「下弦の伍」の鬼・累(るい)。炭治郎が初めて遭遇した十二鬼月であり、“家族の絆”に飢えるつらく悲しい過去を持つ鬼です。

 那多蜘蛛山で5人家族の「末弟」として暮らしていますが、本当の家族ではなくいわゆる“おままごと”。他の鬼を、鬼舞辻無惨のように自分の血を飲ませることで自身に似た“蜘蛛”のような姿の鬼に変貌させることができます。

 そんな累との戦いで、炭治郎は死を覚悟するなど大苦戦。倒れながらも妹・禰豆子を庇おうとする炭治郎を見た累は消える間際、過去の記憶が蘇るのです。人間だったかつて、生まれつき歩くのさえ苦しいほど病弱だった累でしたが、あるとき無惨が現れ血を分けてもらうことで鬼になります。

 元気になったものの、鬼と化した累を包丁で殺そうとする両親。それを累は「俺たちの絆は本物じゃなかった」と返り討ちに。しかし父は「大丈夫だ累、一緒に死んでやるから」と息子が人を殺した罪を背負って一緒に死んでくれようとしていたのです。

 その瞬間、家族の絆を自分の手で切ってしまったことに気付き、毎日毎日家族が恋しくてたまらず、偽りの家族を作っても満たされない日々を過ごすことになるのです。

■天国から地獄に落とされた上弦の鬼たち

●「猗窩座」婚約者と師匠を殺され…

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』 (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 強い者へは敬意を払い、至高の強さを求め、凄まじい実力を誇る十二鬼月「上弦の参」猗窩座(あかざ)。『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』で煉獄杏寿郎と激闘を繰り広げます。

「弱者には虫唾が走る、反吐が出る」とまで言い放つ猗窩座。そんな猗窩座は狛治(はくじ)という名であった人間時代、病気がちな父親のために、薬を買うために窃盗し続ける日々を送っていました。強くなければ盗んだ財布を持って逃げることはできず、強くなければ返り討ちにあっても勝てない。人間時代も強さを求めて生きていたのです。

 しかし……息子にまっとうに生きてほしい父親は首を吊って自殺してしまうのです。「貧乏人は生きることさえ許されねえのか」と絶望しながらも、うっぷんを晴らすように大暴れしていた猗窩座のもとに慶蔵(けいぞう)なる男が現れ、自身の道場に勧誘。連れてこられた道場で人生が好転し始めます。

 師匠として正しい力の使い方を教える慶蔵だけでなく、愛する女性・恋雪(こゆき)にも出会うことになるのです。結婚も約束するなど、幸せな日々を送っていました。そんな幸せ絶頂のとき、慶蔵と恋雪が亡くなります……。慶蔵や猗窩座とまともに戦っても勝てないと分かっていた、隣接する剣術道場の者が井戸に毒を入れて殺したのです。

 剣術道場の人間を“地獄絵図”のように惨殺した猗窩座。鬼を作った覚えのない場所で鬼が出たとうわさを聞いたという無惨が猗窩座の前に現れ、鬼にされてしまうのです。天国から地獄に突き落とされるさまに、同情してしまう人生でした。

●「妓夫太郎と堕姫」自慢の妹を殺され…

 最後は、『遊郭編』で登場する予定の“上弦の陸”堕姫(だき)と妓夫太郎(ぎゅうたろう)の兄妹。鬼になった理由が悲しく、涙すると注目を集めています。

 そんな堕姫の人間時代の名前は梅。虫やネズミを捕って食べるなど、遊郭の貧しい地域で生活を送っていたふたり。遊郭では美しい者がピラミッドの最上位。見た目も醜い妓夫太郎は酷い扱いを受けていました。

 そんな妓夫太郎は妹の梅が生まれたところから人生が変わります。梅は非常に美しく、周囲でも評判。自慢の娘として、自身の劣等感が取り除かれていきました。

 するとある日、梅は客である侍の目を簪(かんざし)で突いて失明させてしまう事件が。梅は報復として生きたまま焼かれてしまうのです。妓夫太郎がそれを発見した時には既に丸焦げの瀕死状態。瀕死の梅を背負って歩く妓夫太郎の前に十二鬼月の童磨(どうま)が現れ、鬼に勧誘され、今があるのです。

* * *

 以上、“憎めない鬼”をご紹介しましたが、他にもまだまだ同情してしまう鬼は存在します。みなさんは、どの鬼に感情移入しましたか?

(中島憲太郎)

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