放映直前!『ウルトラマントリガー」で注目したい『ティガ』との共通点、「宿敵」の存在
マグミクス / 2021年7月9日 18時10分
■トリガーとティガ、似ている部分とそうでない部分
1996年に放送開始され、今年2021年に誕生25周年を迎える『ウルトラマンティガ』(以下ティガ)の系譜を引き継いだ作品として製作された『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』(以下トリガー)が、2021年7月10日(土)からいよいよ放送開始します。
今回は、「令和版ウルトラマンティガ」を目指すとも伝えられる『トリガー』で注目したい展開について、過去作『ティガ』と比較しながら考えたいと思います。
まず、遺跡にあった石像化した光の巨人と主人公が出会ってウルトラマンになるという展開は、そのまま『ティガ』のオマージュでしょう。そして、基本のマルチタイプ、力の特化したパワータイプ、スピード重視のスカイタイプという三形態は機能、名称ともにティガと一緒です。
変身アイテムも、形こそ違うもののスパークレンスの名前を継承、各形態で放つ必殺光線もゼペリオン光線、デラシウム光流、ランバルト光弾と、ティガの使用したものと同じでした。
しかし、ティガとトリガーで大きく違う点がひとつあります。それが手持ちの武器として使う「サークルアームズ」です。3形態に形を変え、トリガーのそれぞれの形態にあった武器へと変わります。この点はティガではなく、最近のウルトラマンの傾向ですね。
主人公が所属する組織は、地球平和同盟TPUのエキスパートチーム「GUTS-SELECT」。『ティガ』では地球平和連合TPCの特別捜査チーム「GUTS」でした。似たような名前で誤解する人もいたようですが、『ティガ』の地球とは別の地球のようです。昨今のウルトラシリーズは別次元の地球を舞台にしているので、その流れでしょう。
この「GUTS-SELECT」が使う戦闘機が「多目的無人可変ドローダーGUTSファルコン」。ただの戦闘機ではなく、変形可能な無人機になっています。これまでのウルトラシリーズにはなかったタイプのメカですので、今からその活躍に期待しましょう。カラーリングは『ティガ』に登場した「ガッツウイング1号」のオマージュのようです。
そして移動母艦が「対怪獣用戦闘艇ナースデッセイ号」。『ティガ』にも「アートデッセイ号」という大型母艦が登場していますが、名前が似ているだけでデザイン的にほとんど共通点はありません。おそらく名前から想像できるように、『ウルトラセブン』に登場した「宇宙竜ナース」がモチーフだと考えられます。機体中央にナースの首らしいものがあるので、同じ機能があるのかもしれません。
■怪獣たちにもオマージュ要素が?
『ティガ』のラスボス・ガタノゾーア視聴者に強い印象を残している。『トリガー』におけるラスボスや宿敵たちの設定も気になるところ。画像は「ウルトラマン ウルトラ怪獣DX ガタノゾーア」(バンダイ)
『ウルトラセブン』からのオマージュというと、レギュラーにいる「メトロン星人マルゥル」が気になります。以前『ウルトラマンジード』に登場した「ペガッサ星人ペガ」のポジションなのでしょうか? メトロン星人というと、ちゃぶ台と縦真っ二つがたびたび話題にされるので、ネタとして出てくるかどうかが気になります。
他にも事前に発表されていることとして、トリガーや人類と敵対する闇の三巨人の存在がありました。「妖麗戦士カルミラ」、「剛力闘士ダーゴン」、「俊敏策士ヒュドラム」です。この3人は、『ティガ』の劇場版として製作された『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』に登場した闇の巨人の、「愛憎戦士カミーラ」、「剛力戦士ダーラム」、「俊敏戦士ヒュドラ」がモチーフとなった敵役でしょう。
注目したいのは、この闇の三巨人の封印に「地球星警備団」がかかわっていたことです。この名前は『ティガ』の時とまったく一緒なのが逆に気になるところです。
他にも気になることは、1話に登場する怪獣「超古代闇怪獣ゴルバー」が、『ティガ』でも1話に登場した因縁の怪獣「超古代怪獣ゴルザ」と「超古代竜メルバ」を合わせたようなデザインになっていることです。そのデザインから一部のファンにはツーキングとも呼ばれていました。
また、『ティガ』に出てきた「変形怪獣ガゾート」と同種に見える「変形闇怪獣ガゾート」の登場も予定されています。他にも『ティガ』に登場した怪獣が闇怪獣として登場するのでしょうか?
放送前に発表された内容から想像できることは以上ですが、『ティガ』の系譜を引き継ぐとすれば、登場が期待されていることが多々あります。それが、ティガの宿敵ともいえる「炎魔戦士キリエロイド」。平成のバルタン星人を目指したといわれており、『ティガ』作中で何度か登場しました。
これまで他のウルトラシリーズに再登場しておらず、ファンからはティガとの因縁を踏まえて登場が期待されています。この流れですと、オマージュ怪獣が他に出てきても不思議ではありません。
そして、ティガの因縁の宿敵と言えば、「イーヴィルティガ」が印象的でした。ティガとの対比で存在するキャラですから、映画『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル ウルトラ怪獣☆ヒーロー大乱戦!』でスパークドールズとしてティガと戦ったくらいで、シリーズへの出番はまだありません。
おそらく登場するなら、トリガーに対応するオマージュキャラでしょうか? 想像力がふくらみます。
そして気の早い話ですが、最終回はやはり『ティガ』と同じく「邪神ガタノゾーア」に近い存在が登場するのでしょうか? ガタノゾーアはその大きさとデザインからラスボス感が半端ない敵でした。そうなると当然、使い魔とも言うべき「超古代尖兵怪獣ゾイガー」が大挙して襲いかかる絵も想像できますね。当時と比べてCG技術も格段に進歩しているので、より絶望的な気分になる絵が期待できそうです。
ちなみに前述のティガ劇場版でも「超古代怨霊翼獣シビトゾイガー」と「闇黒魔超獣デモンゾーア」が登場しました。
想像してみると、まだ見ていない『トリガー』本編が楽しみで仕方ありません。もちろん筆者の想像をはるかに超える内容を、スタッフのみなさんが作ってくれるであろうことは間違いないと信じております。
※『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』は、2021年7月10日(土)9:00より放送開始の予定です。
(C)円谷プロ (C)ウルトラマントリガー製作委員会・テレビ東京
(加々美利治)
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