アニメ・マンガ界の頼りになる無口キャラ5人 ギャップがすごすぎる！

■ミステリアスな魅力を放つ女性の無口キャラ

　マンガやアニメの主人公といえば「常に明るく前向き」なキャラクターが定番です。しかし、それとは真逆にもかかわらず魅力たっぷりなのが無口キャラ。普段はなかなか感情を表に出しませんが、いざというときにはそれが豹変。大胆な行動で大活躍してくれます。そんな頼りになる無口キャラをピックアップしてご紹介します。

●『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイ

　まずは『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイです。寡黙な性格で感情を表には出さない彼女。そのミステリアスな雰囲気はどこか近寄りにくく、主人公・碇シンジも最初どう接していいか戸惑っていました。しかし、それは感情を表に出すやり方を知らないというだけで、シンジはコミュニケーションを重ねるうちにだんだんと彼女の優しさや気遣いなど、内面を知っていきます。しかも戦いのなかではとても頼りになる存在で、ヤシマ作戦では弱気になるシンジに「あなたは死なないわ、私が守るもの」と声を掛け、実際に死の危険を顧みず自ら盾となってシンジを守り抜きます。余計なことは言わずに行動で示す、まさに「仕事でこんな上司がぜひ欲しい」と思わせる振る舞いでした。

●『涼宮ハルヒの憂鬱』の長門有希

　続いては『涼宮ハルヒの憂鬱』の長門有希です。コチラも寡黙で無表情なキャラですが、その正体は高度な科学技術を持った宇宙人という本物のミステリアス系女子。普段は主人公・涼宮ハルヒが設立した「SOS団」の団員として、好きな読書をしながら穏やかに過ごしていますが、その実力は超ハイスペック。ハルヒが自主制作映画を撮りたいと言えば文句ひとつ言わずに役者として参加、文化祭ではハルヒとともにバンドメンバーとして楽器を華麗に弾きこなすなど、正体がバレないよう適度な距離感を保ちつつ、見事に無茶ブリに応えています。さらには、もうひとりの主人公・キョンが朝倉涼子に暗殺されそうになればさっそうと助けに現われ、激しいバトルを制して死守します。きっと彼女がいなければ物語がすぐ終わっていたのではと思わせる場面がたくさんあります。

■いぶし銀の活躍が光る男性の無口キャラ

　頼りになる無口キャラ。女性は繊細でミステリアスな雰囲気が魅力となっていましたが、男性はいぶし銀な活躍が魅力です。

●『バキ』の花山薫

　続いてはマンガ「バキ」シリーズの花山薫です。重ねたトランプに指で穴を空けるほどの怪力を持ち、15歳にして花山組の二代目組長に就任するほど貫禄がある彼。戦い方も貫禄たっぷりで、ファイトスタイルは素手だけで戦う真っ向勝負のステゴロ。その腕前は「日本一の喧嘩師」として全国の不良やヤクザたちから尊敬され、組員からの信頼も厚い男です。無口な性格が顔や体に無数に刻まれた傷跡の迫力を一層際立たせています。そんな彼ですが、自分の母親の誕生日を祝うために刑務所から脱獄するというハチャメチャですが心優しい一面も持ち合わせています。

●『ルパン三世』の石川五ェ門

　続いては『ルパン三世』の石川五ェ門です。普段は目を閉じて静かに瞑想をしていることも多い印象の彼。いつもふとしたタイミングで急に現われるためルパンから「五ェ門いたのか？」と驚かれています。そんな石川五ェ門は、言うまでもなく居合いの腕前が超達人級。ルパンたちがどんなピンチに陥っても、その場にいる大勢の敵を一瞬のうちに片付けてしまいます。本人はいつも「またつまらぬ物を斬ってしまった」と哀愁を漂わせていますが、その言葉とは裏腹に、車やヘリコプターやミサイルなど、斬るものはどんどん派手になっていきます。最終的に何まで斬ってしまうのか楽しみです。

●『クレヨンしんちゃん』のボーちゃん

　最後は『クレヨンしんちゃん』のボーちゃんです。石をこよなく愛し、いつも鼻から垂れている形の良い鼻水がトレードマークの彼。大きな感情の変化を見せることはなく、返事は基本的に「ボー」だけで喜びや悲しみまで幅広く表現します。そんなボーちゃんですが、たまに喋ったときのセリフは格言っぽいものが多く、それが物語の解決につながるのもしばしば。またアニメのエピソードで「見つかったら終わりだゾ」というかくれんぼをした回では、風間くんを助けるために自らおとりになるなど大胆な行動も見せていました。

（吉原あさお）