「さすがに実写化は無理」マンガ4選 人気作だけど…
マグミクス / 2021年8月3日 17時10分
■「実写化」技術は上がっていくが…できないものはできないままで良い!
絶対ムリだと思われてきた作品が続々と実写化されています。『ONE PIECE』(原作:尾田栄一郎)のNetflixにおける実写ドラマ化計画も本格的に始動。また同じくNetflixでは『機動戦士ガンダム』や『ポケットモンスター』の実写化も発表されたばかりです。今や世界的に実写化の波がきています。その背景にあるのはVFX(視覚効果)の発達とグルーバル企業の資本力、また細かいところでいえば映画やドラマなど規定の尺にとらわれなくてよくなった点も挙げられます。さて、こうしたなかで「さすがに実写化は無理」という作品はあるのでしょうか? ネット上の意見を適宜参照しつつ、具体的に見ていきたいと思います。
●児童が主人公のマンガは難しい…『クレヨンしんちゃん』
大人気の作品であっても「低年齢の子供が主人公」だと実写は難しいようです。『クレヨンしんちゃん』(原作:臼井儀人)も過去に劇場版『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』を下敷きにした実写映画『BALLAD/名もなき恋のうた』が制作されましたが、しんちゃんのポジションは別の少年に置き換えられています。また同じく国民的アニメ『名探偵コナン』(原作:青山剛昌)も実写ドラマ化された際は基本的に“コナン”ではなく“工藤新一”が主人公でした。どちらも低年齢の子役キャスティングの難しさを物語っています。
●“マンガの日常”を追求しているので無理? 『よつばと!』
低年齢の子供を主人公にすえた作品でも『よつばと!』(著:あずまきよひこ)はまた違う理由で実写化不可能とする意見が多いです。今や13か国語に翻訳されている本作は約20年もの連載期間のなか一貫して“マンガで描けるリアリティ”を追求してきました。髪が緑色の子供がいる風景を「日常系」と思わせてしまう力がこのマンガにはあるのです。それを実在の役者たちによって実写化しまえば本末転倒の感が否めません。ちなみにネットでは「よつばだけ登場させなければいいのでは?」という尖った演出案もありました。
●キャスティングで揉める要素しかない 『喧嘩商売』『喧嘩稼業』
キャスティングの都合で実写化不可能とされる作品はまだあります。木多康昭先生の『喧嘩商売』、『喧嘩稼業』はその最たるもの。読んだことがある方ならお分かりの通り木多作品にはどう見ても実在の人物(しかもスキャンダラスな人選)をモデルにしているキャラクターがひんぱんに登場します。こうしたヒリつくギャグも木多作品の持ち味であるため、その点をないがしろにしては味気ないものになってしまいます。他方、原作を尊重したキャスティングをしようものなら揉めること必至。確かに、実写化は無理な注文かもしれません。
●CGでも不可能なのは動物系?『マキバオー』『ハム太郎』
『ソニック・ザ・ムービー』や『名探偵ピカチュウ』など主要キャラをCGで表現する映画も本稿では譲歩して「実写映画」にカウントすることにします。しかし、それでもなお難しいと思われるのが動物メインの作品たちです。たとえば『みどりのマキバオー』(著:つの丸)や『とっとこハム太郎』(著:河井リツ子)は人間のキャラだけ実写にしたところで、ほぼCGアニメになってしまいます。そうかといって役者が無理に動物を演じれば実写版『キャッツ』の二の舞を踏むことに。あと「そもそも実写化する必要ある?」と言われてしまえば、それまでです。とにかく、実写において「動物もの」は難攻不落のジャンルといえそうです。
以上、現在でも「さすがに実写化は無理」とされているマンガ・アニメ作品を理由とともに紹介してきました。ひと昔前ならもっと多くの作品が例として挙げられたでしょう。例えば『おそ松くん(さん)』だって今の合成術なら6人の俳優の顔だけ同じ顔に置換するだけで済むかもしれません。(全員別キャストでの実写版はすでに存在)。また『グラップラー刃牙』(著:板垣恵介)の筋肉表現も肉襦袢でなく3Dレンダリング技術を駆使すれば(素人判断ながら)きっとリアルに再現することが可能でしょう。こうしたVFXの凄まじい進化で今や、実写とアニメの境界すら揺らぎ始めている……そんな気も、致します。
(片野)
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