福島競馬場で七夕賞開催! 『ウマ娘』で注目度上昇の「ツインターボ」とは?
マグミクス / 2021年7月11日 7時10分
■『ウマ娘』ではあまり優遇されていないレースだが…
2021年7月11日(日)、福島競馬場でGIIIレース「七夕賞」(芝2000)が開催されます。サラブレッド系3歳以上の馬が参加できるレースで、一等賞金は4100万円。1965年に創設され、施行時期や改名などを経て、1980年に現在の形式へと固定されています。
今年で57回目を迎える本競争は、芝2000メートルで行われる5つの重賞レース「サマー2000シリーズ」の初戦でもあり、競馬ファンの注目の的となっています。また、荒れるレースが多く、しばしば高額配当が出ることでも知られているのです。
1998年に本レースを制したオフサイドトラップは同年に天皇賞(秋)を制するなど重賞で3勝を挙げる活躍を見せており、優駿たちの今後を占う重要なレースとしても位置付けられていることも特筆すべき点でしょう。
さて、2021年2月にリリースされ、話題となっているアプリ『ウマ娘プリティーダービー』では、史実にのっとったレースのスケジュールが組み込まれています。当然「七夕賞」もGIIIレースとして出走可能ではありますが、それほど存在感のあるレースではありません。
理由として挙げられるのは3点です。
1:各ウマ娘たちが目標として挙げるレースのなかに「七夕賞」は組み込まれていない
2:大幅な能力アップが見込める「夏合宿」イベント初週とスケジュールが被ってしまっているため、「七夕賞」に出走するメリットよりデメリットが上回っている
3:基本的にはG1勝利を目指すゲームのため、GIIIレースに出走するメリットがあまりない上、6月下旬に同じ中距離となる2200メートルの宝塚記念があるため、そちらを優先する傾向が強い
このように、『ウマ娘』ではあまり積極的に走ることはないレースとなっています。多くのトレーナーにとっては、最初に勝利したときにもらえるトロフィーを入手したら、以降はまず出走することはないでしょう。しかしこのような状況も、いずれ改善される日が来るかもしれません。
そう、1993年に七夕賞を制した希代の大逃げ馬、ツインターボの実装が見込まれているからです。
■「ツインターボ」実装で七夕賞に脚光が…?
アニメ『ウマ娘』2期の8~10話を収録したブルーレイ「『ウマ箱2』第3コーナー アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』トレーナーズBOX」(東宝)。ジャケットにツインターボ(左)が描かれる
史実でのツインターボは中央・地方通算で35戦6勝をあげており、1991年にラジオたんぱ賞(GIII)で重賞を初勝利、1993年には七夕賞とオールカマー(G III)を制しています。その戦法は、とにかく逃げて逃げての大逃げで、勝つ時は圧勝、負けるときは大惨敗という印象的なレース運びから、「最後の個性派」とも呼ばれていた馬でした。
『ウマ娘』でのツインターボは、アプリよりも一足先にアニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season2』に登場しており、トウカイテイオーを一方的にライバル視するも実績・実力面の差が歴然としているためか、ほとんど相手にされていないキャラクターとして描かれていました。
ストーリーも終盤にさしかかった10話で「七夕賞」に勝利したツインターボは、「9.19中山レース場にてまつ!!」と、オールカマーでの対戦を熱望する挑戦場(誤字にあらず)を叩きつけます。しかしこのときトウカイテイオーは度重なる骨折のため引退を決意、ファンとのお別れのためにオールカマーと同日にミニライブを開催することになりました。
ところが、ライブの際に大型スクリーンに映し出されたのは、ツインターボが激走する姿。決してあきらめずに1着でゴールを駆け抜けた彼女の姿を見たトウカイテイオーは、再びターフを駆ける気力を取り戻したのです。この一連のシーンは「Season2」の中でも屈指の名場面で、ツインターボの知名度を飛躍的に上げることとなりました。
アプリ『ウマ娘』でのツインターボはすでにサポートカードとして登場していましたが、5月のナリタブライアン実装の際に有馬記念出走ウマ娘のひとりとして、存在が確認されています。
競走馬としてのナリタブライアンとツインターボは1994年の有馬記念で対戦しており、ナリタブライアンが1着、ツインターボは序盤から大逃げを打ち一時は後続に大差をつけるものの第3コーナーに差し掛かったあたりで捕まり、最終的には13着(最下位)に終わっています。
このとき確認されたデータでは史実を反映したためか、「G1苦手」「空回り」と、ふたつのバッドステータスを付けられているのがいかにもツインターボらしいといえるでしょう。
もしツインターボが実装されたなら、目標レースに「七夕賞」が設定されるのは確実でしょう。そのときどのようなストーリーが展開されるのか、今から楽しみにしています。
(ライター 早川清一朗)
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