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20周年『ファイナルファンタジーX』 脳裏を巡るキャラの名言

マグミクス / 2021年7月19日 7時10分

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■シリーズ初のキャラボイスを実装したターニングポイント的10作目

 2021年7月19日、PlayStation2(以下、PS2)用ソフト『ファイナルファンタジーX』(以下、FFX)がちょうど20回目の誕生日を迎えました。

「PS2のゲームが20年前なんて信じられない!」と驚きを隠せない人をはじめ、「20年経っても感動は色褪せない」と懐かしむ人や、「プレイしたことはないけれどタイトル名は知っている」人。いずれにしても、本日はこの『FFX』という言葉を目にした人々の間で、きっと十人十色の思いが飛び交っていることでしょう(筆者もリアルタイムで本作をプレイしたユーザーのひとりです)。

 事実、その知名度や人気は15作のナンバリングタイトル(2021年7月時点)を抱える「ファイナルファンタジー」(以下、FF)シリーズ中でも上位に入る実力。2020年2月に放送された『発表!全ファイナルファンタジー大投票』(NHK)では、「作品」部門で堂々の1位に輝いています。

「FF」シリーズの10作目(ナンバリングタイトル)に該当する『FFX』は、”PS2初のFF”の看板を背負って大々的に発売されました。前作『ファイナルファンタジーⅨ』(PlayStation/2000年)から世界観が一新されただけでなく、プラットフォームが変わったことにより表現力も大幅に進化。PS2初期のタイトルでありながらも、CG(特にイベントシーン)のクオリティはPS2中期~後期の作品に見劣りしていません。

 また、「FF」シリーズ初の試みであるキャラクターボイスを採用。重要なイベントシーンのみならず、戦闘中でも各キャラクターの掛け声や熱のこもったメッセージが響き渡っていました。キャラクターボイスを採用したゲーム作品は当時の時点で数多く発売されていましたが、筆者の場合、「ついにFFにもボイスが実装されたんだ!」と初見プレイ時に大変驚いた記憶があります。

※以下、本文の一部にストーリー部分のネタバレ記述を含みます。閲覧の際はご注意ください。

 そうした表現力の一方、RPGの格と言えるストーリー部分も繊細かつ丁寧に作り込まれていました。主人公を務めるのは、ブリッツボール(架空のスポーツ競技)のプレイヤーとして名を馳せていた17歳の少年「ティーダ」(CV:森田成一)。プレイヤーは彼を操り、物語の舞台である「スピラ」を救う冒険へ出発。世界の命運を握る少女「ユウナ」(CV:青木麻由子)、そのユウナを守るガードの面々と絆を育み、スピラを脅かす「『シン』」の打倒を目指します。

 文章で表すとシンプルな構造に見えるかもしれませんが、実際は重層的かつシリアス。「クライマックスの一歩手前から過去(ゲーム開始~ゲーム終盤)を回想する」オープニングも印象深く、「最後かもしれないだろ? だからぜんぶ話しておきたいんだ」というティーダのセリフが、否応なくプレイヤーを作品内の世界へと引き込んでくれました。

■脳裏を巡るキャラクターの名言 ユウナのセリフに心を打たれる

 上記のティーダを含め、キャラクターのセリフをひとつ取っても味わい深い『FFⅩ』。本来であれば重要度の高いものをいくつかピックアップしたいところですが、あまりにもキャッチーなセリフであふれているため、「数個に絞るのは難しい!」というのが本音。最終決戦の前に言い放つ「これが俺の物語だ!」(ティーダ)、キャッチコピーとしても採用された「私、『シン』を倒します。必ず倒します」(ユウナ)、喋り方からそっくりそのまま真似したくなる「泣くぞ すぐ泣くぞ 絶対泣くぞ ほら泣くぞ」(ジェクト)、コントローラーを握るプレイヤー自身へ訴えかけるような「これはお前の物語だ」(アーロン)……などなど、少し思い巡らせるだけでも際立ったセリフが脳裏に浮かび上がってきます。

 こうした名言の数々は初見プレイ時だけでなく、時を経て”プレイヤー自身が成長したタイミング”で再会すると、受け取れる意味合いも変わってくるもの。かくいう筆者も、本編のラストで流れた「いなくなってしまった人たちのこと、時々でいいから……思い出してください」(ユウナ)というセリフが教訓として心に残り続けています。親しい人との別れを身を持って経験したことで、2度目(再プレイ時)に出会った際の印象が大きく変わったのです。こうした体験は、必ずしも全てのプレイヤーに当てはまるとは限りません。だとしても、「大人になって遊んだ際にキャラクターの真意が伝わってきた」という経験がある方は意外と多いのではないでしょうか。

「FF」シリーズのターニングポイントとして、またシリーズ屈指の名作として20年経ってもなお語り継がれている『FFX』。システム面やゲームの作りは現行のソフトと比較すると古臭い部分もありますが、その存在感とシリーズファンに与えた影響度は唯一無二と言っても過言ではないはず。20周年という記念すべき日に、読者の皆さんも『FFX』で世界を駆け巡った思い出を振り返ってみてください。

(龍田優貴)

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