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アニメ・語られない“謎”設定 「意味不明」なまま終了する作品も…

マグミクス / 2021年6月21日 11時50分

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■TVドラマのあるあるを引き継ぐ珍パターンも…

 アニメを見ていて感じる違和感のなかに、「なんでこれにしたんだろう?」という謎の設定がいろいろとあります。多くはストーリーに直接関係がないけれど、なぜか製作陣のこだわりを感じられたりするものです。物語を進むうちにその意味を説明してくれると思いきや……結局は何の役割もなく、なぜそうしたのか不明のまま終了してしまうことも。

 例えば有名作品では、『ドラえもん』ではドラミちゃんの性能です。ドラえもんとは2歳違いの妹で、どこかドジっ子なドラえもんとは反対に、真面目でしっかり者の優等生なイメージです。ドラえもんとは使われているコンピュータが違い、性能差はおよそ3倍もあるそう……。しかしドラミちゃんの方が高性能な理由は、コンピュータよりも使われた“オイルの濃度”の違いによるところが大きいのです。そもそもふたりが兄妹とされるのは同じ缶のオイルを使っているから。それでも使用前によく振らなかったためドラえもんには「上澄みの薄いオイル」、ドラミちゃんは「下部に残った濃いオイル」が使われたから性能に差が出たということです。ドラミちゃんは技術が進歩した後発のロボットだから、ではなくオイルの濃さが違うというまさかの理由でした。

『クレヨンしんちゃん』では、“隣のおばさん”も謎の設定が多い人物です。ネット上でもよく議題に挙がっているのが、「こめかみに貼っている白いテープは何?」ということ。結論を言うと、膏薬(こうやく)と言う湿布のようなもので昔の人が頭痛を和らげるためにこめかみに貼っていたそう。また、みさえと長話をしているおばさんですが言語能力も一流で、英語とフランス語も話せるトリリンガルという設定も存在しています。

 そしてアニメ界でも屈指の謎設定とされるのが、『ヤマノススメ』に登場する主人公たちの自宅問題。TVドラマであるあるな「自宅が豪華すぎる」という設定を引き継いでいる珍しい例です。役員でもない上に、肩書きすらない若手社員の主人公がなぜか都内の豪勢なマンションに住んでいる設定は、ドラマでよく見る光景です。しかし『ヤマノススメ』では、その比ではありません……。

 そもそも『ヤマノススメ』とは、「コミックアース・スター」にて連載のアウトドアを描いたマンガ作品。女子高生たちが登山の魅力を発掘して行く物語で、2013年からアニメ放送が開始された人気シリーズです。埼玉県飯能市が舞台になっており、豊かな森林と閑静な住宅街が魅力の地域ですが、主人公たちが住むのは“億越え”はしそうな豪邸ばかり。しかもバリエーションもさまざまで……美術館とも思えるモダンな豪邸、ウッドデッキ完備で木の温もりを感じられる豪邸、巨大な三角屋根が特徴的なレンガ造りの豪邸など。それぞれの自室もクイーンサイズのベッドは当たり前の豪勢な内装になっています。

 本作は登山知識も真摯に紹介している真面目な作品で、ギャグを重視していないだけにこの違和感が強調されている印象です。また地価がそれほど高くない飯能市とは言え、親の職業も明かされていないためファンの間でも議論が繰り返されています。(ちなみに、うちひとりはライターらしき職業のため、どれだけ著名な人なのかとさらに謎を呼んでいます。)

 豪邸一辺倒に留まっていないのも、『ヤマノススメ』の謎ポイントです。登場キャラのうち、年下で中学生のここなちゃんが住んでいるのは家賃数万円と思われるアパート。作中では旅館さながらの風呂が登場する中、ここなちゃんの自宅はバランス釜で入浴しています。なぜここまで明確に描き分けているのかは不明ですが、母親とふたりでひたむきに頑張っているここなちゃんを応援するファンは多く、「将来成功するのはここなちゃん!」という声まで聞こえてきます。

(椎名治仁)

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