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2021年春アニメ・1話を実際に見て良かった3作品 名作の見落としはない?

マグミクス / 2021年4月20日 7時10分

2021年春アニメ・1話を実際に見て良かった3作品 名作の見落としはない?

■王道アニメと見せかけて…!? アニメ初心者からアニメ沼の住人まで楽しめる3作品

 2021年春アニメも続々とスタートし、多くのアニメファンが視聴継続アニメを見定めているこの時期。事前に情報をチェックして視聴アニメのめぼしをつけている人もいると思いますが、こうも数が多いと案外見落としている名アニメは存在するもの。そこで、現在放送されている春アニメ1話を網羅し、そのなかで実際に面白いと思ったおすすめを3作品ピックアップしてご紹介します。

●『恋と呼ぶには気持ち悪い』

 ひとつめは、『恋と呼ぶには気持ち悪い』。イラスト投稿サイト「pixiv」にて連載されていた同名のマンガ(著:もぐす)が原作です。2016年より一迅社から書籍として出版されており、pixivと一迅社が運営するウェブコミック配信サイト「comic POOL」で連載もされています。アニメは2021年3月29日(月)よりAmazonプライム・ビデオで独占先行配信され、地上波では2021年4月5日(月)より放送中です。

 本作品の主人公は、いたって普通の女子高生・有馬一花(ありま・いちか/CV:小坂井祐莉絵)。一花はある日、駅の階段から落ちかけている男性をとっさに助けます。そして男性の顔色が悪かったため気に掛けるも、そのとき時間は8時過ぎ。遅刻ギリギリであることに気付いた一花は、その男性を気遣って自身のお弁当を手渡し、そのままその場から走り去ってしまいます。この一花が助けた男性は、女癖の悪いイケメンエリートサラリーマン・天草亮(あまくさ・りょう/CV:豊永利行)。そしてなんと、一花の友人・天草理緒(あまくさ・りお/CV:長谷川玲奈)の兄だったのです。

 たまたま理緒の家に遊びに行っていた一花は、そこで亮と再会します。そこで亮は、助けたお礼に「キスとかは?」「いい記念になるんじゃないかな」と提案。しかしそんな亮の発言に、一花は思わず「気持ち悪い」とひと言。普段女性に言い寄られてばかりだった亮は、一花のひと言に衝撃を受け、一花を運命の女性だと言い出します。ここから一花と亮の、アプローチされては罵倒で返すという関係が始まります。普段のクールな亮と一花の前での亮のギャップ、亮の強引なアプローチにどん引きする一花が微笑ましく、見始めたら目が離せなくなること間違いなしの作品です。

●『やくならマグカップも』

『やくならマグカップも』本ビジュアル (C)プラネット・日本アニメーション/やくならマグカップも製作委員会

 ふたつめは、『やくならマグカップも』。プラネットにより発行されている同名のフリーコミック(原作:プラネット、作画:梶原おさむ)が原作です。また、秋田書店が運営するWebコミックサイト「マンガクロス」にて、リメイクマンガ『やくならマグカップも こみからいず!』も連載されています。アニメは2021年4月3日(土)より放送中です。

 本作品の舞台となっているのは、岐阜県多治見市。父親の会社が倒産して行く場所がなくなり、母親の実家がある多治見市へ引っ越してきた高校1年生・豊川姫乃(とよかわ・ひめの/CV:田中美海)が主人公です。今は亡き姫乃の母親は、生前“幻の陶芸家”として人気を博していた陶芸家。姫乃が自己紹介で母親の作ったマグカップを紹介したことがきっかけで、そのファンであるクラスメイト・久々梨三華(くくり・みか/CV:芹澤優)に懐かれ、ふたりは陶芸部へと入部することに。ここから物語が始まります。

 アニメは、前半は通常のアニメ、後半は本作のメインキャスト4人による実写パート「やくならマグカップも-やくもの放課後-」で構成されています。1話の実写パートでは、姫乃の実家のモデルとなったアンティークショップ「IRISE」、美濃陶芸の店「井筒」「織部うつわ邸」を訪問。アニメ本編でも実写パートでも美しくバリエーション豊かな美濃焼が多数登場するため、焼きものや食器が好きな人に強くお勧めしたい作品です。

●『戦闘員、派遣します!』

『戦闘員、派遣します!』ティザービジュアル (C) 2021 暁なつめ, カカオ・ランタン/KADOKAWA/「戦闘員、派遣します!」製作委員会

 最後は、『戦闘員、派遣します!』。小説投稿サイト「小説家になろう」で連載されていた同名の小説(著:暁なつめ)が原作で、KADOKAWAの角川スニーカー文庫より単行本化もされています。アニメは2021年4月4日(日)より放送中です。

 本作品の主人公は、世界征服を掲げる「秘密結社キサラギ」で働く下っ端戦闘員の男・戦闘員六号(せんとういんろくごう/CV:白井悠介)。ある日キサラギの最高幹部たちに呼び出された戦闘員六号は、世界征服後に生じる戦闘員のリストラ問題を解決すべく、地球によく似た環境の惑星への侵略を命じられます。美少女型のアンドロイド・キサラギ=アリス(CV:富田美憂)とともに半ば強制的に送り込まれたその惑星は、魔王軍の侵略を受けていて――。

 主人公でありながら、悪の組織の戦闘員である戦闘員六号。トップクラスの任務遂行率を持つ彼ですが、その割に頭が悪く、働く悪事はセクハラなどセコイものばかり。そのため悪事をはたらくと加算される「悪行ポイント」がなかなか貯まりません。そんな主人公がクズなのはもちろんですが、自ら「美少女型高性能アンドロイド」と名乗るアリスをはじめ、ほかのキャラクターたちにもクズ要素、残念要素が潜んでいるのが面白いところ。作者が人気作『この素晴らしい世界に祝福を!』(通称:このすば)と同じであることから、『このすば』ファンなら思わず笑ってしまう発言も。色んな意味で見てほしい作品です。

* * *

 以上、実際に見て良かった2021年春アニメおすすめ3作品をご紹介しました。どの作品もありそうでなかった切り口で攻めている作品で、それでいて王道要素もあり、アニメ初心者からアニメ沼の住人まで幅広く楽しめそうです! 今期も良作ぞろいなアニメたち。限られた時間をどの作品に充てようかと悩む! という人は、まずはこのなかから気になったものをチェックしてみてはいかがでしょうか。

(月乃雫)

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