『ドラクエ12』の制作発表に歓喜! が、「ダーク」がファンには想像がつかない…?
マグミクス / 2021年6月4日 11時50分
■「ダーク」と明言せずとも、そもそも『ドラクエ』はダーク?
2021年5月27日(木)、『ドラゴンクエスト』(以下、ドラクエ)生誕35周年を記念して解禁された『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』(以下、ドラクエXII)制作発表のニュースは、多くのファンをふたつの意味で驚かせました。
ひとつは、35年の時を経て、また新たに『ドラクエ』のナンバリングタイトルが発表されたことへの感動。もうひとつはシリーズのシナリオを担当してきた堀井雄二さんがシリーズ最新作に対し、「ダークで大人向け」と言い表したことです。
と言うのも、すぎやまこういちさんの手がける奮い立つような楽曲の数々に、鳥山明先生の描くポップな絵柄の印象の強い『ドラクエ』ですが……これまでのストーリーを振り返ってみると、過去作品は、いずれも「ダーク」と明言せずともダークな物語が展開されることが常であったからです。
たとえば、スーパーファミコン用ソフト『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』(以下、V)の主人公は幼い頃に「父親との死別」「奴隷生活」を経験、その後もありとあらゆる過酷な運命が待ち構えるキャラクターとして描かれました。また、ダークといえば、ファミコン用ソフト『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』(以下、IV)も凄惨たるストーリーが用意されています。
『IV』の主人公は、大切な人もろとも故郷の村を焼き払われたことへの「復讐」を動機に冒険へ旅立ちますが、真に報われないのは、敵対するピサロもまた、恋人を人間に虐殺されたことへの復讐心を滾らせている設定を持っていること。
毒ガスに侵され続ける鉱山の町「アッテムト」しかり、大団円を迎える『V』と比較すると、『IV』はストーリーをクリアしても、ハッピーエンドと断言できない結末を迎えることになるのです。
『V』『IV』は特にダークな様相の強いタイトルとしても有名ですが、『ドラクエ』の主人公一行は、ことあるごとに「投獄」されてきましたし、思わぬ「裏切り」にあうのも日常茶飯事でした。
つまり、ファンにとってみれば『ドラクエ』のストーリーが「ダーク」であることは当たり前。だからこそ、「ダーク」と”あえて”強調された『XII』が波紋を呼んでいるのです。
■ありとあらゆる「後味の悪さ」は、『VII』で出し尽くしたわけではなかった?
ありとあらゆる角度から「ダーク」が押し出された『ドラクエVII』 (スクウェア・エニックス)
『ドラクエ』における「ダーク」とは、魔王の世界征服を阻止する主人公一行たちに訪れる過酷な運命だけを指してはいません。
たとえば、プレイステーション用ソフト『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』は、過去と現代を行き来し、魔王によって封印された島、大陸を魔の手から取り戻していく物語なのですが……冒険の端々に、ありとあらゆる角度からダークなエピソードが詰め込まれていることにも特徴があります。
兄を村民に見殺しにされた恨みから姿を魔物に変えるも、残った人間の心との葛藤から死を選ぶマチルダ。技師ゼボットの屍を数百年にわたり看病し続ける、死の概念を持たないロボット、エリー。
過去の過ちを捏造、歴史を改ざんする「レブレサック」の村長に、昼ドラ顔負けのドロドロの愛憎劇を展開する「グリンフレーク」……。
封印された島、大陸の数だけ陰惨なエピソードが用意されていた『VII』のあとでは、これ以上、『ドラクエ』にどのようなダークが持ち込まれるのか……ファンには想像が及ばないのです。
とは言え、制作発表こそされたものの『XII』の詳細に関しては、何も明らかになっていません。今後の続報には、新情報と共に堀井雄二さんの放った「ダーク」の方向性をつかむ手がかりにも強い期待と関心が寄せられています。
(ふみくん)
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