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「1面」「1機」ゲームで使う言葉4選 語源を調べたら…寂しい結末も

マグミクス / 2021年6月25日 11時40分

「1面」「1機」ゲームで使う言葉4選 語源を調べたら…寂しい結末も

■「1機」はもう使われない? ゲーム用語の誕生から衰退をたどる

“マリオの1面をクリアした。”
 冷静に考えると不思議な文章です。私たちはマリオの何をクリアしたのでしょうか。「1面」とは? なぜ「1-1」~「1-4」を総称して1面と呼んでいたのでしょうか。それだけではありません。マリオの残数を「1機」「2機」と数えるのはなぜでしょうか? そもそも漢字は「機」で合ってるのか? ……疑問は瑣末ながら際限なく噴出してきます。

 Nintendo Switchで世代問わずレトロゲームが遊べるようになった今こそ、かつて当たり前のように使っていた独特のゲーム用語の発祥・由来を改めておさらいしてみることにしましょう。

●そもそも「1面」「2面」は公式ではあまり使われていない…発祥はどこ!?

 調べてみると、いきなり壁にぶちあたりました。「公式設定」でゲームのエリアを「1面」「2面」と表記しているタイトルがなかなか見当たらないのです。例に挙げた『スーパーマリオブラザーズ』だって「ワールド」という表記なのです。では一体、どこから「1面」「2面」がきたというのでしょうか。

 この疑問、諸説あるようですが現時点で最も支持されているのは1978年に発売されたアーケードゲームの大御所『スペースインベーダー』が発祥であるという説です。プレイした方なら分かると思いますが、同ゲームは画面上のインベーダーを全て消すと次の難易度へと進める仕組み。つまり「1画面目」「2画面目」と進んでいくわけですが、これがいつしかプレイヤーの間で略され「1面」「2面」という言葉が誕生。それを攻略本などがゲーム用語として使用したことで一般に定着していった、というもの。他にも将棋や囲碁などの「盤面」を由来とする説などもあるようですが……今のところ『スペースインベーダー』のプレイヤー発祥説に軍配が上がりそうです。

●マリオなのに「1機」とはなにゆえ? 調べてみると寂しい結末が

「あと1機しかない」の「機」とはどこからきたというのでしょう。ドンキーやマリオやカービィを機械扱いしていたことを猛省しつつ調べてみると、確固たる「史料」は存在しないようですが、シューティングゲームのプレイヤーが自ら操る機体を「自機」と呼び、さらにストックを「残機」と呼んでいたことから派生したとみるのが妥当のようです。つまり漢字も「機」で合っていたことになります。さて由来が分かりかけてきたところなのですが、どうも今のゲームにおいて、「残機」システムは消え去りつつあるようなのです。実際、2017年の『スーパーマリオオデッセイ』ではマリオがミスしてもコインが減るだけという仕様に。「1機」「2機」という言葉それ自体の残機があとわずか、そんな時代なのです。

●「HP」を広めたのは『ドラクエ』 では発祥はというと…

 日本で「HP(ヒットポイント)」という言葉を広めたのは「ドラゴンクエスト」シリーズですが、「HP」という言葉の“発祥”は、というと1974年にアメリカで発売された元祖RPGゲーム『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の開発者であるデイヴ・アーンソン氏が考案したものだと言います。ちなみにこの『ダンジョンズ&ドラゴンズ』はNetflixのドラマ『ストレンジャー・シングス』の影響で2018年に歴代最高売り上げを記録しました。

●スマホゲームでなにかといただける「ジェム」って何?

 最後にレトロゲームではなくスマホゲーム関連のワードもご紹介。『ドラゴンクエストウォーク』や『ヒプノシスマイク -A.R.B-』など多くのゲームに登場する「ジェム」というキラキラした石のようなもの。「ジェム」の意味はそのまんま「宝石」。それも多くはダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドを指す言葉。ログインするたびに何かともらえたりするジェムですが、こうして調べてみると適当にガチャに突っ込むのがためらわれます。

 ここまでレトロゲーム用語の語源や発祥についておさらいしてきましたが、途中でちらと触れたとおり、その多くが「死語」になりつつあります。 「あと1機しかないのにバルーンが出ない」「3面までいったらセーブするから待って!」などなど奇妙なことを口走りながら全力でコントローラーを握っていた記憶まで、失いたくありません。

(片野)

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