1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. アニメ・コミック

今の大人は知らない、最近の戦隊シリーズの「攻めすぎ設定」3選。次のスタンダードは…?

マグミクス / 2021年5月26日 18時10分

今の大人は知らない、最近の戦隊シリーズの「攻めすぎ設定」3選。次のスタンダードは…?

■革新性とハイクオリティを維持し続けるスーパー戦隊

 2021年3月から放送中のスーパー戦隊シリーズ45作目『機界戦隊ゼンカイジャー』は、放送のたびに番組名だけでなくキャラクター名もトレンド入りするなど、絶大な人気を維持しています。

 人間ひとりに対し仲間が全てロボット(キカイノイド)という『ゼンカイジャー』の設定が発表された時は、その斬新さから特撮ファン以外からも大きな注目を集めました。

 1975年の『秘密戦隊ゴレンジャー』を起点とするスーパー戦隊シリーズは、「複数人が団結して悪の組織に立ち向かう」という基本的な構図を長い歴史のなかでしっかり固めてきた一方、マンネリを打破すべく新しい要素を追加しアップデートを繰り返してきました。

 そんな戦隊シリーズの革新が、近年においては特に凄いのです。異色作といえば長らく『鳥人戦隊ジェットマン』が頭一つ抜けていた感がありますが、この10年でさらなる進化を遂げた“攻めすぎ設定”な戦隊を駆け足ながらご紹介したいと思います。

●史上初のダブル戦隊!『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』

 ここ数年で最も衝撃的だったのは、2018年放送の『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』(以下、ルパパト)でしょう。ふたつの戦隊がぶつかり合うという、前代未聞の設定が登場したのです。

 義賊であるルパンレンジャーと、警察側のパトレンジャー、それぞれの正義の衝突を描きつつ「絶対悪」を打ち砕くために共闘する本作のストーリーは高く評価され、戦隊シリーズとしては初のギャラクシー賞を受賞しました。脚本を担当したのは放送中の『ゼンカイジャー』と同じ、香村純子さんです。

●史上最多の9人編成スタート!『宇宙戦隊キュウレンジャー』

『ルパパト』の前年、2017年に放送された『宇宙戦隊キュウレンジャー』もまた、相当攻めた設定でした。3人から5人による編隊が基本の戦隊シリーズですが、本作ではタイトル通り9人編成です。キュウレンジャーのメンバーはそれぞれ異なる星座系からやってきた「宇宙人」という設定です。

 そのため変身前のビジュアルもヒューマンタイプだけでなく狼男やアンドロイドとバリエーションに富んでおり、星座を超えた種族がひとつの「戦隊」として団結していく過去最大のスケールの戦隊ヒーローなのです。とはいえ、「複数人が力を合わせ戦う」という戦隊ヒーローの本流からは決して外れていないところがポイントです。

●過去の戦隊ヒーローに変身!『海賊戦隊ゴーカイジャー』

 放映中の『ゼンカイジャー』は、過去の戦隊シリーズの戦士たちの力を借りることができるという要素もあります。それを先取りしたのが、記念すべき35作目『海賊戦隊ゴーカイジャー』でしょう。

 本作は宇宙海賊であるゴーカイジャーが、これまで地球を守り抜いてきた過去34作のスーパー戦隊の姿に変身して悪と戦うという、なんとも贅沢な設定です。また実際に過去作の戦隊俳優が度々ゲスト出演していたことも本作の大きな特徴。とりわけ第28話の「ジェットマン」回では“伝説の男”が20年ぶりに登場したことで往年のファンを歓喜させました。

 なお『ゴーカイジャー』の脚本も香村純子さんが多くのエピソードを担当。香村さんの戦隊ヒーロー愛が爆発した作品でもあり、その愛は10年後の現在『ゼンカイジャー』で再爆中なのです。

 戦隊シリーズは必ずネクストスタンダードとなり得る新要素を追加・検証しながらその歴史を重ねてきました。巨大ロボが出現したのは3作目の『バトルフィーバーJ』であり、それが変形ロボとなるのは4作目の『電子戦隊デンジマン』からです。また追加戦士が登場するのは(それ以前にも交代要員などはありましたが)16作『恐竜戦隊ジュウレンジャー』からなのです。

 そして、ここ最近の流れを見ると、非ヒューマンタイプの戦士が主要メンバーにいるというのが、新たなスタンダードになっていくかもしれません。

 大人からすれば斬新に思える設定も、リアルタイム視聴している子供たちからすればこれが基準。制作側はさらにそれを意識して次回作をアップデートしていきます。守るべき地球がある限り、戦隊シリーズは絶え間なく進化しながら続いていくでしょう。。

(片野)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください