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声優・三木眞一郎 ファンの心を「たくみ」に「ロックオン」する演技力

マグミクス / 2021年3月18日 7時10分

声優・三木眞一郎 ファンの心を「たくみ」に「ロックオン」する演技力

■声優・三木眞一郎の演じてきた代表的なキャラたちの魅力

 3月18日は声優の三木眞一郎(みき・しんいちろう)さんのお誕生日。おめでとうございます。三木さんといえば大人の雰囲気のある男性役というイメージが強いのですが、過去に演じたキャラたちを思い出して、その軌跡をたどってみましょう。

 三木さんのデビュー作。それは『ダッシュ!四駆郎』(1989年)の神崎操というキャラでした。奇しくもチームメイトの加藤隼役で、同じくベテラン声優となった森川智之さんもデビューしています。

 しかし、なかなか良い役に恵まれず数年は苦労していました。それが順調に動き始めたのは1994年になってからです。ゲームでは『バーチャファイター』の結城晶。劇場アニメ作品『餓狼伝説 -THE MOTION PICTURE-』のラオコーン・ゴーダマス。そしてリメイクされたテレビアニメ『キャプテン翼J』の若林源三が、三木さんが飛躍するきっかけとなったキャラたちだと思います。筆者が三木さんの名前を知ったのもこの時期でした。 特に結城晶は、その後もゲームタイトルが出るたびに演じている、もっとも付き合いの長いキャラになっています。

 その後、仕事が順調になっていくと、作中の女性キャラに人気のある二枚目役というポジションが増えていきました。

『愛天使伝説ウェディングピーチ』(1995年)の柳葉和也/天使リモーネ、『天空のエスカフローネ』(1996年)のアレン・シェザール、『超者ライディーン』(1996年)の南條一夜/ライディーンクロウなどです。

 そして三木さんの名前をファン以外にも広く知らしめたのが『ポケットモンスター』(1997年~)のコジロウでした。しかもレギュラーキャラであるコジロウ以外にもポケモン図鑑やポケモンの声をいくつも担当しているので、もう20年以上もポケモンだけで毎週テレビに出ていることになります。

 前述の結城晶と共にコジロウは、三木さんの演じたキャラで、もっとも長く広く愛されてきたキャラでしょう。

 筆者的には、このふたりと並ぶ代表的キャラと言えば、『頭文字D』(1998年~2014年)の藤原拓海が思い出されます。 三木さんには珍しい寡黙で感情を表に出さないキャラですが、存在感ではひけをとりません。しかも三木さんは拓海と同じパンダトレノを所有しているというのですから、キャラへの愛着もひとしおだと思います。

 珍しいと言えば、出演声優のアドリブ無法地帯だった『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』(1997年)のインフェルノは、三木さんの壊れた演技が楽しめて印象深い作品でした。ゴツンコ(笑)。

■いかしたナンパ師、天然ボケキャラ、実直な父親役など…芸風は多岐にわたる

『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』ロイ・マスタング役 画像は著:荒川弘『鋼の錬金術師』第3巻(スクウェア・エニックス)

 三木さんの演じたキャラは大勢いますので、以降は筆者チョイスでご容赦ください。

 まずはロボットアニメ系では『機動戦艦ナデシコ』(1996年)の高杉三郎太、『ブレンパワード』(1998年)のラッセ・ルンベルク、『地球防衛企業ダイ・ガード』(1999年)青山圭一郎、『フルメタル・パニック!』(2002年~)のクルツ・ウェーバー、『機動戦士ガンダム00』(2007年~)のロックオン・ストラトス(ニール・ディランディ、ライル・ディランディ)など、女性に縁のあるクールな二枚目タイプが多いです。

 もちろん「スーパーロボット大戦OG」シリーズのリュウセイ・ダテのような一直線な熱血漢も演じているところがスゴいところ。三木さんは「スパロボ」シリーズのゲームには必ず出てくる常連ですね。

 しかし女性に縁のあるクールな二枚目というと、筆者的には『ヴァイスクロイツ』(1998年)のヨージ(工藤耀爾)が忘れられません。ひょうひょうとしたナンパ師に見えて一本筋の入った感じが、いかにも三木さんの定番キャラという感じで好印象です。

 ひょうひょうというと『BLEACH』(2004年~2012年)の浦原喜助も良いキャラでした。ほかにも『銀魂』(2006年~)の坂本辰馬のようなキャラも演じていましたが、ひょうひょうというよりは素ボケという感じでこれはこれで三木さんらしいキャラでしたね。

 このボケとマジのバランスがよかったキャラと言えば、『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』(2009年~2010年)のロイ・マスタングです。硬軟両方の演技の幅を楽しめました。

 三木さんといえば結城晶やリュウセイもそうでしたが、ゲームのメインキャラを演じることが多い印象があります。

『薄桜鬼』(2010年~2016年)の土方歳三や、『遙かなる時空の中で』(2000年)の源頼久をはじめとして、続編でも同じく天の青龍である源頼忠、有川将臣などを演じていました。どちらもその後のアニメ化でも大人気、続編も多く作られています。

 そんな三木さんの一風変わったキャラといえば『〈物語〉シリーズ』(2009年~)の貝木泥舟でしょうか。淡々と抑揚のない感じの話し方が特徴的でした。『僕のヒーローアカデミア』(2016年~)のサー・ナイトアイもなかなか本心を外に出さないキャラでしたね。

 昨今では父親役も増えました。少し前だと、『黒子のバスケ』(2012年~2015年)の相田景虎はナレーションも兼任して印象深いです。最近ですと『鬼滅の刃』(2019年~)の竈門炭十郎といえば、みなさんも聞き覚えがあることでしょう。

 これからもさまざまな演技を聞かせてくれるであろう三木さんの、今後さらなるご活躍をお祈りします。

(加々美利治)

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