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アニメ『シャーマンキング』6話…単なる熱血バカで終わらない、ホロホロの背景と能力

マグミクス / 2021年5月7日 8時10分

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■自然と一体になることを望むシャーマン

 昨日2021年5月6日に放送されたTVアニメ『シャーマンキング』第6話は、タイトルそのままの内容、ホロホロとの対戦回でした。新キャラ・ホロホロはその性格から、ライバルとして登場して勝負をしていながら、いきなり距離を縮めて友人となる存在です。原作や前回のTVアニメからのファンにとっても、登場当初から愛され続けています。

 そんなホロホロの魅力が詰まった初登場、初戦闘が余すことなく描かれており、見応えがありましたね! 今回はホロホロというキャラクターについて、少し掘り下げてみたいと思います。

 筆者は以前、「マグミクス」での連載27回で、麻倉葉はシャーマンの主人公という構造上、落ち着いた静かな心や何事にも動じない精神力が必要なキャラで、これはバトルマンガに求められる主人公像とは反対であると述べました。その代わり、熱血要素はライバルたちに割り当てられています。ホロホロは道蓮と並んでその筆頭と言えるでしょう。

 ホロホロの熱血さは、それを心に秘めて燃やし続ける蓮とは違い、わかりやすく言動に表れます。また相手が強くても、それを妬んだり恨んだりするよりは自分の未熟さを反省するタイプで、まず相手を認めることから始まります。これは、彼の生い立ちに大きな理由があると思われます。

 ホロホロは自然と一体となって暮らしてきた一族の末裔です。現代っ子ではあるものの、その魂は受け継いでいます。天候のような大きな自然の力や、熊などの強い獣と共存することが彼らの生き方です。そしてそこにあるものは「弱肉強食」。人間にはどうすることもできない序列のなかで、それを認めながら己を磨いていく姿勢がなければ生き抜いていけない世界なのです。

 こうしてみると、キャラクターの設計や配置として、ホロホロは脇を固める三枚目のおバカキャラにふさわしい存在ですが、単に「そういうキャラってこういうもの」で終わらせず、なぜそうした性格を持っているのか納得できる設定が組み込まれている点に、武井先生のこだわりがうかがえますね! 木刀の竜と同様、ホロホロもこれからの『シャーマンキング』になくてはならない存在になりますから、楽しく見守っていきたいと思います!

 では次に、そんな彼の持霊・コロポックルのコロロについて触れておきましょう。

■ホロホロの持霊、コロポックルのコロロとは!?

ホロホロ(左)と、彼の持霊であるココロ(右)。アニメ『シャーマンキング』第6話より

 コロポックルというのは「フキの葉の下の人」という意味を持ち、ホロホロの故郷である北海道では、遥か昔から広く語り伝えられている小人の精霊です。フキと言えば美味しい山菜ですが、ご存じない方もいるでしょう。しかしフキノトウはわかりますよね? あれはフキのつぼみです。

 フキは通常、高さ30~40cmぐらいに成長し、その姿は小さな傘のようですが、北海道には2m以上になる品種が自生しているそうです。これだと「葉の下」には私たちも入れますね。そのためコロポックルの正体は実際に古代に住んでいた民族だとする説があるようです。しかし現実がどうであれ、その魂が長い年月をかけて精霊化することもあり得るのが『シャーマンキング』の世界なので、精霊コロポックルと言えば、誰もがコロロのような存在と考えて良いでしょう。

 なおホロホロの夢は、人間による開発や環境破壊によって失われていくコロポックルの住処……フキ畑を取り戻すことで、それがひいては人間と自然の調和を保つことにつながると考えています。

 コロロはスノーボードにオーバーソウルすることでさまざまな技を使えますが、恐ろしいのはその効果と範囲です。オーバーソウルとは、物質に憑依させた霊の一部が漏れ出る現象だと前回お伝えしましたが、ホロホロはそれを具現化させて巨大な雪崩を起こすことができるのです!

 いったいどれだけの量が広範囲に漏れているのか!? ということで、コロロの精霊としての能力や、それを余すことなく具現化できるホロホロの巫力(ふりょく)の凄さがわかります。

 また冷気を操ることもできるようで、コロロは周囲の外気温を下げているような描写があります。霊のいるところは温度が下がるとも言いますし、それを活用しているのかもしれません。

 ということは、ホロホロが繰り出す氷の技は、オーバーソウルで作り出された氷(コロロの霊体の一部)と、「本当の氷」の2種類から構成されている可能性があり、それは見分けが付きません。これを駆使したら色々な作戦が考えられるので、実はホロホロはもの凄く強いシャーマンなんじゃないでしょうか?

 ただ……彼は頭脳プレイがあまり得意ではなさそうです。なかなか上手くいかないものですね(笑)

 それでは今回はこの辺で。また次回よろしくお願いします!

(C)武井宏之・講談社/SHAMAN KING Project.・テレビ東京

(タシロハヤト)

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