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「たれぱんだ」「こげぱん」「アフロ犬」…女子小学生をとりこにした平成キャラたちは今?

マグミクス / 2021年8月8日 13時10分

「たれぱんだ」「こげぱん」「アフロ犬」…女子小学生をとりこにした平成キャラたちは今?

■90年~00年代 女子の文房具に生息していた不思議なキャラクターたち

 15年ぶりに「こげぱん」の新刊が発売されたことをご存知でしょうか。累計130万部を突破した人気シリーズですが、絵本でなく文房具なら持っていたという方も多いでしょう。まだ「ゆるキャラ」なる概念が一般化する前の1990年代後半から2000年代前半にかけて「こげぱん」をはじめとする、完璧を目指さないかわいさを追求したキャラクターたちが女子小学生たちのハートを射抜き、下敷きやプロフィール帳を制圧しては、彼女らの成長とともにひっそりと姿を消していったのです。果たしてあのキャラたちはどのようにして生まれ、どこにいってしまったでしょうか……。

●キャラクター文房具の火付け役「たれぱんだ」

 1995年に末政ひかるさんという若手デザイナーがシールを担当した時に誕生した「たれぱんだ」。(なんでも末政さんは精神的にかなり疲弊していたときに描いたものが原型となったとか)。徐々に人気は加熱していき、文房具をはじめとするグッズ展開が大当たり。女子はもちろん男子小学生もランドセルのなかに一匹はたれぱんだを忍ばせるようになりました。そんなたれぱんだですが、2003年以降「リラックマ」が台頭してからは半ば隠居に入った模様。(グッズはたまにリリースされます)。現在は平成を象徴するキャラとして位置付けられています。なお作者の末政ひかるさんは2001年に株式会社てててんを設立。現在もさまざまなキャラクターを手がけてています。

●やさぐれ感が共感を呼び続ける「こげぱん」

 冒頭でも触れたように1999年に衝撃的なデビューを飾った「こげぱん」は未だに根強い人気を誇ります。「こげてしまったためにやさぐれてしまった」という衝撃的なキャラクター設定が大人の“いじけ”た心を慰めてくれる良き友として新たなファンを獲得し続けているのです。なお作者のたかはしみきさんは現在、フリーデザイナーとして、キャラクター以外にも東京都のパンフレットの挿絵など幅広く活躍されています。何気なく手にとっている冊子の絵がたかはしさんのイラストだったりするのでぜひとも確認してみてください。

●教室中をフィーバーさせた「アフロ犬」

 2001年デビューの「アフロ犬」シリーズも忘れてはなりません。作者はあいみてつろうさんというデザイナー。優しい風合いでカラフルとビジュアルが、パステルカラー大好きの女子小学生をとりこにしました。とりわけ「リーゼン犬」「モヒカン犬」などの一覧が掲載された下敷きなどは学校から支給されたのかと思うほどちかしい友達が必ず所持していました。ここ最近、ニューリリースはありませんが時折思い出されたかのように限定商品が発売されたりしているので要チェックです。

 ……さてここまで紹介してきた平成キャラですが、実はすべてサンエックスというキャラクタービジネスの老舗会社が自社オリジナルで世に送り出してきたものなのです。「作者」としてご紹介してきた方々も当初はサンエックスに籍を置くデザイナーでした。このサンエックスの快進撃はその後も「リラックマ」(作者:コンドウアキ)、そして「すみっコぐらし」(作者:よこみぞゆり)と続き、どこか人間くさい“いじらしさ”を感じさせるキャラクターたちは女子小学生たちの文房具に姿を変えて生息しつづけています。

●実は無所属だった「すしあざらし」の躍進

 最後にそんなサンエックスのキャラクターたちの躍進とほぼ同時期に人気に火がついた「すしあざらし」をご紹介。2000年にえだいずみさんの手により発表さえたこのキャラクターたちですが、当初は企業とは無関係。デザインフェスタなどで発売され、徐々に口コミが広がり最終的には市場規模は20億円以上を誇るキャラクターへと成長していきました。もちろんこうした躍進には上記サンエックスキャラの文房具展開が下地にあったととはいえ “キャラクター”自体がもつ底力を感じさせてくれる、そんな象徴的な存在でもありました。

(片野)

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