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有名すぎるハリウッド映画が原作のゲーム3選。意外に満足度が高かった…?

マグミクス / 2021年4月22日 19時40分

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■ファン感動の要素は当然、ゲーム自体も手応えあり!

 2021年3月26日から映画『モンスターハンター』が公開されていますが、現在はテレビゲームを実写映画化するというのが、ハリウッドのひとつの流れとなっているようです。たとえば、メジャーどころでは90年代の『スーパーマリオ」や2000年代の『トゥームレイダー』、そして今回の『モンハン」と同じく監督がポール・W・S・アンダーソン、主演がミラ・ジョヴォヴィッチという布陣で大ヒットシリーズとなった『バイオハザード』などが思い浮かびます。

 逆に、広く知られている名作ハリウッド映画がゲーム化される、というパターンも数多く存在します。今回は、「あの映画がゲームになっていた」と、意外に感じる作品を3本紹介します。

●ゲーム版も名作、『ゴッドファーザー』

 1972年に公開され、同年のアカデミー賞において作品賞と主演男優賞、脚色賞を獲得したフランシス・F・コッポラ監督による名作『ゴッドファーザー』ですが、2007年にエレクトロニック・アーツ社からPlayStation 2向けにリリースされたゲーム版もズバリ言って名作です。

 ゲームのシステムとしては1998年に発売された「グランドセフトオート」のようなオープンワールドで展開されるクライムアクション・ゲームなのですが、舞台は映画と同じく1940年代のニューヨーク。お馴染みの「ゴッドファーザー・愛のテーマ」が流れるなか、ゲーム中のストーリーで父親を殺された主人公がコルレオーネ・ファミリーに入り、敵対組織と戦い、ゴッドファーザーを目指します。

 このゲーム最大の特徴といえるのは、ド派手な銃撃戦。タッタリアやストラキ、クネオにバルジーニなどの敵対組織の倉庫や邸宅を襲う時はかなり難しいのですが、その分、アツいです。また序盤のストーリーは映画のパートIを踏襲したものとなっており、ハリウッドのプロデューサーの部屋に「馬の生首」を置きに行くミッションがあったり、ソニーが料金所で殺害されるシーンもあったりと、映画のファンにとっては胸アツな展開となっています。

 主人公は「アウトサイダー」からはじまり、「アソシエイト」「ソルジャー」、「カポ」、「アンダーボス」から「ドン」、そしてニューヨークの支配者「ゴッドファーザー」へと出世していくのですが、筆者が要した時間は55時間。敵対ファミリーを潰し、街に点在するショップを支配下に置き、すべての「必殺スタイル」を取得するだけではなく、銀行強盗やショップの金庫を一定数破壊しなければ「ゴッドファーザー」になれません。かなり難しいゲームでしたが、中毒性が高いので逆に注意が必要です。

●テーマ曲で否応なしに高揚する…『ロッキー』

PlayStation 2用ソフト『ROCKY』(サクセス)

 1976年に公開され、同年の第49回アカデミー賞で作品賞と監督賞、編集賞を受賞した名作『ロッキー』もゲーム化されています。その昔、1987年にセガ・マークIII向けに同作品をテーマにしたゲームがリリースされていますが、2003年に登場したPlayStation 2版はマークIII版よりもキャラクターがリアルになり、しかもリング上での闘いも今ドキっぽく(それでも18年前のソフトですが)なっています。

 このPlayStation 2版は、映画のパート1から5までを踏襲した内容なのですが、基本はオーソドックスなボクシングゲームです。初戦の「スパイダー・リコ」戦から映画のストーリーに沿って3試合ずつストーリーが進み、最後の「トミー・ガン」戦ではラウンドなしのストリート・ファイトとなる凝りようです。

 また各試合の間にトレーニング・モードがあります。ミッキーが持つ道具にはパンチングミットやパンチングボール、腹筋、縄跳びなどがあるのですが、パート1のパートではサンドバッグが「冷凍室での生肉打ち」になっている部分もマニア泣かせです。

 とはいえ、この『ロッキー』、ストーリーの展開にかなり雑な部分もあります。グラバー戦前のミッキーの死は新聞にチョロっと掲載されただけの扱いですし、何よりも肝心の「エイドリアン」が出てきません。このゲームに「エイドリアン」を口説く恋愛ゲーム的な要素やオープンワールドでのランニングなどがあればカンペキだったのに……とも思うのですが、お馴染みのロッキーのテーマ曲である「Gonna Fly Now」を聴きながらボクシングを楽しめる、というだけでもヨシとしておきましょう。

●映画とは違った魅力が楽しめる…『ターミネーター3 ザ・レデンプション』

PlayStation 2用ソフト『ターミネーター3 ザ・レデンプション』(アタリ)

 2019年に公開された『ターミネーター・ニューフェイト』によって、シリーズ生みの親のジェームズ・キャメロン監督から「なかったもの」扱いにされてしまった2003年公開の『T3』ですが、2005年に発売されたPlayStation 2版のゲームに関してはズバリ珠玉の出来栄えです。

 その内容はスカイネットとの戦いが続く2032年に反乱軍によって再プログラミングされた「T-850」が起動するところからゲームがスタートするのですが、荒廃した未来世界での戦闘がリアルで迫力あるグラフィックで描かれています。

 ストーリー自体は基本、「T3」を踏襲するのですが、ステージ4までは未来世界。いかにしてターミネーターが現在(ストーリー上では2004年)へ送られたのかが分かる内容となっています。ゲームとしては、かなり難しいのですが、その分やり込み度は高いです。

 また裏設定といえば、主演のアーノルド・シュワルツェネッガーがCRS(サイバー・リサーチ・システム)の研究スタッフのひとりであるウィリアム・キャンディ軍曹としてボーナス・ムービーに実写で登場。一連のターミネーター・シリーズがキャンディ軍曹を元に造られていることが明かされているのですが、このパートはもとよりゲーム中の多くの場面が英語・字幕ナシで展開します。ともすれば映画より面白いゲーム内容だけに、このあたりは少し残念な気がします。

* * *

 過去には「キャラクターゲームはつまらない」といった話もよく聞きましたが、今回紹介したハリウッド映画原作のゲームはいずれも、なかなかの満足度だったことを最後に強調しておきたいです。それでは皆さんごきげんよう、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ……。

(渡辺まこと)

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