アンドロイドと人間の生活を描くアニメ3選 彼女の気持ちはプログラムか、“感情”か…
マグミクス / 2021年6月13日 15時10分
![アンドロイドと人間の生活を描くアニメ3選 彼女の気持ちはプログラムか、“感情”か…](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/magmix/magmix_55919_0-small.jpg)
■プログラム? それとも… アンドロイドに芽生える「感情」に注目!
昔から多くの作品に登場する、人型でまるで心があるようなふるまいをする機械「アンドロイド」。AI技術が急速に発展してきている今、こうした架空の技術であったものが現実のものになりつつあります。そんな中でふと考えてしまうのが、進化したAIの「感情」はどこまでがプログラムなのかということ。
本稿では、そんなアンドロイドと人間の生活、関係性について考えさせられる近年のおすすめアニメを3作品ピックアップしてご紹介します。
●『Vivy -Fluorite Eye’s Song-』
ひとつめは、100年後に起こる戦争を止めるためAIたちが歴史を修正していく『Vivy -Fluorite Eye’s Song-(ヴィヴィ フローライトアイズソング)』。『Re:ゼロから始める異世界生活』の作者である長月達平さん、同作のアニメ脚本を担当している梅原英司さんが手掛けていることで注目されているオリジナルアニメです。2021年4月より放送されています。
本作品の主人公は、「歌でみんなを幸せにする」という使命を持った史上初の自律人型AI・ヴィヴィ(CV:種崎敦美 ※崎の字は立つ崎)。稼働から1年ほど経ったある日、ヴィヴィの前に突然キューブ型のAI・マツモト(CV:福山潤)が現れます。マツモトは100年後の世界から来たと話し、使命は「ヴィヴィと共に歴史を修正し、100年後に起こるAIと人間との戦争を止めること」だとヴィヴィに告げます。こうして、この“シンギュラリティ計画”と呼ばれる計画を遂行すべく、ヴィヴィとマツモトは協力してポイントとなる分岐点に立ち向かいますが――。
歌を歌っていくなかで、またマツモトと行動をともにするなかで、ヴィヴィは多くの出会いと別れを経験していきます。そのひとつひとつがヴィヴィの記憶として蓄積され、時には感情のようなものが芽生える場面も。“ある出来事”が起こった際には、それを処理しきれずヴィヴィは――。AIが発展した先にあるものは、プログラムなのか感情なのか。また、AIと人間の戦争のキッカケは何なのか。最終回に向けての展開も非常に気になるところです。
●『BEATLESS』
『BEATLESS』キービジュアル (C)2018 長谷敏司・redjuice・monochrom/KADOKAWA/BEATLESS製作委員会
ふたつめは、人型ロボットの普及で多くが自動化された世界を描いた『BEATLESS(ビートレス)』。月刊「NewType」で連載されていた同名の小説(著:長谷敏司、イラスト:redjuice/KADOKAWA)が原作です。アニメは2018年1月~6月に第1期が放送され、その後2018年9月に『BEATLESS Final Stage』として21話~24話が放送されました。
本作品の舞台となっているのは、社会の多くを「hIE」と呼ばれるアンドロイドに任せている、物ごとが自動化された近未来の世界。高校生の主人公・遠藤アラト(CV:吉永拓斗)はある日の夜、一体のhIE・レイシア(CV:東山奈央)に出会います。そして彼女のオーナーとなって一緒に暮らすことに。しかし実は、レイシアは「人類未到産物(レッドボックス)」と呼ばれる人知を超えた高度技術で作られている特別なhIEで――。
この世界でhIEはただの「モノ」として扱われていますが、アラタはhIEも大切に扱うべきであると主張し、助けたり人間のように扱ったりします。しかしそんな彼の優しさは、時に本物の人間との間に軋轢を生んでしまうことも。モノが人間以上の能力を手に入れたとき、知性を手に入れたとき、人はモノとどう付き合っていくべきなのか。モノと人間、使われる側はどちらなのか――。AI技術が進化し自動化が進む今、いろいろと考えさせられる作品です。
●『planetarian ~ちいさなほしのゆめ~』
『planetarian ~ちいさなほしのゆめ~』キービジュアル (C)VisualArt's/Key/planetarian project
最後は、荒廃した世界に取り残されたプラネタリウムでの出来事を描く『planetarian ~ちいさなほしのゆめ~』。ビジュアルアーツのゲームブランド「Key」により制作されたPCゲームが原作です。アニメは2016年7月~8月に放送されました。
本作品の舞台となっているのは、戦争により荒廃し、人類が激減した近未来。屑屋(くずや)である主人公(CV:小野大輔)は、細菌兵器による襲撃で人の住めない地域となった「封印都市」で廃墟に残る物資などを探していました。そんななか、レーダー基地の跡と勘違いしてプラネタリウムに侵入。そこで置き去りにされていたアンドロイド・ほしのゆめみ(CV:すずきけいこ)と出会います。主人公は、始めはよく喋るゆめみのことをうっとうしく思っていましたが――。
上の2作品に登場する最先端のアンドロイドと違い、ゆめみはプラネタリウムの解説員。戦闘が得意なわけでも特殊スキルがあるわけでもありません。しかしゆめみの人を疑うことを知らないまっすぐな笑顔に触れ、主人公の心に次第に変化が現れます。そしてゆめみにも――。壊れた世界で紡がれる、人とアンドロイドの静かで切なくあたたかなひととき。2016年9月に公開された劇場版アニメ映画『planetarian ?星の人?』と併せて、ぜひとも見てほしい作品です。
* * *
以上、アンドロイドと人間の生活を描くおすすめアニメ3選をご紹介しました。人間が作り出した「モノ」であるという現実と、プログラムによって進化していくアンドロイドの「心」。あなたは、アンドロイドと暮らしてみたいと思いますか?
(月乃雫)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「地上波はアウトでは?」「きわどすぎ」いろんな意味で「ドキドキ」しちゃう過激な夏アニメ
マグミクス / 2024年7月12日 11時55分
-
「放送事故…じゃなかった」「無表情なデレが沼」 観なきゃ損な2024年新作夏アニメ
マグミクス / 2024年7月9日 11時55分
-
サイバーパンクの大傑作映画『ブレードランナー』で、原作から意図的に削られた「2つの設定」とは…目指したのは、SFではなくフィルム・ノワールの手法だった?
集英社オンライン / 2024年6月30日 10時0分
-
配信限定が悔やまれる… 「地上波放送なし」だった2024上半期アニメ
マグミクス / 2024年6月29日 16時25分
-
「何があった?」「もはや別物」中盤からガラッと雰囲気が変わった2024春アニメ
マグミクス / 2024年6月28日 12時10分
ランキング
-
1羽海野チカ氏 体調不良による休載を謝罪「救急車も原稿を休載にしてしまったことも初めてで…」
スポニチアネックス / 2024年7月20日 21時24分
-
2粗品 生放送も止まらない…離婚発表直後の2人に「話聞きたい」 ネットは「さすが」「案の定触れたww」
スポニチアネックス / 2024年7月20日 19時53分
-
3メンバー脱退のKEYTALK 27時間テレビ登場に様々な声「涙出た」「なんか寂しかったよ」
スポニチアネックス / 2024年7月20日 19時12分
-
4素行不良でKANA-BOON脱退の古賀隼斗、活動再開を発表 フリーギタリストとしてSNSアカウント開設「まだ何もかもが未定です」
モデルプレス / 2024年7月20日 16時15分
-
5フジ人気アナ、深夜番組で本音「辞めようと思ったことは何度も」スタジオツッコミ「生々しい!」
スポーツ報知 / 2024年7月20日 15時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)