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架空の組織の“福利厚生”事情 「鬼殺隊」よりも悪の組織の方がホワイト?

マグミクス / 2021年5月10日 7時10分

架空の組織の“福利厚生”事情 「鬼殺隊」よりも悪の組織の方がホワイト?

■出世すれば一生金に困らない「鬼殺隊」

 マンガ・アニメに登場する「架空の組織」は読者の楽しみのひとつです。そこから新キャラが登場したり、主人公たちのバックストーリーもより鮮明に見えてきたり……。意外にも言及されることが少ない組織の詳細ですが、この記事では、人気作に登場した架空の組織・企業・街の気になる福利厚生事情をご紹介します。

 まずは『鬼滅の刃』から、主人公の炭治郎たちが所属する「鬼殺隊」の組織事情を見ていきます。今や日本トップクラスの有名チームですが、念のため説明すると、鬼殺隊とは“鬼狩り”を専門とする政府非公認の組織。日中は己を磨き、夜は文字通り命をかけて鬼と戦っているプロ集団です。鬼殺隊は厳格な縦社会で成り立っており、階級制度が設けられています。最下級の「癸(みずのと)」から、最強クラスの剣士・柱も属する「甲(きのえ)」まで10個の階級があります。

 命を落とす確率も高い職業ですが、そうなると気になるのは給料事情……。公式ファンブックである『鬼滅の刃 鬼殺隊見聞録』によると、「癸」の給料は現在の20万円くらいとのこと。大学卒の初任給ほどはもらえていますが、業務内容を考えると少し雑な扱いかもしれません。しかし、「柱」になると話が変わってきます。専用の屋敷を持つ者もいますが、給料はなんと“無限”! 同じく公式ファンブックから引用すると「柱は無限に欲しいだけもらえます」ということでした。それでもまず「鬼殺隊」に入隊するためには、育手による厳しい訓練を受ける(炭治郎の場合は2年)など幾多の困難が待っています。もしかすると中途半端な階級の剣士は、生涯年収では一般的な職業より遥かに少ないのかもしれません。

 少々厳格な鬼殺隊でしたが、一方で“悪の組織なのにホワイトすぎる”と言われるのが『ポケットモンスター』に登場するロケット団です。ムサシ、コジロウ、ニャースでおなじみですが、ポケモンの密猟・密売、恫喝など悪事の限りを尽くし、時にマフィアとも呼ばれる存在です。しかし福利厚生は充実しているようで、給料の前借り制度があり、マフィアなのに足を洗うのも簡単。ムサシ、コジロウの養成訓練所時代の仲間は、あっさり脱退し今ではラーメン店を営んでいます。

 さらにボスは意外にも部下思いという点も。ロケット団のボス・サカキが日頃の労働をねぎらい、ムサシ、コジロウ、ニャースの3人に特別休暇を“絶対命令”として与えたエピソードが放送されると、Twitterでも「ロケット団がホワイト企業すぎる」と話題になりました。

 もうひとつ悪の組織で意外なところでは、「カイジ」シリーズの帝愛グループ。暴利は当たり前の貸金業を始め、強制労働や臓器売買までこなす違法の権化とも言える巨大企業ですが、保養施設「億兆荘」を所有。社員旅行として最高級神戸牛の食べ放題を開催しています。さらに幹部である利根川は、社員に対し「プライベートなことを聞くとセクハラになる」という注意も促し(『中間管理録トネガワ』5巻より)、ハラスメントに対する認識もしっかりアップデートしています。それでも、これらは利根川に限った話で、帝愛グループとしては、役立たずは“焼き土下座”に処するという思想があり、根っこはやっぱりブラックでした……。

 最後は、組織の福利厚生とは少し離れますが、“街”の場合はどうでしょうか。『進撃の巨人』に登場した、主人公エレン・イェーガーの出身シガンシナ区は、常に危険にさらされながらも、住みやすい街だったのかもしれません。シガンシナ区は、対巨人用に何層にも作られた巨大な壁の一番外側からさらに突出した地域で、万が一巨人が現れた際に、あえてその地域を狙わせ兵のコストを抑える役割を持った、いわば囮の地域です。ですがその反面、兵が常駐することで経済は潤い、商業の中心地という側面も。「巨人に真っ先に食われる」リスクがありながら、国内随一の人口が集まる地域に発展しています(『進撃の巨人 Before the fall』などから)。超大型巨人により崩壊する前までは、駐屯兵団も昼から酒を呑んだくれるほど平和なのんびりした街だったようです。

(椎名治仁)

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