クセがすごいが読んだらハマるマンガ6選 「進撃ロス」の人にもオススメ!
マグミクス / 2021年5月30日 15時40分
■クセが強いマンガの、クセがすごい敵たち
「人を食う巨人VS人類との戦い」という絶大なインパクトで連載開始から一気に話題となった『進撃の巨人』(著:諫山創/講談社)。2021年4月9日発売の「別冊少年マガジン」5月号で、およそ11年半の連載が完結。「進撃ロス」になってしまった方々にオススメしたい「クセはすごいが読んだらハマるマンガ」をピックアップしました。
●クセがすごい鬼:『彼岸島』
まずは2002年から「週刊ヤングマガジン」で連載されていた『彼岸島』(著:松本光司/講談社)です。主人公・宮本明が行方不明になった兄・宮本篤を捜すため彼岸島という島を訪れることから物語はスタートするのですが、そこは人の血を吸う鬼たちが住む島でした。それだけでもかなりのインパクトですが、ほかにも邪鬼と呼ばれる、吸血鬼が一定期間血を吸わないことで凶暴化した怪物も登場し、明たちに次々とピンチが襲いかかります。人間とクセがすごい鬼たちとの戦い、一度読み始めると止まりません。ちなみにシリーズは『彼岸島 48日後…』(著:松本光司/講談社)として現在も連載中です。
●クセがすごいゴキブリ:『テラフォーマーズ』
続いては『テラフォーマーズ』(原作:貴家悠、作画:橘賢一/集英社)です。火星に実験体として送り込んだゴキブリがまさかの超進化を遂げ、人類を襲うという衝撃的ストーリー。物語の序盤で、ヒロインと思われた秋田奈々緒がいきなり攻撃され死んでしまうという展開も「このゴキブリたちヤバい!」と読者に一瞬で分からせてくれます。対する人類も「バグズ手術」と呼ばれる手術によって昆虫の力を手に入れ対抗するという点もワクワクさせられます。クセがすごいゴキブリVSクセがすごい能力の人類、見逃せません。
●クセがすごい感染者:『アイアムアヒーロー』
続いては『アイアムアヒーロー』(著:花沢健吾/小学館)です。主人公・鈴木英雄はなかなか売れずにいる漫画家で、不満ばかりが溜まる生活を送っていましたが、ある日を境にそんな日常が一気に崩れます。街には「ZQN」と呼ばれるゾンビのような感染者があふれ、人類の文明は崩壊。英雄も次から次へ現われる「ZQN」に襲われるものの、持っていたクレー射撃用の銃で出会った仲間とともになんとか生き延びていきます。世界がどんどん変わる中でも「自分はしょせん脇役」と劣等感を抱えた主人公の人間味あふれる姿が妙にツボにハマります。
■クセのすごさはヒトも負けてない
天才暗殺者が普通の生活を目指す 著:南勝久『ザ・ファブル』第1巻(講談社)
クセがすごいのは何も吸血鬼などの怪物ばかりではありません。ほかにも“クセすご”マンガがたくさん!
●クセがすごい殺し屋:『ザ・ファブル』
続いては『ザ・ファブル』(著:南勝久/講談社)です。狙った相手は必ず葬り去る殺しの天才・通称ファブルがボスの指令によって普通の生活に挑むストーリー。普段はどこか天然っぽいほんわかしたファブルが戦闘になると、冷静に淡々と相手を倒す手際の良さは感動すら覚えます。作品にはファブル以外にも、腕は立つが暗殺経験はない佐藤洋子、過程の面白さにこだわる殺し屋・山岡、経験豊富でどこか人間味のある殺し屋・鈴木など、クセがすごい殺し屋が多く登場。普通を目指すファブルの前に立ちはだかります。
●クセがすごいストーリー:『ギャングース』
続いては『ギャングース』(マンガ:肥谷圭介、ストーリー共同制作:鈴木大介/講談社)です。イジメや虐待などつらい過去を背負った少年たちがバックスカーズという窃盗団を結成し、犯罪組織相手を専門にタタキ(盗み)をする物語。設定からかなりのインパクトですが、読み始めると、主人公のカズキが振り込め詐欺の組織に潜入するなど内容もインパクト絶大。いまの社会システムやそこからはみ出されてしまう境遇の人々など、裏社会や貧困問題についても鋭く描かれています。肥谷先生の迫力ある絵柄とカズキたちのセリフにグッと引き込まれます。
●クセがすごい手術:『ホムンクルス』
最後は『ホムンクルス』(著:山本英夫/小学館)です。主人公・名越進は、元々はエリート会社員でしたが、現在は車上生活を送るホームレス。そんな名越が医学生・伊藤学からお金と引き換えに実験的にトレパネーション手術を受けることから物語は始まります。この手術がかなりのクセもので、作品では、頭蓋骨に穴を開けることで特別な力を呼び起こすものとして描かれています。名越はこの手術によって、人の体がロボットの一部に見えたり、砂のように見えたりと、その人が持つトラウマに基づいた姿で見える力を手に入れます。連載されていたのは2003年頃ですが、根強い人気があり、2021年4月には実写映画化もされています。
皆さんにとっての“クセすご“マンガは何でしょうか。
(吉原あさお)
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