【漫画】作品を投稿しても“1いいね” やめようとした時、読者から…「素敵」「泣ける」

■“読者の言葉”が作家のエネルギーになる！

　Twitterにマンガを投稿している主人公。しかし“いいね”は1件だけと、反応はさっぱり。投稿をやめようかと思っていたところ、ある読者からメッセージが……。

　絵な子さん（@ena_ko2018）のマンガ『漫画を描くことを辞められなくなった人の話』がTwitterで公開されました。絵な子さんの実体験も含まれた“半フィクション”の作品で、SNSで創作活動をする人の率直な気持ちが垣間見えるエピソードです。

　読者からは「いい話」「泣ける」「素敵なエピソード」「褒めてくれる人の存在ってすごく大切ですね」「元気出た」「私ももう少し頑張ってみようと思います」「読む側としても、もっと感想を伝えていこうと思った」「好きな作品には“好き”と言い続けようと思った」などの声があがりました。

　作者の絵な子さんに、お話を聞きました。

ーー絵な子さんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。

　もちろん漫画家になりたいなと思ったからです。でも全然絵は描けなくて、でもこういう話は描きたいんだよな……というモヤモヤを抱えてきました。しかしマンガを描かないと漫画家になれないよな、と思い、コミティアというイベントの〆切りを目標にして、マンガを描くペースをつかもうと思ったことが一番のきっかけかもしれません。

　というのはカッコいい理由で、コミティアに一般参加した時、一目惚れした作家さんがいて、自分もコミティアに出るようになったら毎回作品が買えるし少し話せるな！　という不純な動機もあったからです。半々です。

ーー『漫画を描くことを辞められなくなった人の話』は、絵な子さんご自身の体験も元になっているのでしょうか？　このお話を描こうと思ったきっかけを教えて下さい。

　これは半分自分の経験……というか8割くらい実体験です。パート勤務中に「そういえば自分がマンガとか絵を描き続けられたのはなんでだろう」とふと思い、この気持ちはなんとなく出しておかなくてはいけないなと思って、勤務終わりに近くの図書館で2時間半くらいで描きました。

　マンガらしいマンガを初めて描いてコミティアに出た時、全然フォロワーもいないし本当に売れなかったんですけど（今もぼちぼちですが……）、知らない人に3冊くらい売れて、その時めちゃくちゃうれしくて……。その時の気持ちを描こうと思いました。

　また、イベントが終わってしばらくしてTwitterにそのマンガを載せたら「このマンガ、理想です！」みたいなことを後にTwitterのリプライでいただいたんです。その方の言葉ひとつでそれから1年間コミティアに毎回出ることができたんですよ。実際その方も毎回のように来てくれて……。

　それにコミティアに出ていると話したことのあるフォロワーさんだけでなく、純粋に好きだからみたいなことで来てくれる人もいて、その時「自分にファンがいたんだ……」と驚いたことも描こうと思ったきっかけです。その人が見てくれるから描いていけるんだ！　みたいなものですかね……。

ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

　ほとんど全て心温まるものばかりですので、ぜひTwitterのリプライ、引用リツイート先を見てください……！

『地球最後の日にクッキーを焼く』（絵な子さん提供）

ーーこれまでにTwitterに投稿されたマンガで、反響が大きかったもの、ご自身が気に入っているものなどがあればご紹介いただけますか？

　Twitterに載せたマンガはどれもぼちぼちの反応です！　でも自分は全部好きで気に入ってるので、新しく載せたり自分でリツイートしたりしたら気軽に読んでください！　あと、noteに少し長めのやつはまとまっていますので、暇な方は見てください。自分では昔の絵を見てヒィヒィ言ってしまいます。

ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか？

　普段は陽気なマンガしか描かないんですが、意外と自分の内面にあることが共感されることもあるんだ……と思いましたので、陽気なマンガも描きつつ、たまには普段思っていることを短い作品で描こうと思います。長めの話は陽気、短めの話は暗めでお願いします！（？）

　あとはイラストを描いてネットプリントに出すことが楽しいので、それもやりたいと思います。

（マグミクス編集部）