新章に突入『ダイの大冒険』 話数を計算すると、最終回までの“意外な”数字が!
マグミクス / 2021年6月5日 7時10分
■『ダイの大冒険』期待と注目の新展開と、新キャラクターたち
ついに放送中のアニメ『ダイの大冒険』が未知のエリアに足を踏み入れました。なぜなら「バラン編」は途中までとはいえ、前回の1991年版でも製作されていたからです。 つまり、5月29日(土)の放送から始まったザムザとの戦いを描いた「超魔生物編」は、2021年の今初めて見ることができるアニメ版ということになります。
「超魔生物編」でもっとも期待したいのは、やはり武闘家になったマァムでしょう。アニメでは原作マンガと違って、ダイとポップに出会うまで影処理で姿を見せないという効果で期待感を盛り上げました。
その武闘家らしいコスチュームは若干、原作マンガとデザインが変わりましたが、筆者的にはよりピンクと黒の色の強弱がついて、これはこれでよいのでは? と思います。再びマァムがダイたちのパーティに加わって、より激しさを増す戦いを盛り上げてくれることを期待しましょう。
ダイも新しいコスチュームに変わって心機一転。パーティから外れましたが、レオナの活躍もまだまだあるのでそちらにも注目です。
また、新しいキャラも加わりました。マァムの兄弟子にあたる空手ねずみのチウ。ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズに登場する「おおねずみ」系のモンスターです。
激しさを増す戦いのなかで笑いを提供するコメディリリーフ役として活躍しますが、それだけでなく、戦闘でも存在感を見せるシーンが何度かありますから期待しましょう。
このチウを担当する声優が堀江瞬さん。現在放送中の『蜘蛛ですが、なにか?』(2021年)のシュレイン・ザガン・アナレイト/山田俊輔役でもメインキャラとして活躍しています。役柄はだいぶ違いますが、熱のある演技が期待できるでしょう。
ほかにもマァムとチウの師匠である「拳聖」ブロキーナも登場しました。その実力はかなりのもので、一時期はアバンのパーティに加わって魔王ハドラーと戦ったこともある実力者。その力はいまだ衰えてはいないようです。ブロキーナとしての戦闘シーンはあまり見られないかもしれませんが、意外な活躍の場があるかもしれません。今後の登場に期待しましょう。
ブロキーナの声はベテラン声優の水島裕さん。『超人戦隊バラタック』(1977年)のマック(橘マキト)、『六神合体ゴッドマーズ』(1981年)の明神タケル(マーズ)など、筆者の年代ではヒーロー声の声優として活躍していました。近年では『キラキラ☆プリキュアアラモード』(2017年)のいちご山の長老、『ONE PIECE』(1999年~)の河松など、渋いバイプレイヤーとしていぶし銀の魅力を見せています。その演技に注目しましょう。
■気になる今後の展開は? 指折り数えると意外な想像が…
新しく登場するキャラはダイたちの仲間だけではありません。敵である魔王軍からも新キャラが登場します。それが今回の「超魔生物編」で、ダイたちの前に立ちふさがるザムザ。
妖魔士団に属するザムザは妖魔司教ザボエラの息子で、超魔生物の研究のためにロモス王をだまして武術大会を開催させた今回の事件の黒幕です。その恐るべき力はこれから徐々に明かされることでしょう。
このザムザの声を演じるのは陶山章央さん。ゲーム「サクラ大戦」シリーズの大神一郎役でご存知の人も多いでしょう。相手を挑発して戦いを優位に進める狡猾なザムザの演技に期待したいと思います。
アニメでは26話からオープニング映像が少し変更され、今後登場するであろうキャラが何人か追加されていました。その活躍も今から楽しみです。新しい映像のなかには、今回の目的である「覇者の剣」を手にしてモンスターと戦う新コスチュームのダイの姿があり、今後の展開を予見していました。……ちなみに筆者は当然、原作マンガを読んでいるので先の話は知っているのですが、ネタバレ回避のためにあえてボカしています(笑)。
オープニング映像が変わってまだまだ先がある『ダイの大冒険』ですが、気の早い筆者はあとどれくらい放送されるか計算してみました。あくまでも筆者の予想です。
現在、アニメ34話で原作マンガの120話まで消化していました。おおまかに割ると、アニメ1話に対して原作マンガ3~4話使っています。原作マンガは初期の読み切りを合わせて348話。仮にこれを原作マンガ350話、アニメで1話あたり平均3.5話使用ということで計算すると、アニメは全部で100話という計算になります。
ということは、ほぼ2年でアニメ完結というペースになりました。逆に2年の枠で最初からペース配分しているとなると、このスピードは納得できます。そうすると今のアニメのオープニング映像は1年分50話ほどまでは使用するということになりますから、ちょうどハドラー配下の“あるキャラ”との決着あたりくらい。オープニング画像に“あのキャラ”のシルエットが出るわけです。
もちろん先のことなどスタッフでもない筆者が分かるわけでもなく、あくまでもこれまでのデータで想像しただけということをご理解ください。
個人的には、話を膨らませたアニメオリジナル展開も見たいような気もありますし、原作マンガで構想されていた最終回後のストーリーをアニメで見たいとも思います。
そういえば、レオナがタピオカらしきものを飲むという今風のお遊びもありましたね。アニメスタッフの作品愛が伝わる作品ですから、1日でも長くアニメ『ダイの大冒険』を楽しみたいと思います。
(加々美利治)
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