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『鬼滅の刃』本当はチート級に強い愈史郎! だからこそ切なくて…

マグミクス / 2021年6月10日 11時50分

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■チート級と言われるが、鬼としての能力はサポート的

『鬼滅の刃』に登場する愈史郎(ゆしろう)は、珠世が鬼にした唯一の人間です。珠世は鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)に鬼にされましたが、その呪いを外し、無惨を倒すための研究を続けていました。そんな珠世は医師でもあり、彼女の治療を受けていたのが愈史郎です。愈史郎は病気で死の淵に立たされた時、鬼になって生きる道を珠世から聞き、鬼になるという選択をしたのでした。以来、珠世と行動を共にし、彼女のことを敬愛しています。

 浅草で無惨に遭遇し、事件に巻き込まれた炭治郎を救うため、珠世と愈史郎が登場した時、誰も愈史郎がこんなに後々活躍するようになるとは思いもしなかったでしょう。彼の立ち位置は、あくまでも珠世のプラスαであり、助手か付き人程度に思った人は多かったはずです。ところが、それは大間違いでした。愈史郎の力なくしては、鬼殺隊全滅という結末すらあったかもしれません。

 この記事では、ファンの間では「チート級」とすら言われる愈史郎の強さとその活躍ぶりをご紹介します。

※この記事では、物語終盤のシーンの記載があります。原作マンガを未読の方はご注意ください。

●強さの片りんを見せる頭部再生メキメキ

 愈史郎が最初に活躍するのは、浅草で無惨の直属の鬼、朱紗丸(すさまる)と矢琶羽(やはば)に襲われた際の戦いです。

 人を喰わず、珠世よりもさらに少量の血液を飲むだけで生きることができる愈史郎は、鼻のきく炭治郎も「鬼特有の異臭がしない」と言うほどで、書生風のきちんとした身なりからも、鬼っぽさは感じられません。(禰豆子のことを「醜女(しこめ)」と言ったり、珠世と話す炭治郎を睨みつけたりと、無礼な言動は数多いですが……)

 しかし、朱紗丸の蹴った毬で頭を吹き飛ばされても死なないのは、愈史郎が鬼だからこそ。メキメキと音を立てて頭部を再生させながら、「珠世様!! 俺は言いましたよね? 鬼狩りに関わるのはやめましょうと最初から」と、珠世を激しく叱責するところからは、珠世への愛を源にする愈史郎の強さの片りんがうかがえます。

●勝利へのプロセスに有用な愈史郎の血鬼術

 愈史郎は鬼の能力として、体の再生だけでなく、「紙眼(しがん)」という血鬼術も備えています。「紙眼」は、目のような模様が描かれた札を使い、人や物を隠す目くらましや血鬼術の作用を可視化します。また、紙を貼った者同士の視覚の共有を可能にするのです。

 朱紗丸と矢琶羽を相手にした戦いでは、この愈史郎の血鬼術のおかげで炭治郎はなんとか朱紗丸の攻撃を見きわめることができました。

 愈史郎の血鬼術は、それ単独で相手に甚大なダメージを与えるものではありませんが、勝利へのプロセスには非常に有用なものですし、それを的確に使える愈史郎は十分に「強い」と言えます。

■すべては珠世様のため! 無限城での愈史郎の大活躍

●無限城での戦いで鬼殺隊士をフォロー

 無限城での戦いでは、愈史郎は珠世の頼みを聞き、渋々ながら人間に化けて鬼殺隊に紛れ込みました。そこで、いち隊士として戦いに参加し鬼殺隊をサポートします。

 愈史郎は、血鬼術「紙眼」の紙をカラスたちに付けて情報収集したり、珠世が作り出した「血鬼止め」を使って無惨ら鬼の毒にやられた隊士を治療したりする合間に、鬼になった兄弟子と戦って奈落に落下しようとする善逸を救うなど、優れた身体能力と知識をいかんなく発揮して八面六臂の活躍をします

 しかし、愈史郎が覚悟しながらも、もっとも恐れていた瞬間がやってきます……。

●チート級の力を発揮し、無惨を追い詰める

 珠世が無惨に殺されたことを感じ取った時、愈史郎は畳に爪を立て、歯を食いしばり、その怒りと悲しみ、苦しみをなんとかこらえました。愛する珠世のためにも、必ず無惨を倒す! 愈史郎は自分の感情を押し殺し、次の作戦に移るのでした。

 その作戦とは、恋柱・甘露寺蜜璃(かんろじ・みつり)と蛇柱・伊黒小芭内(いぐろ・おばない)を囮にして、琵琶を弾いて無限城を操る鳴女(なきめ)に近づき、愈史郎が彼女の視覚を乗っ取ろうというものです。そして愈史郎が鳴女の脳内に侵入して、無惨の支配を外したうえで彼女の脳を支配し、無惨に残りの柱たちが死んだという間違った情報を送ります。その間に柱たちが集結し、間違った情報を信じて油断している無惨に総力戦で挑むという作戦を聞いた蜜璃は、この作戦を「柱みんな死んだふり作戦」と名付け、冷静に作戦を説明する愈史郎に対して驚きながらも、「かっこよ!」と感心するのでした。

 無惨の圧倒的な強さの前に、作戦は不完全なかたちで決行されることになりますが、愈史郎は鳴女の脳内への侵入に成功。鳴女の鬼血術を利用して無惨を無限城から、日の出を控えた地上に放り出そうとしました。

 しかし、そうはさせまいとする無惨と愈史郎との間で激しい戦いが繰り広げられ、愛する珠世の命を奪った無惨に対して、愈史郎は怒りを爆発させます。「無惨 お前は この世で最も重い罪を犯した」「俺から珠世様を奪ったこと 後悔して跪け!!」と。その姿は、まさに鬼気迫るもので、そばにいた竹内隊士は、思わず、「俺を喰え!! それで無惨を倒せるなら…」と身を差し出そうとするほどでした。

 柱たちの総攻撃も加わり、次第に追い詰められた無惨は鳴女の頭部を破壊し、愈史郎の作戦を阻止しようとしますが、愈史郎の愛の力はそれにも負けませんでした。愈史郎は、ついに無惨を地上に引きずり出し、同時に柱たちや炭治郎ら隊士たちも無事、無限城から外に出すことに成功したのです。愈史郎の力によって、無惨の最期の時が近づいていました……。

 その後も愈史郎は隊士や柱たちをサポートし続け、そして、ついに無惨を倒し、鬼のいない世の中になった時、ひとり、涙ながらに亡くなった珠世に報告するのでした。

 鬼がいなくなった世の中で、愈史郎は唯一の鬼として生き続ける運命を受け入れます。珠世の思い出とともに……。

* * *

 愛する人を失うことが分かっていても、その人の思いに寄り添う……。愈史郎の恋は切ないですね。

(山田晃子)

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