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『ジョジョ6部』序盤の難しいスタンド能力。一気にわかり易くなる見分けポイントとは?

マグミクス / 2021年4月23日 11時50分

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■「いったい何が起こっている…」読者の混乱=徐倫の混乱?

『ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン(以下、6部)』(原作:荒木飛呂彦)のアニメ化が発表され、期待が集まっています。6部といえば作者・荒木飛呂彦氏が紡いできた『ジョジョ』の物語にひと区切りがつくクライマックスシーズンです。そのためか、敵味方問わずスタンド能力もまた実に重層的、有り体にいえば“ややこしい”ものも増えてきます。

 そこで今回は、原作をまだ読んでいない人でもアニメを楽しめるよう、序盤に登場するややこしいスタンド能力を解説していきます。

●だって奇人の心が産んだものなんだから!

 そもそも、『ジョジョ 6部』に登場するスタンドがなぜ“ややこしい”と感じてしまうのでしょうか。「スタンド」とは、精神エネルギーを具現化したものです。そして今回の舞台はアメリカの巨大刑務所。敵の多くは服役中の囚人で、ひねくれた邪悪な心の持ち主です。それがスタンドとして具現化しているのですから、複雑怪奇なスタンド能力になることは必然なのです。

 また後述の「ドランゴンズ・ドリーム」でも見られるように「何かただならぬことが起きている」という開戦時の演出と、のちに明かされるスタンド能力が必ずしも一致していない点が、“ややこしさ”を感じさせる一因といえそうです。

●急展開でも大丈夫!ジョンガリ・Aの能力自体はシンプル!

 同じ刑務所の囚人でディオの元部下、ジョンガリ・Aの能力は、空気の流れを察知し、浮遊型スタンド「マンハッタン・トランスファー」を経由して確実に相手に弾丸を食らわせるというものです。とってもシンプルな能力で安心して読み進めていくと……今までのバトルは何だったんだ?と思いたくような、衝撃の展開が訪れます。

「え? どういう能力?」と混乱して素数を数えてしまう方も多いかもしれませんが、ご安心ください。ジョンガリ・Aの能力はあくまでも前述の通りでいたってシンプル。混乱を生じさせたのは、プッチ神父のスタンド「ホワイトスネイク」の能力なのですから(ただしこの「ホワイトスネイク」の能力はその後、登場しません)。

●ちょっとだけサイエンス!ウェザー・リポートVSラング・ラングラー

 こちらも序盤を彩る名バトルです。天候を操る能力を持つウェザー・リポートに対し、相手が触れたものを無重力にさせるスタンド「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」を操るラング・ラングラー。でんじろう先生にスタンド能力を与えたような、手に汗握るサイエンスバトルが展開されます。

 無重力を滑空するスピード感、きわどい画角からのうねるようなコマ運び……次から次へと繰り出される天才的表現に身を委ね、流されるまま読み進めてしまうと「あれ? バトル終わっちゃった?」なんて事態になりかねません。

「無重力になる」→「空気が移動する(なくなる)」→「気圧が下がる」→「沸点が下がる」この一連の理科知識を頭に入れておくと、より楽しめるかもしれません。なおラング・ラングラーの指が吸盤状なのはスタンド能力ではなく、彼自身の身体的特徴です。

●スタンド以前に本人の太極拳がトリッキーすぎる!「ドラゴンズ・ドリーム」

 序盤のエピソードでも特に“ややこしい”印象を持たれやすいのが、元カルト教祖ケンゾーのスタンド「ドラゴンズ・ドリーム」です。「風水に則り、安全な方角と危険な方角を教えてくれる」というスタンドで、安全な方角に入れば安全、危険な方角にいればどうあがこうともダメージを食らってしまう……というもの。

 こう説明すれば簡単に聞こえますが、何せこのスタンドの正体が明かされるまでが長く、「何が起こっているのかがわからない」状態がしばらく続くので注意が必要です。また、ケンゾーは相手を「自分の体液で溺死」させるという奇妙な攻撃を仕掛けてきますが、これはスタンド能力ではなく、あくまでも彼自身が会得した体技なのです。

 ここまで序盤の複雑なスタンド能力を紹介してきましたが、だいたい「本体が会得した技」と「スタンド能力」を区別すると、理解しやすくなるのではないかと思います。

 とはいえ、私見ながら『ジョジョ』、とりわけ6部は飲み物のように、一気に流し込んでも十分楽しめる作品です。読者もまた、徐倫と同じくらい敵スタンドに翻弄される……そうした臨場感もまた6部の醍醐味ではないでしょうか。

(片野)

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