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70年代生まれが憧れた、永遠のアニメヒロイン3選。思い出す度に胸が締め付けられる!

マグミクス / 2021年5月25日 18時10分

70年代生まれが憧れた、永遠のアニメヒロイン3選。思い出す度に胸が締め付けられる!

■美しさと同時に複雑さも抱え、魅力が輝くヒロインたち

 TVアニメの歴史のなかで、数多くの魅力的なヒロインが描かれ、視聴者を虜(とりこ)にしてきました。かつてTVで夢中になったヒロインの思い出は、いつになっても色あせないものです。今回は、1970年代生まれの男性が憧れた、永遠のヒロイン3人を紹介します。

●『銀河鉄道999』メーテル

 1978年から1981年にかけて放送されたTVアニメ『銀河鉄道999』に登場したメーテルは、その美しさとミステリアスな雰囲気で、多くの少年たちを虜にしました。

 機械伯爵に母親を殺された主人公・星野鉄郎の前に現れたメーテルは、復讐に手を貸したのちに、鉄郎とともに無料で機械の体がもらえる星を目指し旅に出ます。道中、数々の苦難に直面しながらも優れた知性と戦闘能力、そして豊富な経験をもとに鉄郎を支えるその姿は、母のようであり姉のようであり、そしてときには恋人のようなイメージを強く抱かせるものでした。もし自分が鉄郎だったなら、メーテルとどのような旅路を過ごすのかと、想像したことがある方も多いのではないでしょうか。

 そんなメーテルの声優を務められたのは、池田昌子氏。池田氏が持つメゾソプラノの優しく暖かな声質は、まさにメーテルというキャラクターのイメージ通り。メーテルが池田氏であり、池田氏がメーテルであるといえるほどにピタリとハマっているのです。

 TV版、劇場版それぞれのラストでは、多少の違いはあれど、ともに鉄郎とメーテルの別れが描かれます。長く厳しい旅をともにした憧れの女性との別離は、少年が大人になるために必要な儀式だったのでしょう。それでも筆者はラストシーンを思い出すたびに、何十年経っても胸がぎゅっと締め付けられる感覚を覚えてしまうのです。

●『きまぐれオレンジ☆ロード』鮎川まどか

鮎川まどかが描かれる、「きまぐれオレンジ☆ロード」The O.V.A. オリジナル・ビデオ・アニメーション DVD BOX(東宝)

 長い黒髪をなびかせた、少し年上感のある美人。ちょっと怖い雰囲気もあるけれど、根は優しくて初恋の人を密かに思い続ける一途さも持っている。「週刊少年ジャンプ」に故・まつもと泉先生が1984年から1987年まで連載し、1987年にはTVアニメ化も果たした『きまぐれオレンジ☆ロード』に登場した鮎川まどかは、1980年代の理想のヒロインを具現化した存在だったように思えます。

 初登場時は中学3年生で14歳でしたが、とてもそうは思えないほど大人びていて、喧嘩も強く成績優秀。しかし学校をサボっては隠れて煙草を吸うような不良であり、親は海外に住んでいて大きな洋館にひとりで住んでいるという、ミステリアスな面もありました。

 しかし主人公の春日恭介に出会ってからは不良的な態度は鳴りを潜め、恭介への恋心を少しずつ深めていきます。意外と独占欲が強いところもあり、2つ下の後輩、檜山ひかる以外の女性と恭介が一緒にいると、露骨にヤキモチを焼くこともありました。

 TVアニメで声を担当したのは故・鶴ひろみ氏。思春期を迎えた少女のきわどく複雑な心理描写を、シーンごとに微妙に演技を変える高度な技量で見事に演じ分け、声優の表現力の凄みを見せてくれました。

 筆者は小学生の頃に本作を読み「中学や高校に上がったら、こんな人がいるのかな?」と期待に胸を膨らませていましたが、当然そんなことはありませんでした。少年の心に宿った理想のヒロイン。それが鮎川まどかなのでしょう。

■少年の心に突き刺さった「未亡人ヒロイン」

●『めぞん一刻』音無響子

音無響子が描かれる、「めぞん一刻」Blu-ray BOX1(ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント)

 ひよこの絵と「piyo piyo」の文字が書かれたエプロンをして、古いアパートの前をほうきで掃いている、愁いを帯びた美人な管理人さん。もし実在していたら、アパートへの入居希望者が殺到するのは間違いないでしょう。

 天才・高橋留美子先生が1980年から1987年にかけて「ビッグコミックスピリッツ」で連載し、1986年にはTVアニメ化もされた『めぞん一刻』のヒロイン、音無響子こと管理人さんは、未亡人がマンガのヒロインとして成立することを世にしらしめ、多くの男性に拭いがたい大きな衝撃を与えました。

 高校卒業後に結婚したものの、相手の総一郎さんは半年もしないうちに他界。落ち込む響子を見かねた総一郎の父親により、一刻館の管理人を務めることになりましたが、このときの年齢はまだ20歳そこそこ。ここから個性豊かな一刻館の住人や、後に結婚する五代裕作、テニスを通じて知り合った三鷹瞬たちとの触れ合いで、徐々に年相応の明るさを取り戻していきます。

 一見すると清楚な美人に見えますが、音が無いのに響くという矛盾を含んだ名前の通り、なかなかのヤキモチ焼きで、五代君が他の女の子と仲良くしているのを見ると、露骨にイライラした態度を見せることもしばしば。五代君と三鷹さん、ふたりの男性に思いを寄せられ、その狭間で揺れ動きながらもいざというときには鈍感力を発揮し一線は越えず、読者・視聴者の感情をこれでもかと揺さぶり続けてくれました。

 そんな管理人さんをアニメで演じてくださったのは島本須美氏。透明感がある美しい声で紡ぎ出される台詞は、そこに本当に音無響子と言う人間が生きているかのような、圧倒的な存在感を持っていました。今でも管理人さんのことを思い出すとき、島本さんの声が脳裏に思い浮かぶのは、おそらく筆者だけではないでしょう。

(ライター 早川清一朗)

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