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『呪術廻戦』釘崎野薔薇と禪院真希「かっこいい女性たち」 古臭い社会で気高く生きる

マグミクス / 2021年3月30日 7時10分

『呪術廻戦』釘崎野薔薇と禪院真希「かっこいい女性たち」 古臭い社会で気高く生きる

■固定観念に嫌気がさしたふたりが、その空気をぶち壊そうと奮闘する姿に共感

『呪術廻戦』にて、主人公・虎杖悠仁が通うこととなった呪術師の学校、呪術高専東京校。1年生の紅一点・釘崎野薔薇と2年生の紅一点・禪院真希は、そのイケメンすぎる立ち居振る舞いと飛び交う名言が魅力的です。そんなふたりは、『呪術廻戦』にただよう暗く重い雰囲気にさらされるも、それを痛快にぶち壊そうとします。

●ハイセ的な社会。能力主義・男尊女卑。そこに抗い、生きるふたりの女性

 野薔薇は岩手県盛岡市まで車で4時間かかるような、いわゆるド田舎で生まれ育ちます。彼女は「田舎が嫌で東京に住みたかったから!!」という安易に聞こえる理由で呪術師を目指していると明言しますが、その裏にあったのは故郷で目にした「気持ち悪さ」でした。

 野薔薇が小学1年生の頃、東京から引っ越してきた少女「沙織ちゃん」。優しくかわいい彼女を野薔薇は大好きでしたが、村の住民は村八分のような形で、沙織ちゃんにひどい仕打ちをします。自分たちの価値観を揺るがすような存在を煙たがり、排除しようとする人々に醜悪さを見た野薔薇。「ここにいたままでは私は死んだも同然」と、彼女は村と決別。自分らしくあるために、呪術師の道を選びます。

 そんな野薔薇が慕う禪院真希は、呪術師の超名門・呪術界御三家のひとつ「禪院家」に、双子の姉として生まれます。しかし彼女は、名家に脈々と受け継がれてきた能力も、呪術師にとって欠かせない呪力も持っていませんでした。その代償として、圧倒的な身体能力を得た真希。さらに、代々続く名家が圧倒的権力を持つ呪術界では、男尊女卑的な考えも横行しています。

 生きづらさしか感じない境遇にも関わらず、真希はあえて呪術師としての道を選びます。野薔薇にはその理由を「実家への嫌がらせ」と話し、回想シーンでは現当主である禪院直毘人に、いずれ禪院家の当主に私がなると「宣戦布告」します。

 凝り固まった思想にまみれた社会を、ふたりは心から嫌悪します。重々しい空気を振り払うように、自分の信条を貫く野薔薇と真希。たとえ傷だらけになっても自分を曲げない強さに、見る人は心惹かれるのかもしれません。そんなふたりの名言を、少しだけ紹介します。

●生き様にしびれる「釘崎野薔薇」名言集

 冒頭の登場シーンはもちろん、「京都姉妹校交流会編」では名言が炸裂している野薔薇。ここでは紹介しませんでしたが、まだアニメ化されていない「渋谷事変編」でも彼女の生き様を示す名言が飛び交います。

「懸けられるわ 私が私であるためだもの」
「“完璧”も“理不尽”も応える義務がどこにある? テメェの人生は仕事かよ」
「男がどうとか女がどうとか 知ったこっちゃねーんだよ!! テメェらだけで勝手にやってろ!! 私は綺麗にオシャレしてる私が大好きだ!! 強くあろうとする私が大好きだ!! 私は『釘崎野薔薇』なんだよ!!」

●生き様にしびれる「禪院真希」名言集

 真希は、本編はもちろん、本編の前日譚ともいえる『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』で、数々の名言を残しています。マンガ本編でも話題の乙骨先輩こと乙骨憂太との関係性も語られているので、未読の方はぜひ!

「乙骨 オマエ マジで何しにきたんだ 呪術高専によ!! 何がしたい!! 何が欲しい!! 何を叶えたい!!」
「呪いを祓って 祓って 祓いまくれ!! 自信も他人もその後からついてくんだよ!!」
「嫌がらせだよ 見下されてた私が大物呪術師になってみろ 家の連中どんな面すっかな」
「あのままじゃ 私は私を嫌いになってた それだけだよ」

(サトートモロー)

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