2021年夏アニメおすすめ3選 「もし…」と考えずにはいられない！

■いろんな人生を疑似体験！ 自分だったら…と考えずにはいられない3作品！

　2021年夏アニメも一部を除いてほぼ出そろい、視聴継続アニメや推しが決まってくるこの季節。今期も良作ぞろいでうれしい悲鳴をあげているアニメファンも多いのではないでしょうか？　一方、まだ何を見ようかと決め切れていない人も多いはず。そこで本稿では、現在放送されている回まで視聴して「これだけは見て！」と感じた3作品をピックアップしてご紹介します！

●『ぼくたちのリメイク』（2021年7月3日～放送）

　ひとつめは『ぼくたちのリメイク』。MF文庫Jから刊行されている同名の小説（著：木緒なち、イラスト：えれっと／KADOKAWA）が原作です。アニメは2021年7月3日（土）より放送開始されています。

　本作品の主人公は、28歳の会社員・橋場恭也（はしば・きょうや／CV：伊藤昌弘）。10年前、芸術大学に合格するも自身の才能を信じ切れず一般の私立大学へ入学。その後、職を転々としたあとゲーム会社に入社しましたが――。そんななかで「もしも芸大に進んでいたら……」と“今とは違う自分”に思いを馳せていた恭也は、気が付くと18歳に逆戻りしていて！？

　一度目の人生で得た経験、学び、後悔を糧に、憧れていたメンツと切磋琢磨していくことになった二度目の人生。芸大の映像学科ということで仲間たちと映像制作に取り組みますが、そのなかで「プロとして生き残る人たち」の姿勢や思いを垣間見ることができます。作品を作ることに興味のある人なら、共感ポイントや学びがあること間違いなし！　クリエイターたちの生きざまに注目です。

●『死神坊ちゃんと黒メイド』（2021年7月4日～放送）

『死神坊ちゃんと黒メイド』キービジュアル　(C)イノウエ／小学館・死神坊ちゃんと黒メイド製作委員会

　ふたつめは、『死神坊ちゃんと黒メイド』。Webコミック配信サイト「サンデーうぇぶり」で連載されている同名のマンガ（著：イノウエ／小学館）が原作です。アニメは2021年7月4日（日）より放送されています。

　本作品の主人公は、とある貴族の少年・坊ちゃん（ぼっちゃん／CV：花江夏樹）。坊ちゃんは、5歳のときに魔女に「触れたもの全てを死なせてしまう呪い」をかけられてしまい、以降家族と離れて森の館で暮らしています。この館にいるのは坊ちゃん、執事のロブ（CV：大塚芳忠）、そしてメイドのアリス（CV：真野あゆみ）の3人のみ。アリスは坊ちゃんの呪いのことも厭わずに献身的に使えてくれますが、どこか距離がおかしく、淡々と逆セクハラを繰り返します。

　触れたら死んでしまうのに、日々繰り返されるアリスの逆セクハラ。坊ちゃんはそんな彼女の行動に困惑しつつも年頃の男の子として悶々としており、アリスへのツッコミが絶えません。そんな坊ちゃんの反応を見て満足げな表情を浮かべるアリスとの関係は微笑ましく、見ているこちらの頬が緩んでしまいます。シリアスな設定のなかで繰り広げられるいい意味でくだらない日常は、見始めるとクセになってしまいます。

●『迷宮ブラックカンパニー』（2021年7月9日～放送）

『迷宮ブラックカンパニー』キービジュアル　(C) 2021 安村洋平／マッグガーデン／ライザッハ鉱業デトモルト支部

　最後は『迷宮ブラックカンパニー』。ウェブコミック配信サイト「MAGCOMI」、月刊誌「月刊コミックガーデン」にて連載されている同名のマンガ（著：安村洋平／マッグガーデン）が原作です。アニメは2021年7月9日（金）より放送されています。

　本作品の主人公は、労働が大嫌いな社会人・二ノ宮キンジ（にのみや・キンジ／CV：小西克幸）。ニート生活を送りたいという一心であらゆる手段を用いて資金を増やし、不動産収入のみで生活できるところまで上り詰めていました。しかしある日突然異世界に飛ばされ、気づいたら借金まみれに。借金返済のために魔鉱遺跡で魔石を発掘する肉体労働をすることになって――。

　キンジは労働を強いられる生活に耐えきれず、ニート生活を取り戻すことを決意。転移先の世界でも同僚・ワニベ（CV：下野紘）をうまく言いくるめ、迷宮アリを従え、魔神・リム（CV：久野美咲）を手なずけて、下剋上を画策します。そんなキンジの行動は主人公らしからぬ悪役めいたものばかりですが、不労所得を得るために必要なビジネススキルや考え方が詰まっているのも事実。人生についていろいろと考えさせられる作品です。

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　以上、2021年夏アニメのおすすめ3作品をご紹介しました。何となく生きていると、身近な人の生き方を見てそれが常識だと考えてしまいがちです。しかしアニメで多くの可能性を覗き見ることで、「こんな生き方もあるのか」と改めて考えるきっかけになることも。この夏は、アニメを楽しみながら自分を見つめ直してみるのもアリかもしれません！

（月乃雫）