『シン・仮面ライダー』で特撮三冠の庵野監督がもたらした衝撃。「もはや期待しかない」
マグミクス / 2021年4月13日 16時50分
![『シン・仮面ライダー』で特撮三冠の庵野監督がもたらした衝撃。「もはや期待しかない」](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/magmix/magmix_51612_0-small.jpg)
■「監督・脚本 庵野秀明」の衝撃
「監督・脚本 庵野秀明」
この衝撃的な文字を見たとき、思わず口から漏れ出たのは「マジかよ」という言葉でした。そのとき筆者がいたのは銀座の東映。『シン・仮面ライダー』の発表が行われた「仮面ライダー生誕50周年企画発表会見」に、運よく取材陣として参加させていただけたのです。
2021年4月3日土曜日、19:30。
50年前に『仮面ライダー』の放送が開始されたときと同じシチュエーションを整えて開催された会見では、かつて仮面ライダーを見て育った方々のなかでも最精鋭中の最精鋭である、東映株式会社取締役の白倉信一郎氏をはじめとした錚々(そうそう)たる面々が立ち並び、50周年を記念するにふさわしい素晴らしい企画が次々と発表されました。
『仮面ライダーW』の後日譚である『風都探偵』のアニメ化。
『凶悪』や『孤狼の血』などの大ヒット作品を手掛けてきた白石和彌監督による、『仮面ライダーBLACK SUN』の映像化。
この日、すでに上記の2作品が発表されており、TwitterをはじめとするSNSは仮面ライダーの話題であふれていました。その上、まだもうひとつの企画があるというのです。嫌でも期待は高まります。なにせ、東映が前述の2作品の後に発表すると決めた、究極の隠し玉なのです。発表まで筆者は村枝賢一氏の『仮面ライダーSPIRITS』TVアニメ化に違いないと考えていましたが、待ち受けていたのは予想をはるかに上回る衝撃でした。
庵野監督がNHKスペシャルでおっしゃっていた「エヴァが終わったら次の仕事をしなきゃいけない」って、このことだったのか……と思い当たった方は多いはず。筆者もそのうちのひとりです。
でも多分、「しなきゃいけない」ではなくて「早くライダーやりたい」と言うのが本音だったのではないでしょうか。なにせ庵野監督は、結婚式で奥様の漫画家・安野モヨコ氏がウェディングドレスを着ている横で仮面ライダーのコスプレをしていたというほど、ライダー好きで知られている人物なのです。
『シン・仮面ライダー』について、発表会では「50年前にテレビ番組から受けた多大な恩恵を、50年後に映画作品という形で少しでも恩返しをしたい」と、庵野秀明氏(写真)のコメントが紹介された
公開されたキービジュアルに描かれた仮面ライダーには、哀愁が漂っています。そう、仮面ライダーは哀しみで魅せる存在なのだと、ひと目で分からせる見事な一枚絵でした。このビジュアルを見るだけで、庵野監督の本作にかける意気込みと、ライダーに対する深い愛情が伝わってきます。
それにしても庵野監督は、これで2016年公開の『シン・ゴジラ』、2021年公開予定を調整中の『シン・ウルトラマン』、そして2023年公開予定の『シン・仮面ライダー』と、日本が誇る特撮シリーズで三冠を達成しています。庵野監督の大学時代の同窓である漫画家の島本和彦氏もツイッターで色々と叫んでおられましたが、特撮を愛するクリエイターの方であれば誰もが参加をうらやむ作品群です。『シン・ウルトラマン』こそ企画・脚本としての参加で、監督は樋口真嗣氏が務めるものの、それは些細なことです。庵野監督のことですし、現場で動き回っているに違いありません。
なお、『シン・仮面ライダー』の企画は庵野監督自身が東映に持ち込んだものです。時期を考えれば『シン・エヴァンゲリオン』『シン・ウルトラマン』と並行で進めていたという事でしょう。なんという超人ぶりでしょうか。NHKスペシャルでエヴァの現場にあまり姿を見せなかった理由がよくわかります。
本来はもっと近い時期に上映される予定だったそうですが、残念ながら他の作品と同様に新型コロナウイルスの影響により製作も上映も伸びてしまっています。しかし、『シン・エヴァンゲリオン』も製作期間が延びたことにより新たな要素が追加されたことが明かされています。公開延期はむしろ庵野監督にさらなる時間が与えられ、より素晴らしい『シン・仮面ライダー』を作り上げるための追い風になるのではないでしょうか。
さて、まだ気が早い話ですが『シン・仮面ライダー』を作り終えたら次に庵野監督は何をされるのでしょうか。あとは「スーパー戦隊」と「ガメラ」、それに「メタルヒーロー」までやっていただければ完璧です。かつて自主制作作品として作られた『愛国戦隊大日本』に特撮として参加されてはいますが、これはとりあえずノーカンということにしておきましょう。もっと新しいものを見せて欲しいのです。
とにかく期待しかありません。今から2023年が待ち遠しいのですが、さらにその先には何が待っているのか、今から楽しみでたまりません。
(早川清一朗)
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