【漫画】魔王を倒し、勇者は元の世界へ 別れを覚悟した仲間は…「尊い」「かわいい」

■ファンタジーの住人から見れば“異世界”となる地球

　ノーム族で精霊使いのダイアは、地球から“異世界召喚”された勇者に片思い中。でも、きっと彼は別の仲間が好きなのだろうと予想しています。そんななか、最終決戦で魔王を倒した勇者は、女神に願いを叶えてもらって“愛する人”と地球へ帰ることに……。

　エイブルさん（@AbleCompanyJPN）が、pixivで先行して公開されている創作マンガ『異世界へお持ち帰りされた話』シリーズを、Twitterでも順次に公開中です。読者からは「最高に尊い」「かわいい」「先が楽しみ」など多数の感想が寄せられています。

　作者のエイブルさんに、お話を聞きました。

ーーエイブルさんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。

　僕は1枚物のイラストを描くのが苦手で、マンガなら思い描く世界観を自由に表現できそうだと思ったからです。

ーー『異世界へお持ち帰りされた話』シリーズは、どのように生まれましたか？

　異世界ファンタジー物が描きたい……でも異世界ファンタジーの風景や小物を描くのは大変だし、剣戟アクションを描くのは大の苦手。そこで構想を逆転させることを思い付き、ファンタジー世界の住人である主人公のダイアが、戦うことのない我々の地球世界へと逆に“異世界召喚”される話を作ろうと考えました。

ーーダイアさんは、とてもかわいい性格が魅力ですね。ノームの精霊使いという設定にしたのは、どのような理由からでしょうか？

　主人公は、多少くたびれた麗しい長寿の小人族にしたいと思っていました。そこでノームという種族にしました。本来妖精や精霊ですが、ヒトとして描かれることもあって、イメージに合うと思ったからです。そしてそのノームなら、精霊を扱うことに長けているほうが説得力が生まれると思い、精霊使いとしました。

魔王討伐の褒美に勇者が望んだことは…？（エイブルさん提供）

ーー勇者のユウジについては、どのようなことを意識してキャラクターづくりをしましたか？

　最初にユウジを見た読み手が「このキャラクターはサブキャラクターなのか？」と混乱させるようにして、ストーリーが展開すると実はヒーローキャラクターだったというギャップのあるキャラクターにしようとしました。そしてその後は、ユウジは一貫してダイアひと筋というキャラクターです。

ーー作品に対する読者からの反応で、特に印象に残った声があれば教えて下さい。

　旅の仲間の、エルフのエリンを心配する声を多くいただいたのが印象的でした。1話からもっと、エリンというキャラクターを掘り下げておけば良かったと思いました。でも、彼女は今後も活躍するキャラクターなので、気にしていただけたという面ではうれしかったです。

ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか？

　こつこつと今まで通り、自分の描きたいものを描いていきたいと思います。当面の目標は『異世界へお持ち帰りされた話』の完結です。

（マグミクス編集部）