【望月英の「今から始める!」洋ゲーガイド】非情すぎる「歴史上の戦争」をFPSで体験!
マグミクス / 2021年4月17日 18時10分
■実際にあった戦場を追体験する「スリル」と「恐怖」
皆様こんにちは! 望月英でございます。各地で桜の季節となり、陽気の気持ちよさに癒される日も増えてきましたね……! 今回の「洋ゲーガイド」では、リクエストをいただきましたので、「歴史上の戦場を駆けまわることが出来るFPS」をご紹介したいと思います!
実在の銃(もしくは実在の銃をモデルとした銃)を手に、実際にあった戦場を駆けまわるリアルを追体験できる作品はたくさんありますが、望月がこの題材を書くにあたって頭に浮かんだ作品は、『Call of Duty: WWII」(Activision Publishing, Inc.)ですね!
「Call of Duty」シリーズについてはこれまでの「洋ゲーガイド」でも何度かご紹介しましたが、本作のキャンペーン(1人用モード)は第二次世界大戦を舞台に、人類史上最も壮絶な戦争が繰り広げられたといわれるヨーロッパの各地を、文字通り「必死に」生き抜いていく兵士の人生を追従できます。
オープニングは、戦争史でもっとも有名といっても過言ではない「ノルマンディー上陸作戦」のD-デイから始まります。つまり作戦決行直前、まさしく上陸するぞ!という「その瞬間」からストーリーは動き出します。
飛び交う戦闘機からの爆撃、艦隊からの一斉砲撃、塹壕からの機銃掃射のなかで、歩兵部隊の一員として「敵バンカーを制圧しろ!」という目標に向け侵攻していくのですが……。
その光景、そして状況は筆舌に尽くしがたく、上陸するために走行中のヒギンズ・ボート (上陸艇)が真横で爆発したり、つい先ほどまで隣を走っていた兵士が撃たれて倒れたり……その次の瞬間にこちらに向けて撃たれた銃弾がかすめ、転がっている死体がもはや友軍か敵軍の兵士かすらも分からない、確認している時間すらもない……壮絶すぎる戦場のリアルとスリルを全開で楽しめます。
楽しめる……のですが! それと同時に、僕自身実際にプレイした時は「こんなおっかない体験、実際には絶対したくないぞ…!」としみじみ思ったものでした。時おり、「暴力的な表現があるゲームは暴力性を助長して犯罪につながるのでは?」みたいなお話がありますが、少なくとも「そういうゲーム」を多くプレイしている望月は、戦争はもちろん、喧嘩ですら絶対に体験したくないですね……! 本作は銃弾を受けてもしばらくダメージを受けなければ自然回復できますが、実際は身体のどこかに当たればその時点で戦闘不能ですし……。
■現在立ち入ることができない場所を体験できるゲームも
2010年発売、PlayStation3用『コール オブ デューティ ブラックオプス』(画像は輸入版)。「九龍城砦」を舞台にしたステージが収録されている
また、実際に足を踏み入れることができなかったり、既になくなってしまった場所での戦いやストーリーを楽しめるのもゲームの醍醐味のひとつですね!
例えば、1993年まで香港に実際に実在していた超巨大スラム建造物群である「九龍城砦」、こちらは巨大建造物ファンや廃墟建造物ファンにとっては非常に有名な場所ですが、『Call of Duty: Black Ops』(Activision Publishing, Inc.)のキャンペーンモードでは、この「九龍城砦」のなかを駆けまわり、敵の猛攻から脱出せよ!という、ファンにはたまらないステージがあります!
違法建築に違法建築が重ねられ、もはや「巨大生物」のような建物のなかを駆け抜け、時には屋根から屋根へ飛び移る、さながら映画の主人公のようなスリルを楽しめますので、洋ゲーファンの皆さんはもちろん、先述の巨大建造物、廃墟ファンの皆さんも是非体感してみて下さい!
余談ではありますが、この「九龍城砦」ステージ、ゲーム中BGMも望月洋ゲー史上トップクラスにカッコいい曲なのでそちらもぜひ!(笑)
望月英
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