ガンダムシリーズの「トラウマシーン」の数々。戦争の「非情さ」考えさせられる…?
マグミクス / 2021年3月20日 15時30分
■シリーズ屈指のトラウマシーンは妥協なし?
1979年のアニメ『機動戦士ガンダム』から始まるガンダムシリーズは、宇宙を舞台に繰り広げられる、モビルスーツ同士の激しい戦闘シーンが魅力のひとつです。とはいえ、物語は「戦争」がテーマなだけに、思わず目を背けたくなるような悲惨な場面も描かれてきました。なかには視聴者の記憶に深く刻み込まれた“トラウマシーン”も存在しています。
※この記事では、各作品のキャラクター生死に関わる記述があります。
記念すべきシリーズ第1作『機動戦士ガンダム』は、地球連邦政府とジオン公国の対立を描いた作品です。物語を通じて多くのキャラが命を落としていくなか、ギレンとキシリアのザビ兄妹の死亡シーンにも大きな注目が集まりました。ザビ兄妹はジオン軍に属し、兄のギレン・ザビは父親すら手にかけるほどの野心家です。しかしそんな性格が災いして、妹に背後からレーザー銃で頭を撃ち抜かれることになります。
「額から光線が突き抜ける」というギレンの死もさることながら、キシリアの最期も強烈でした。戦況が不利になって脱出を計ろうとした際、シャア・アズナブルの放ったレーザーによって首が飛ぶという、悲惨な末路を迎えました。
近年の作品では、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場したラフタ・フランクランドの最期も有名です。とあるショップでクマのぬいぐるみを手に取っていたところ、謎の人物から数発の銃弾を撃ちこまれて命を落としてしまいます。パイロットでありながら、あっけなく射殺される展開が印象に残っている人も多いでしょう。
シリーズ屈指のトラウマシーンと名高いのは、『機動戦士Vガンダム』で描かれたミューラ・ミゲルの最期ではないでしょうか。主人公・ウッソの母親でもある彼女は人質救出作戦の展開中、巨大なタイヤに潰されてしまいます。彼女の首が入ったヘルメットを手に、ウッソが「母さんです」とつぶやく場面はあまりにも衝撃的。ネット上にも「下手なホラーよりもエグい」「子どもが見ていい描写じゃないやろ」といった声が寄せられていました。
心をえぐるトラウマシーンの数々は、言い換えれば「戦争」という非情な行いを描くのに妥協がないともいえるでしょう。戦争の不条理や、生と死の間に生きる人間たちのドラマ……といった視点でガンダム作品を見直していくと、新たな発見や感動が生まれるかも知れません。
(マグミクス編集部)
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