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『サクラ革命』が終わっても、「サクラ大戦」は続く…旧作キャラは再び活躍するか?

マグミクス / 2021年5月31日 17時10分

『サクラ革命』が終わっても、「サクラ大戦」は続く…旧作キャラは再び活躍するか?

■旧作キャラクターの不在は痛かった…?

『サクラ革命』のサービス終了を知らせるリリースが届いた時、筆者は「決断が早いな」とは感じましたが、驚きはありませんでした。売り上げが低迷していたため、終了は時間の問題だと考えていたからです。ソーシャルゲームは開発費以外にも、サーバー費用や運営要員の人件費、追加コンテンツの製作費など膨大なお金がかかります。採算が取れない状態であれば、一刻も早く終了するのが正解なのは間違いありません。

『サクラ革命』の開発費は30億円ほどとされています。それに対し、売り上げは2020年12月から2021年3月までの4か月で1億5千万円程度しかありません。良質なコンテンツが次々と送り出される現代において、スタートダッシュに失敗すればそのまま埋もれてしまうのです。

 それにしても、過去に大ブームを巻き起こした『サクラ大戦』の名前を冠する作品でありながら、それほど大きな影響を与えるタイトルとならなかったのはなぜでしょうか。

 多くの人が口にするのは「過去の人気キャラクターの不在」です。昔、人気のあったタイトルがソーシャルゲーム化されるとき、ほぼ確実にかつてのメインキャラクターが大看板として登場し、固定ファンを確保しようとします。特に20年から30年ほど前のコンテンツであれば、当時若く、お金が無かったファンたちも社会人としてある程度自由になるお金を持っているので、収益源として大きな力になってくれることが多いのです。

 しかし『サクラ革命』は、かつての人気キャラクターは一切登場しない設定となっていました。作品年表によれば初代『サクラ大戦』は1923年(太正12年)が舞台であり、サクラ革命は2011年(太正100年)と、90年近い年代差が存在しています。

 正直な話、神宮寺さくらといった往年のスタァがいなかったために『サクラ革命』のプレイを見送った方も多いでしょう。もし登場したならば、かなりの収益が見込めたのは確実です。なぜそれをしなかったのか。それともできなかったのか。後学のため、いずれ理由が明かされる日が来ることを祈ります。

■革命が終わっても「サクラ大戦」は終わらない

2021年7月18日開催予定の歌謡ショウ「サクラ大戦真夏のフェス 花の戦士・改」(株式会社バンビーナ)

 個人的な感想を言わせてもらえば、『サクラ革命』はゲームとしてそれほど悪い出来ではありません。まあまあ遊べます。

 しかし、まあまあではダメなのです。ゲームアプリはプレイ時間が長いタイトルが多い上、日々新しい作品が登場しています。普通の人であれば、ひとりあたり2タイトルくらいが満足に遊べる限界でしょう。その2タイトルを必死になって各社が奪い合っている現状では、まあまあ面白いレベルの作品は枠に残れません。

 特に、2021年2月にサービスを開始した『ウマ娘 プリティダービー』の存在感は強烈で、既存タイトルのいくつかは大きく収益を落としています。『ウマ娘』はゲームとしてのクオリティが極めて高く、ソーシャルゲームの世界に「ウマ娘前」と「ウマ娘後」の絶対的な壁を作り上げています。

 おそらく、今後サービスを開始するタイトルは「ウマ娘」を越えなければ大きな売り上げを叩き出すことができない状況と言えるのではないでしょうか。そういった意味では、『サクラ革命』はウマ娘前のリリースだったため、まだ話題となった方なのかもしれません。

『サクラ革命』のサービス終了は6月30日の予定です。5月下旬よりメインストーリー終章「サクラ革命」が解放され、かつて魔の手より帝都を護り戦い抜いた帝国華撃団が、首相・吉良時実が座する帝都に攻め込むという、皮肉かつ劇的な展開で、革命はフィナーレを迎えます。

 革命の物語はここで幕を閉じますが、『サクラ大戦』自体がこれで終わるわけではありません。2021年7月18日(日)には神宮寺さくら役の横山智佐氏が桐島カンナ役の田中真弓氏をゲストに迎えた「サクラ大戦真夏のフェス 花の戦士・改」が催されます。

 同月28日(水)には「サクラ大戦25周年オーケストラコンサート~田中公平作家生活40+1周年記念~」も開催される予定であり、『サクラ大戦』の火は紡がれ続けています。

 今後の『サクラ大戦』の展開については今のところ情報はありませんが、旧作のキャラクターたちは、結果的に温存された形となっています。きっといつか、新たな『サクラ大戦』が私たちの目の前に舞い降りてくれるでしょう。

Original Game (C) SEGA / (C) DELiGHTWORKS

(ライター 早川清一朗)

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