【漫画】未来から来た“委員会”が芸術作品を消していく！「傑作」のみ残した結果は？

■世の中に傑作以外はいらない？　結末に考えさせられる

　有名映画監督の男性は、新作の構想を練りながら街を歩いていました。すると突然何者かに頭を攻撃され、男性は考えていた新作を忘れてしまいました。彼らは未来から来た「芸術振興委員会」。後世に残らないような作品は初めからなかったことにするべく、次々と作品を消していきます。そして未来に帰ってくると……？

　猫オルガンさん（@applebeesong2）の創作マンガ『世界の終わり』がTwitterで公開されました。傑作のみを残そうとした結果に、読者から「失敗は成功の母」「回り道も経験」「無駄から生まれるものもある」などの声があがりました。

　作者の猫オルガンさんに、お話を聞きました。

ーー『世界の終わり』のお話はどのようにして生まれましたか？

『世界の終わり』を描いたのは、この世に「傑作」しかなかったらきっとつまらない世界だろうなあ、と思ったからです。夜空に1等星しかなかったら、その夜空はきっと味気ないように。

ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声があれば教えて下さい。

　この作品に限らずですが、読んだ感想で「分かる！」「私も同じこと思った！」「これは私の物語でもある」と感じてくれている方が多くてうれしいです。共感してもらえると「やった！」と思います。あと、音楽の小ネタ見つけてくれるとなんかうれしいです（笑）。

SF作品『温かい方程式』（猫オルガンさん提供）

ーーTwitterでは宇宙を舞台としたSF作品を多く投稿なさっていますが、SFのジャンルがお好きでいらっしゃるのでしょうか？

　SFが特に好きというわけではないですが（一番よく読むのはミステリーです）、SFと自分の描きたいテーマの相性がいいのは感じます。SF小説を読んでると「分かる！」とよく思います。（前の質問の作者と読者が逆になったわけですね）

ーーTwitterで精力的にマンガを公開なさっています。創作するうえでの原動力になるものはありますか？

　面白い小説やマンガを読むとテンションが上がって自分も描きたくなります。というか、面白い小説やマンガがたくさんあるので、ずっとテンション高いです（笑）。

（マグミクス編集部）