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『呪術廻戦』屈指の鬱エピソード 吉野順平、心にくる言葉3選

マグミクス / 2021年8月1日 14時10分

『呪術廻戦』屈指の鬱エピソード 吉野順平、心にくる言葉3選

■絶望と怒り、救いを求める切ない叫び

『呪術廻戦』(原作:芥見下々)の物語は、全編を通して薄暗い雰囲気が漂いますが、そのなかでも屈指の鬱な展開が続くのが、主人公・虎杖悠仁と偶然出会った少年・吉野順平をめぐる物語です。学校で陰湿ないじめにあい、不登校を続ける順平。映画と最愛の母を心の拠り所に生きる彼の運命は、特級呪霊・真人と出会うことで、さらなる悲劇へと突き進みます。

 2021年4月1日に放送された、ポッドキャストじゅじゅとーく『【Anime Japan 2021 特別版】 ゲスト瀬戸麻沙美さん「初めての公開収録です!!」』では、声優の榎木淳弥さん、瀬戸麻沙美さんがともに、彼の言葉が自分に影響を与えた、印象に残っていると語りました。

 出演者の心にも刺さる彼の言葉のなかから、特に印象的なセリフを集めました。

●「嫌いな人間が死ぬボタンがあっても多分押せない でも僕のことを嫌いな人間が死ぬボタンなら迷わず押す」

 初登場時、順平が真人と対面した映画館での言葉。モノローグで語られた、原作マンガでは1コマのセリフで、彼がどんな境遇にあるのかが見て取れてしまいます。自分をいじめる相手に対して、殺意を抱く彼。ちゅうちょのない決意の一方で、前半のセリフからは、そんな目にあいながらも自暴自棄になりきれない、彼自身の性根の優しさがにじみ出ています。

 物語は、そんな彼の複雑な心境を塗りつぶしていくように、暗い方向へ展開していきます。

●「『好きの反対は無関心』なんて初めに言った人は ちゃんと地獄に落ちたでしょうか」

「好きの反対は無関心」。順平はこの言葉に明確な敵意を示します。いじめという悪意にさらされ続ける彼にとって、むしろ無関心むしろ美徳です。一方で、彼はいじめ相手へ明確な殺意を抱き、その矛盾した思いを真人に肯定され、救われたと感じてしまいます。

 無関心のスタンスで心の平静を保とうとする順平に、もっと違う存在が手を差し伸べていたら。もし彼が、真人よりも先に虎杖と出会っていれば……。彼の物語を読み返せば読み返すほどに、この“たられば”への思いが募ります。

●「人に心なんてない ないんだよ!! そうでなきゃ… そうでなきゃ!! 母さんも僕も 人の心に呪われたって言うのか」

 最愛の母が無残な死を遂げ、内に秘めた殺意が暴走してしまった順平。止めに入った虎杖に、彼は悲痛な叫びを打ち明けます。時に理不尽がまかり通る世界で、悲劇に巻き込まれてしまった彼の人生とその結末を思うと、胸が締め付けられます。

 このエピソードで虎杖と行動を共にした呪術師・七海建人は、虎杖に「世の中の多くの人は善人でも悪人でもない」と話します。まるでそれは、善悪の価値観で揺れ動いた順平そのものを指しているようにです。

 一般人的な立ち位置の順平は、作中の主要人物の誰よりも、私たちに近しい存在です。だからこそ、彼の置かれた境遇を知るにつれ「自分ならどうするだろうか」という思いにふけってしまいます。そんな感情移入が、彼の言葉をより一層身近に感じさせるのかもしれません。

(サトートモロー)

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