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TVアニメ化されなかったジャンプ作品3選 人気作なのに、機会に恵まれず…

マグミクス / 2021年8月8日 7時10分

TVアニメ化されなかったジャンプ作品3選 人気作なのに、機会に恵まれず…

■絶対にあきらめない根性&地獄に落ちろ~!

 1968年に「少年ジャンプ」として創刊された「週刊少年ジャンプ」は多くの人気作を生みだしてきました。そして1969年の『男一匹ガキ大将』を皮切りに、ヒット作の多くがTVアニメ化を果たしています。しかしなかには人気がありながらもTVアニメ化の機会に恵まれなかった作品も存在しています。

●『県立海空高校野球部員山下たろーくん』

 1986年から1990年まで連載された『県立海空高校野球部員山下たろーくん』(作:こせきこうじ)は、何をやってもダメな高校生、山下たろーが史上最高の野球部員になることを目標に、仲間たちと共に白球を追う野球青春マンガです。たろーは身体も小さく、人と同じことができるようになるまで何倍もの練習を重ねなければいけないほどの不器用な人間です。ですが、頑健な身体と絶対にあきらめない根性で技術を習得。海空高校の主力選手として辰巳をはじめとする仲間たちと共にライバルたちとの激闘を戦い抜き、甲子園優勝を果たしました。TVアニメ化はされていませんが、1988年の「ジャンプアニメカーニバル」で短編としてアニメ映画化されています。

 2001年には「週刊コミックバンチ」で続編となる『株式会社大山田出版仮編集部員山下たろーくん』の連載が開始されました。本作では28歳となったたろーがひょんなことから入社した出版社のマンガ編集部に配属され、絶対にあきらめない根性を武器にさまざまなトラブルに立ち向かい、気力を失っていた編集部員や作家たちの心をゆさぶる姿が描かれました。

 さらに続編として『山下たろーくん-うみとそらの物語-』も連載され、紆余曲折を経て村立海空小学校に教師として赴任、野球チームの監督を務める姿も描かれています。

●『ブラック・エンジェルズ』

 1981年から1985年にかけて連載された『ブラック・エンジェルズ』(作:平松伸二)は主人公の雪藤洋士(ゆきとう・ようじ)が決して弱者を見捨てず法で裁けない外道を暗殺する「ブラックエンジェル」として仲間と共に悪と戦う物語です。本作は全3部で構成されており、第1部の序盤は普段は冴えない青年の雪藤が街に潜む悪を討つ展開が繰り広げられました。雪等が自転車のスポークを悪に突き立てたときに叫ぶ「地獄に落ちろ~!」は、作品を代表する名言です。

 しかしストーリーが展開するにつれ徐々に悪の規模が拡大。日本壊滅を目論む暗殺組織「竜牙会」との抗争へと発展します。雪藤は松田鏡二や麗羅、ジュディ、水鵬、羽死夢たち多くの仲間と共に戦いを挑みますが、大きな犠牲を支払うこととなりました。

 第2部では大震災により壊滅し暴力が支配する世界となった関東地方を舞台としたストーリーが展開。「ブラックエンジェル」と対をなす「ホワイトエンジェル」も登場し、敵も味方も超常能力を駆使した血で血を洗う激闘が繰り広げられました。続く第3部では悪の新政府に支配された日本での最後の戦いとして最大の敵、勇気との決戦が描かれています。

 作品全体として非常に陰惨な殺人描写が多く、第1話掲載後には警視庁から抗議が来たというエピソードも明かされています。またジュディが誘拐された際のセンシティブなシーンなどがあるため当時としてはアニメ向きの作品ではありませんでしたが、2011年に実写化されました。また、本編では第1部で壮絶な戦死を遂げた松田の人気が極めて高く、『マーダーライセンス牙&ブラックエンジェルズ』で復活を遂げた際にはなぜ生きているのかと雪藤に問われ「いンだよ 細けえことは」と最高の返答で返しています。

■「ジャンプ」を代表する不良マンガ

●『ろくでなしBLUES』

 1988年から1997年まで連載された『ろくでない BLUES』(作:森田まさのり)は、主人公の前田太尊(まえだ・たいそん)が仲間のヤンキーたちと共に送るけんか三昧の学園生活を描いた作品です。まだテコンドーの存在があまり知られていなかった時代に「ネリチャギ(かかと落とし)」を登場させ、子供たちの間に流行らせたことでも知られています。

 前田太尊はけんかが強く男気にもあふれた不良高校生で、自分からけんかを売ることはあまりなく、でも売られたけんかは絶対に買い、仲間がやられたら必ず仕返しをする、ものすごく頼りになる存在として描かれていました。当時の学生にとって不良は今よりもずっと身近な存在で、ちょっと悪くて怖そうだけど「こういう人がいてくれたらなあ」と思えるような理想を体現した存在だったのです。

 残念ながらTVアニメ化の機会には恵まれませんでしたが1992年と1993年に劇場アニメ化を果たしており、2011年にはTVドラマ化されています。コンプライアンスに厳しくなった現代ではより一層TVで見ることは難しい作品かもしれませんが、ぜひTVアニメで見てみたい作品です。

(早川清一朗)

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