【漫画】片想いの彼とデート! はりきる女子大生 しかし当日…「分かる」「泣いた」
マグミクス / 2021年7月2日 11時10分
■片想いする女の子の気持ちが、キラキラまぶしい…
高2の時から同級生の木野くんのことが大好きな米原さん。同じ大学の同じサークルに入り、サークルの先輩・なつきさんとの関係にやきもきしながらも、いつも彼のことを考えて過ごしています。ある日、友達と飲んで酔った米原さんは、木野くんに会いたくて電話をかけ……。
イララモモイさん(@iroiro_kangae)による創作マンガ『クソデカ片想い女子大生★ヨネハラ』がTwitterで公開されました。片想いと分かりつつ、ひたすらにひとりの男の子に恋する女の子の気持ちが丁寧に描写された作品。
読者からは「めっちゃ泣いた」「米原さんの気持ちが分かりすぎる」「まるで自分のことみたい」「片想いの代名詞みたいなお話」「苦い思い出がよみがえった」などの声が寄せられました。
作者のイララモモイさんに、お話を聞きました。
ーー『クソデカ片想い女子大生★ヨネハラ』のお話はどのようにして生まれましたか?
まず、そもそもの描こうと思ったきっかけは、さとうもかさんの『melt bitter』という曲を聴いたことです。好きな男性への複雑で切ない思いがつづられる様子が本当にかわいくて、こんな空気感のお話を描こう! と思い立ちました。
その後、米原さんの像を作るにあたり、いろいろな恋愛ソングを聴きあさったのですが、特に大森靖子さんの『愛してる.com』という曲の「こんなドラマで泣いちゃうくらいおかしいの」「街角で偶然会いたい」「君のおすすめに面白いものはひとつもなかった、それでもついていきたいと思った楽しい日曜日」といった歌詞を参考にして、主人公像が決定しました。
米原さんの行動や心情作りにあたっては、フォロワーさんから聞いたさまざまな片想い体験もかなり参考にしています。あとは、私の体験で、女友達との約束ではりきっておめかしして行ったら、女友達がパジャマみたいな服で来て、恥ずかしくなってイヤリングをはずしてしまったり、好きすぎる創作物に出会うと自分だけがこの創作を好きでいたいと思ったり……といったことがあったので、そういう体験、感情を女性の「片想い」に落とし込むことで物語を作っていきました。
ーー女の子の気持ちがとても繊細に描かれていて、疑似体験しているような感覚になります。今回の作品を描くうえで特に力を入れたところを教えて下さい。
一番力を入れたのはやはり米原さんのモノローグです。片想いをしている女性の、盲目的で熱烈できらびやかな内面を、ただの「苦しい心情の吐露」ではなく、どこか美しさをもって描けたらいいなと、言語表現に気を配りました。うまくいったかは分かりませんが……。
木野くんとデートしていても、片想いの現実に直面し…(イララモモイさん提供)
ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声があれば教えて下さい。
片想い経験のある女性からの共感の声が多くて、「泣いてしまった」とか「言語化できなかった感覚を言語化してくれてうれしい」といった言葉は素直にとてもうれしかったのです。
あと、印象的なものとしては、「かつての片想いの感情にぴったり来る恋愛ソングを探していたが、もっとしっくりくるものに出会えた」といったコメントがすごくうれしかったです。元々、マンガでありながら、恋愛ソングみたいな切ない美しさをもった作品にしたいという熱意のもと生まれた作品なので、思惑が成功したように感じてうれしかったです。
ーー「片想い」という状態に思い入れがあるとのことですが、その思いについてお話できる範囲でお聞かせいただけますか?
物心つく頃から「片想いをしている女性と、思われる男性」という関係性が心から好きで。その想いの温度差、気のない女性に興味を持たれて男性が戸惑うさま、女性のなかで男性が理想化されていくさま、相手への狂おしい執着心、男性の一挙一動に女性が一喜一憂するさま……などなどを、とても愛おしく、尊いなあ、と感じています。
本当に4歳くらいから好きだった記憶があるので、はっきりした理由やきっかけは分からないのですが、とにかく好きです。
ーー今回の作品について「続いたらいいな」とコメントなさっていますが、もし続編を描くとしたら、両思いになる展開よりも、片思いが続く展開になりそうでしょうか?
続編については今構想を練っていますし、描こうと思っていますが、展開については秘密ということで……。
ーー今後の活動のご予定や、挑戦してみたいことなどについて教えて下さい。
今は学業が結構忙しいので、マンガに全力を注ぐことはできないかと思うのですが、もちろん今回のマンガの続きも描きたいですし、今までは長編の読み切りを載せることが多かったので、短い話を連載のような形で載せていってもいいなあと考えています。飽き性でやりたいことがコロコロ変わるので、どうなるかはわかりません(笑)。ただ、どんな形であれ、マンガは描き続けたいと思っています!
(マグミクス編集部)
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