2021年春アニメ・面白かった作品3選 盛りだくさんの新作から厳選!
マグミクス / 2021年4月15日 16時50分
■2021春アニメ、期待の新作が続々とスタート 先が読めない楽しさ!
4月から、2021年の春アニメが続々と放送を開始しています。『僕のヒーローアカデミア(第5期)』『ゾンビランドサガ リベンジ』など人気作の続編が控える一方で、見逃したくない期待の新作もいくつか放送されています。この記事では実際に視聴した春アニメのなかで、ぜひ見ていただきたい「面白かった作品」を3つご紹介します。SNSでも「何も言わず継続決定!」「また毎日の楽しみが増えた!」と評判です。
●『Vivy -Fluorite Eye’s Song-』(2021年4月3日~放送)
『Vivy -Fluorite Eye’s Song-(ヴィヴィ ‐フローライトアイズソング‐)』は、『Re:ゼロから始める異世界生活』の原作者・長月達平さんがシリーズ構成・脚本を務めるオリジナルアニメです。「AI」と「歌」を主題とした本作は、歴史を修正するためにとある2体のAIが奮闘する姿を描いています。「SFヒューマンドラマ」と銘打たれ本作の製作は、『甲鉄城のカバネリ』を手掛けたアニメ制作会社「WIT STUDIO」で、バトルシーンの迫力も満点です。
AIの働く複合テーマパーク「ニーアランド」のキャストであるヴィヴィ(CV:種﨑敦美)は、史上初の自律人型AI。「歌でみんなを幸せにする」という使命を胸に、日々がらがらのステージで歌い続けていました。そんなある日、いつものようにステージに立ったヴィヴィは、何者かの接触を受けます。接触してきた「マツモト(CV:福山潤)」は、100年後の未来からやってきたAIだと名乗り、「僕と一緒にAIを滅ぼしてほしい」と語りかけてきて――?
冒頭から悲惨な未来が描かれ、視聴者に衝撃を与える本作。各話に先の見えない展開が仕込まれており、視聴しながら思わずうなってしまいます。作画も美しく、特に時折映し出されるヴィヴィの青い瞳は、吸い込まれそうなほど綺麗です。ヴィヴィの瞳や血の色である青が作中でも多めに描かれており、作品のSF要素とよくマッチしています。電脳戦あり、肉弾戦ありの激しいバトルシーンも見応え充分。物語のキーとなりそうな電波塔・アラヤシキは、心の根源を表す仏教用語・「阿頼耶識」とも何か関係がありそうです。この作品は、「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「U-NEXT」などで見ることができます。
●『MARS RED』(2021年4月5日~放送)
『MARS RED』キービジュアル (C)藤沢文翁/SIGNAL.MD/MARS RED製作委員会
『MARS RED』はアニメ史上初の、朗読劇を原作とした作品です。音響監督は、同名原作の作者・藤沢文翁さんが担当。シリーズ構成・脚本は『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』の脚本を手がけた藤咲淳一さん、キャラクター原案はマンガ『曇天に笑う』の作者・唐々煙(からからけむり)さんが担当。豪華スタッフ陣のもと、大正時代の日本に生きる「陸軍のヴァンパイア部隊」を描いた作品です。
時は大正。夜の闇に隠れ、人の血を吸って生きる「ヴァンパイア」がこの時代にも生きていました。もともと人間だったヴァンパイアたちは、人間らしく生きようとしていました。しかし人間たちは彼らを恐れ、見つかると日の下に引きずり出されて、灰にさせられてしまうのでした。しかし、ヴァンパイアたちを人間らしく扱う組織がひとつだけ存在します。それは陸軍の「零機関(ぜろきかん)」というヴァンパイアの部隊でした。陸軍の少佐・前田義信(まえだ・よしのぶ/CV:諏訪部順一)は、月島のとある施設を訪問します。そこには、ヴァンパイアに襲われ自らもヴァンパイアになった、舞台女優の岬(みさき/CV:高垣彩陽)がいて――?
大正時代らしい和洋折衷の文化に、少しスチームパンクが混ざった独特の世界観を持つ本作。線が細く丁寧な作画で、第1話からその美しさに圧倒させられます。「大正」「ヴァンパイア」といったテーマの作品は多いものの、本作は「ヴァンパイアになった人間」の悲しさや切なさ、それを取り巻く人々の思いを細やかに描いており、何度も見返したくなる作品です。特に第1話は、とある伏線が1話のなかできれいに回収されます。サブタイトルや少し切ない音楽もストーリーを盛り上げており、映画を見ているような気持ちになれる美しい作品です。畠中祐さん、山寺宏一さん、石田彰さんと、豪華声優陣による演技も必見です。この作品は、「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「U-NEXT」などで見ることができます。
●『極主夫道』(2021年4月8日~放送)
Netflixオリジナルアニメシリーズ『極主夫道』4月8日(木)より全世界独占配信 (C)おおのこうすけ/新潮社
『極主夫道』は同名マンガ(著:おおのこうすけ/新潮社)を原作としたアニメです。原作は2021年3月時点で累計発行部数360万部を突破。「このマンガがすごい!2019」オトコ編をはじめとした数々の賞にノミネートされ、2020年10月には玉木宏さん主演でドラマ化もされました。元ヤクザの主人公が主夫として日々を送る、ギャップに満ちたコメディアニメです。
かつて「不死身の龍(たつ)」と呼ばれた伝説のヤクザ・龍(たつ/CV:津田健次郎)は、ヤクザ界から姿を消したあと、専業主夫になっていました。バリキャリデザイナーとして働く妻・美久(みく/CV:伊藤静)を、日々かわいいお弁当やきっちりした家事で支えています。エプロン姿で自転車に乗れば職務質問にあい、別の組のヤクザに狙われつつも、ご近所さんともなじんでいる龍。ある日、龍はなぜかアニメショップ「animeland」に入り、『クライムキャッチ ポリキュア』のBlu-ray BOXを探していて――?
背中一面の入れ墨に顔の大きな傷と、迫力たっぷりの龍が主夫業をこなしていく本作。「どうみてもヤクザ」な龍が、かわいい料理を作って画像をSNSにあげたり、100円のキャベツに喜んだり。一般的な「主夫」のイメージとの落差に、つい笑ってしまいます。龍を演じる津田さんは、『呪術廻戦』でもクールな呪術師・七海建人(ななみ・けんと)を演じている実力派。ドスの利いた声と時折混ざる巻き舌が、龍の元ヤクザらしさを一層引き立てています。力の入ったオープニング・エンディングの一方で、本編には抗争や殺し合いといった怖い展開はありません。美しくも独特な作画で描かれる「主夫エピソード」に、笑いつつも癒やされる作品です。この作品は、「Netflix」のみで見ることができます。
* * *
何かと忙しい春の訪れとともに、続々と始まっていく2021年の春アニメ。何を見るか悩んでいる方は、この3作品から見てみてはいかがでしょうか。
※配信状況は記事掲載時点のものです。
(新美友那)
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