大人もハマる「クッキングトイ」3選。玩具と侮ることなかれ、料理の新たなアイデアも？

■「振り切った」料理アイデアは玩具ならでは…？

　ステイホームで「おうち時間」が長くなった今、新たに料理を始めた人や、料理する回数がぐんと増えたという人が多いようです。電機調理鍋やホットプレートなどの調理家電は軒並み売り上げを伸ばし、憧れのブランドや有名シェフプロデュースのキッチンツールを揃える人も増えるなど、料理グッズは大きな注目を集めています。

　ついつい、家電売り場やオシャレ雑貨店に足が向いてしまいがちですが……実は意外な場所で、料理を楽しくしてくれるグッズがありました。それは、おもちゃの「クッキングトイ」。「トイ」と言えども、子供向けと侮るなかれ。大人もハマること間違いなしの楽しさなのです。今回は、大人にこそ手にしてほしいクッキングトイをご紹介します。
　

●いつでもどこでも「流しそうめん」！

　暑くなるにつれ出番が増えるメニューと言えば、そうめんですよね。薬味をたっぷり添えていただくツルツル食感は普通に食べてもおいしいのですが、そうめんならではの粋な味わい方といえば……そう、流しそうめんです。水流に乗ってくるそうめんを待ち受け、箸ですくい上げて食べる楽しさは格別。そんな流しそうめんを、いつでもどこでも楽しめるのが、2021年4月に発売されたばかりの「流しそうめんPocket」です。

　本体は直径約8㎝の、その名の通りポケットにも入るミニミニサイズ。これを、自分の好きな器（直径16cm～23cm）の真ん中に置いて水を注げば、もう準備完了です。スイッチを入れるとスクリューが回転して水流が作られるので、あとはそうめんを入れて、自分だけのスペシャルな流しそうめんタイムが楽しめます。

　さらに、右利きの人も左利きの人も使いやすいように水流の向きが変えられるという細かい配慮までされていて、じんわり優しさを感じます。本体が入っているケースは、つゆを入れるお猪口（ちょこ）として、ケースのふたは薬味入れとして使えるので、モバイル流しそうめん機としても完璧です。家族で楽しむのはもちろん、公園や仕事場に連れて行って流しそうめんランチを楽しむのも優雅ですね。

●未知なる味に出会える…「究極シリーズ」

「究極のMYO」（タカラトミーアーツ）

　いつもの料理を手早く簡単に……は従来のキッチングッズに任せておいて、「クッキングトイ」は、トイならではの遊び心で、未知なる味にも出会える製品もあります。それが「究極シリーズ」で、雲のようなふわふわ食感が楽しめる「究極のＴＫＧ（卵かけごはん）」、かの美食家・魯山人が愛した424回撹拌納豆を完全復元できる「究極のNTO（納豆）」、そして、マヨラーでなくともマヨ派になってしまいそうな“ふわとろ”生マヨネーズが作れる「究極のＭＹＯ（マヨネーズ）」があります。

　どれも、できあがりの味はもちろん、作る工程も楽しめるものになっています。たとえば、「究極のＭＹＯ（マヨネーズ）」は、容器の上下に分けてセットした黄身と白身をスイッチオンで撹拌することで、白身はふわふわのメレンゲに、酢と塩コショウ、オイルを加えた黄身はこってりマヨネーズに仕上がります。このふたつを混ぜれば、これまで味わったことのないふわとろ食感の生マヨネーズができあがるというワケです。

●おうち寿司のテンションがＭＡＸまであがる！

「超ニギニギ　おうちで回転寿し ベーシック」（タカラトミーアーツ）

　クッキングトイには、家で食べるお寿司の楽しさをMAXまで高めてくれる製品もあります。大人がこの楽しさに気づいていないとしたら、あまりにももったいない！

　2021年3月に発売された「超ニギニギ　おうちで回転寿し ベーシック」は、今や世界中で人気の回転寿司を、家でも楽しんじゃおうというものです。テーブルの上でレールをつなげてお皿を回せば、もうそこは回転寿司。別売りの拡張パーツを使えば、寿司レーンを自分好みにカスタマイズすることも可能です。レーンを長～く伸ばせば、回転寿司店で目当てのお寿司が回ってくるのを待つ、あのドキドキワクワク感まで味わえるでしょう。

　買ってきたお寿司を回すだけでもいいですが、せっかくなら、自分好みのお寿司を握ってみるのも、また一興。「超ニギニギ　おうちで回転寿し ベーシック」には、握り寿司のシャリ玉を簡単に作れる「にぎりスポーン」も付いているので、お寿司やさん気分まで楽しめます。

「外出自粛」が続くなか、おうちごはんの時間は大人にとっても数少ない楽しみのひとつ。あなたも、想像以上の美味しさや楽しさに出会える「クッキングトイ」の世界をのぞいてみませんか？

（古屋啓子）